休日のある日、子供のために朝からNHK教育番組にチャンネルをあわせて家事を済ませ、ふと静かなのが気になってお茶の間に戻ってみると、真剣な表情で子供が見ていた番組がありました。
宇宙船ソフィア号の冒険「なぜ人は人の生命(いのち)を奪ってはいけないのか」という番組で、数人の子供達を宇宙船のクルーに見立てて、様々な場面をアニメで擬似体験させながら、それを題材に討論させるという内容でした。いわゆる番組「しゃべり場」をもっと低年齢編に仕立てたようなものでした。
擬似体験させる場面は、すべて架空で宇宙の星の中の出来事という設定ですが、すべて人間世界に当てはまる内容で、子供達の真摯な討論の姿にドキドキさせられました。
「世の中には人を殺してはいけないというルールがあるが、人は大昔から人を殺してきた」「家族や自分の大事な人が殺されても、相手を許すことができるか?」「自分の命の恩人が、実はこれまで何度も殺人を犯してきた人物だった。悪人は殺されてもいい?」「動物なら殺してもいい?」などの問いかけは、大人でも戸惑うもので、まさに答えのない世界であると感じました。
結局、これらの問いに全員が一致するような結論が出ることはなく終わったのですが、「殺してはいけないと言われるからやらない」という受動的なものではなく、自分で真剣に考えることが大事だ!というひとつのメッセージを残す形で結ばれていました。
うちの子も、そのうちこのような単純かつ深遠な問いを、大人に投げかけてくるようになるのでしょうか?目下のところ、わが家の場合は、子供に「もったいない」という観念をどう教えていくか?ということなのです。
●NHK夏の特集番組
文責:ちえママ