movie :: ぽにょ 


土曜日に「崖の上のポニョ」を観てから、ふと気を抜くと「ポニョ、ポニョ、さかなの子〜」と口ずさんでしまう私達。久しぶりに観た宮崎駿さんの作品は、もうすごい!!としか言いようのないものでした。 

崖の上のポニョ(公式サイト)

かつてNHKの特集番組で宮崎さんが鞆の民家に長逗留して、スタッフにもイライラをぶちまけながら創作活動に入っておられる姿を見ていたこともあり、本当に気合いの入った作品であることを実感しました。特に荒れた海の奔流が、黒い大きな幾匹もの魚の群れになって押し寄せる映像などは、その表現力にただただ口あんぐりな状態で観ていました。

また5歳ぐらいと想定されている主人公の子ども達の表情がたまらなくいい!!

物語の舞台となった港町の形といい、主人公の通う保育園、船着き場、沿道の建物等々、鞆の浦で私達がみた風景そのままで、実写映画を観ているようなうれしさも感じてしまいました。

また、作中に登場する水没するまちの姿などは、私が時々夢想している風景そのもので、森そのものが透明な水の中に沈んでいて、不思議と透明な水底にはピラルクのような古代から生きていると言われる魚類が悠然と泳いでいたり、ある朝居間のサッシを開けると、いきなり足元には深い海が始まっていて、顔をつけてみると様々な魚が見える...といった素敵なシーンが展開されるのです。これは、同じ宮崎さんが監修されたアニメ「ぱんだこぱんだ」の世界にも共通しているところがありました。山里で育った私にとって、くらしの身近にある澄んだ水の世界は憧れの的なのです。(実際にそうなったら、大変なことなのでしょうが)

最初は行くのもしぶっていたアスカも、映画を観て大いに楽しんだ様子で、「もういっかい、ぽにょみたいわ!」と言っています。

帰りにパンフレットを買い求め、アスカと取り合いしながら見入ってしまいました。プロダクションノートのなかにも、宮崎さんは「不安と神経症の時代に、あえてこの作品を・・・」と書かれているように、こんな時代だからこそ、自然を畏怖し、また何物かを一途に信じて希望を託すことの大事さを多くの世代に訴えていくべきなのだと感じたしだいです。


文責:ちえ
 
Posted: 2008年08月04日 (月) at 21:48 

※1年前の今日、こんなことを書いていました。

※2年前の今日、こんなことを書いていました。