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指導:日本馬氏通備武術協会代表師範 小林正典老師 協力:日本馬氏通備武術協会神奈川分会のみなさん

去る8月14日に神奈川分会主催で夏の合同練習会を開催しました。 東京本部に所属している人や地方から来られた人も多く参加され、 練習を通して当会の代表師範であられる小林正典老師と 練習生の皆さんの交流と情報交換の場もできました。 武術を通して老師や同門の皆が意思統一及び精進を目指す 良い機会となり、とても充実した練習会となりました。 写真は小林正典老師(一番前の中央)について参加されている 皆さんが練習をしているところです。
  皆さんで基本の蹴りから始まりました。 基本功が全てです!基本功こそ上達する重要な近道です。 劈掛拳や戳脚にある蹴りまでおこない、とてもバリエーションが豊富な内容でした。
 劈掛拳の基本功をじっくりやってリラックスできる柔軟な体作りと身法を練る。 通備門の武術は八極拳や翻子拳にしてもすべて劈掛拳の勁道でおこない、 元来のものよりより強大な発勁を要求されるので、 基本でじっくりと劈掛拳の基本功を練るのは必要不可欠です。
多くの人がまだ気づいていない!身法練習への気づきとは?
通備門の身法は、身体の脊髄を弓の弦を例え、全身を緩めて速く強い力を生み出します。この脊髄の身体操作の起点は尾骨、仙骨であり、通備門独自の発勁方法「呑吐開合」とは密接な関係となっています。正しい尾骨、仙骨の操作を意識し繰り返し練習をすることにより、動作だけでなく、姿勢までも変わっていくので、余計な力が抜けて、今まで出来なかった動きが楽にできるようになったりします。さらに足の運びもスムーズになり、武術の動きで重要な快速で霊発な動きもできるようになります。また腸腰筋などのインナーマッスルにも操作できるので、健康や体内の環境にも大きな影響を与えることも可能です。ビデオを見たら分かると思いますが、通備門の身法のような動きは、他派の八極拳、劈掛拳では見かけられません。
仙骨、尾骨は人間の柱とも言える脊髄の一番下に位置し、土台となる大切な役割をしています。そこの姿勢のとり方や動きからして歪んでいては建物の土台から脆くなるのと同じであり、全てのパーツが歪んでいくことにも繋がります。人間の骨格も同様に仙骨、尾骨のズレにより全ての背骨から健康になるべきの練習のエクササイズまで影響を及んでいきます。練習でなかなか力が抜け切れていない人、肩こりの激しい人はこれらの理由からかもしれません。
正しい武術の動きは上半身と下半身がバランスよく同時にスムーズに動ける協調性があるものからであり、決して力んだものではありません!正しい指導の下、注意点を意識しながら身法練習を繰り返しながら日常を生かせば、骨格や内臓までを支配する神経まで影響を及ぼすことが可能となり、健康にも大きく関わることではないでしょうか。 習って頭で覚えたつもりでも、実際体が覚えていないこともあります。練習中に疑問があれば、どんどん小林老師や公認講師に聞いてチェックしてもらってください。
 相手と向かい合って相対練習です。 一番手前で向き合っている2人組はこの一枚の写真で見てお分かりのとおり 基本対練練習から火花を散らしていました。 向かって右側がわざわざ山口から来てくれた境田氏です。 かつて馬賢達老師の所へ習いに行かれました。その時に馬賢達老師から 「キミは回族だ」と言われ、回教徒へ改宗した?ほどです。 そして小林正典老師が台湾へ指導しに行かれた時に、現在台湾で通備武術を指導されている 李唐老師(小林老師の師弟)が「小林さんの所に通っている境田君は馬賢達老師から回族と 認められた唯一の外国人だ」と小林老師来台歓迎会の席で一緒に食事をしていた台湾武術家 一同に熱弁を振るっていたというエピソードがある。もうすっかりと回族となっている。 そして対する左側が東京本部のキラー高久こと高久氏です。得意技は首絞めとのこと。 向かい合った2人の目が完全にいっています。 とても危険だと見なされていた危険人物の2人が当初から向き合うとは・・・。 後でただ事でないことが起こったのは言うまでもありません(笑)
2人の対戦の模様は後ほどのお楽しみに。
 基本拳路通備弾腿の練習 この基本拳路で架式、基本突き、基本蹴りを正しく習得できるように目指していきます。 通備弾腿は他流派で伝わっているようなものとはかなり風格が異なり、 八極拳、劈掛拳、翻子拳、戳脚の風格があり、これらの重要なエッセンスが入っています。
 八極拳の対練の練習もおこないました。 八極拳が得意とする接近戦に持ち込めるように 素早く相手の死角に入れるように目指していきます。
「チョア〜〜」と何故か一人だけ奇声をあげながら対練練習の時から目を血走らして 勢いよく強大な劈掛拳独特の手の振りを利用して突進してく境田氏でした。
馬家の八極拳は開合動作と起落の動作が激しいのが特徴です。
 対練を行いながら時々変化も学んでいきます。 変化や破法を学び研究しあって練習していくうちに自由に戦えるようになっていきます。 固定した用法をそのまま使おうとしても実戦の時は相手は動くのだから そのままでは使うことはできません。
「いざとなった時とか、もっと緊迫した時のことを想定して 練習をするように」と小林老師から注意を受けながら練習しました。 習ったものをそのままにしておかず、お互い研究しあうのが当会の練習の特徴です。
 皆さんで六合大槍の練習をしました。 武器は手の延長です。正しく穂先に勁が伝わっているかどうか写真を見て一目瞭然です。
 皆さんで昼休憩をとっているところです。 やはり境田氏と高久氏は背と背を向かい合わせており、 2人との間はかなり緊張した空気が流れている。 そして午後の散手(組手)練習でついに戦うことなる。 その模様は次のページに紹介しています。
 いよいよ散手(組手)の練習です。 蟷螂九手等の手法も取り入れられ、通備門の戦い方でスパーリングを行います。 通備門はいろんなバリエーションの散手があり、こうした練習体系に従いながら、散手練習を繰り返し練習しなければ、武術の技を活かした散手はできません。
どんな優れた『絶招』を学んでも、自由に動けるように使いこなせなくてはただの骨董品です。これがまだ多くの日本で中国武術を練習している人、多くの伝統武術の指導をあたる人があまり分かってないことです。たまに他所の団体で教えている先生と名乗る人物や他派八極拳、或いは他流派10年や20年も修行したといった人たちが、小林老師が日本で唯一の馬賢達老師の公認師範ということで、ノウハウを習いたいことで門を叩かれたりしましたが、散手になると上手く活かせず固まったり、或いはキックボクシングのようになってしまい、まったく話にならないレベルがほとんどでした。
当会では1952年全国規模の散手大会で優勝を果たした馬賢達老師のノウハウが完備しています。 散手の模様は次のページにも引き続き紹介していますので、次のページもご参考ください。
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今回の練習会に参加された みなさんの感想文の一部です!
普段では出来ないような基本功も 数多く練習でき、内容が充実 していました
Aさん
今回の練習会では、先生から丁寧に多くの事を教わることができました。
翻子拳の練習など初めての事柄も多くついて行くのも大変でしたが、普段では出来ないような基本功も数多く練習でき、内容が充実していました。
また諸先輩方との練習では、動作の細かい点まで指摘していただくことができましたし、散手も力量に合わせて相手していただいて大変勉強になりました。
先生や他のクラスの方との情報交換もでき非常に有意義な1日となりました。
今回の練習会を通していくら中国まで習いに行ってもまったく自慢にもならず、師について継続的に正しく習うのが大切だと実感しました。
山口から駆けつけた境田さん
今回、私は山口県から参加致しました。 他の方は神奈川・東京の方であり、皆さんと練習できる事を楽しみにしておりました。
まず最初に述べておきたいのですが、私は一度中国へ行って馬賢達老師から習った経験もあり、通備での練習期間が長く、その内容を含めて今回参加された皆さんよりは自信があったのですが、今回の練習会で皆さんより基礎が不足していた部分もかなりあったことを痛感した、ということです。 かなり思い違っていて練習をしていたせいか、形が崩れている点、間違って覚えていた点など、後で小林老師に帰国後、やるべきことがあっただろう!?とお叱りを受けたとおり普段の練習の甘さがはっきりと表に表れました。
やはり、師について正しく学び、正しく繰り返すことがもっとも重要であると実感しました。また、中国で少しばかり練習していた事がまったく自慢になどならないことは明らかでした。
中国の高名な先生に少しばかり学んだ事などは重要ではなく、ただ師の教えを忠実に繰り返すことが上達への道であり、武術として体現できることが重要だと思います。
今回暑い夏の日でありましたが、他の方は小林老師について忠実に練習されていたように思えます。
最初は圧腿などの柔軟練習、基本功、そして戳脚の基本蹴りの練習をおこないました。特に蹴りの練習は多彩の技を練習しました。しかし、型が崩れないようにときちんと休憩を挟まれるのも特徴であったと思います。日本人は特にただ練習をやればうまくなれるとか、根性を付けるためと無理な練習をすることを好みますが、武術の練習においては型が崩れ、誤った形と動作を覚えてしまうために良くないし、正しい動きを正確に身につけるためにひと呼吸をおくようにと小林老師は強調されていました。
神奈川・東京の皆さんは、普段の練習は基本功や基本拳路(通備弾腿 八極小架)の繰り返しが主であると仰っていました。基礎の積み重ねが何より大事であるという小林老師のお考えによるものだと思います。 私は知らず知らず基礎を疎かにするようになっていたと今回で気づかされました。それを当たり前のように平然とみなさんがやられている日本馬氏通備武術協会の神奈川分会・東京本部はレベルが高いなと実感しました。
食事休憩を挟み、午後の練習に入りました。 午後は通備門の基本打法、通備弾腿、八極小架を中心に行いました。
私はまだ肩に力が入る癖があり、沈肩墜肘が守れてないこともあり、何度か注意されました。
小林老師は、正しく学ぶよりも一度身についてしまった誤った動作を矯正するほうがずっと時間がかかると仰っていました。他の参加者の皆さんと意見を交わしつつ、お互いの動作をチェックしつつ練習は進みました。
その後、槍の練習もおこないました。私が中国で馬賢達老師から槍を学んだこともあり、他の方に指導するように言われたのですが、我流になっていたのかここでも間違って覚えた動作もあったようで注意を受けました。幸い、槍の握り方とその後の練習は小林老師から指導を受けて正しく在れたようでこなす事ができました。しかし練習不足もあったのは否めません。
最後に待望の散手(組手)を行われました。こういう練習会だといろんな人と組手ができます。
蟷螂九手の手法や通備腿法(蹴り技)も採り入られており、さらに歩法の練習も兼ねた練習になります。 組手になると想像以上に難しく、套路練習とは勝手が違い思うように動けず、熟練した人にはなかなか当てられません。人によっては戦法も大きく異なり、これも貴重な経験となりました。
キラー高久などは特に気合が入っており、すぐに戦闘モードに入っていたようで、激しく突きこまれてきたり、脚を上から顔へ向かって蹴り降ろしてきたりしていました。
キラー高久とは是非これからもお相手願いたい。見ているか?キラー高久よ!
セミナー全てが良い刺激となりました。
組手においても基礎が重要だと痛感したので、山口に戻ってからは基礎の重要性を念頭に置き、練習に臨みたいと思います。
実は中拳オタクだった私ですが・・・。
Bさん
みなさん、中拳オタクってご存知でしょうか?日本の中国武術の実情をまだあまりご存じない人がおられると思うので、説明させていただきますが。本やビデオを見てばかりで知識だけに興味にある人間、本を読み漁り気を使って飛ばして、相手を倒せると思っている、触れずに相手を倒す事も可能だと思って神秘的なことに恋焦がれる人間のことです。
何故そういう人間がいるかというと、これまで日本で中国武術を扱う雑誌等の狭い視点での紹介の仕方や最初の頃に中国武術を紹介していた人たちの中で発勁や理論をオカルト的に表現をしていた研究家、武術家と称していた人もいたこともあり、日本では中国武術の本場中国と違って武術方面ではなく、神秘的な発勁や理論、オカルト面ばかりが強調されてきたこともあってか、それを恋焦がれる人間や全くもって練習や地道な努力を避けて最強の門派、奥義、相伝等の言葉に弱い人間が多く出てくるようになったのは事実かと思います。こういったどこか人間に偏った人が多く集まりやすい体質を日本に於いてだけなのか知りませんが、はっきり言って試合をして勝敗を白黒と決める空手や柔道には見られない傾向だと思います。
実は私はここの中国武術道場に通う前はその「中拳オタク」の中の一人でした。この感想文を読んでいる多くの皆さんと同じように松田隆智氏の本を読んで知ったのがきっかけであり、氏や氏の周りの本を読み漁り、自分の世界に入り込んでいたのは事実です。10年前は今よりももっと情報がなかった時代でしたので、言い訳がましいのは百も承知でありますが、それしか情報が得ることしかなかったのは事実です。それでもやはり自分に甘えていたのか本とかビデオばかりを見てそれに頼ってた感がありました。このまま歳を取り続けていくとさすがにまずいと思い、いろんな中国武術道場を見学しました。それで最後に見学に行ったのが、小林正典先生が指導されている道場でした。
保守的だと言われている伝統武術にもかかわらず、先生は一つ一つの動作を自ら示して丁寧に教えられ、また、その後に必ず「何か質問が無いか」練習生に聞くといったそのご教授方法は練習生にとって非常にためになる指導方法だと思いました。
先生が見せてくれる力強い動作は勿論ですが、套路を見て「綺麗だ」と感じたのは初めてです。日本はおろか中国でも習う事が難しい大変貴重な武術の一端を垣間見た思いで、やるしかないと思って入門させていただきました。
今回の神奈川分会主催の練習会に参加させていただき改めて本当に良かったと思っています。欲を言えば、もっと早く小林先生やこんないい仲間たちと出会えていればと思っています。適切な表現ではないことは承知していますが、率直な気持ちです。今では先生から教えていただいたものを極めようと一生懸命練習するだけで、今まで持っていた本やビデオはほとんど処分させてもらいました。先生、改めて高段位授与、日本人初の快挙とのことでおめでとうございます。
初級者でも諸先輩方の丁寧な指導のおかげで無理なく組手ができました
Cさん
練習会に初級者として参加させていただきました。初めてやる套路(型)など戸惑いながらついていくのがやっとという感もありました(^_^;
武術歴の無かった私にとって組手も初めての体験でしたが、諸先輩方の丁寧な指導のおかげで最後の方ではそれらしい組手(?)ができたのではないかと思います。
やはり同期入門同士の組手は燃えますね(笑)もちろんケガをしない、させないがモットーですが。
先生にも『見る事もまた練習』といったような上手な先輩の動きを見て学ぶなど、体力的にも無理をさせないよう配慮した練習をさせていただきました。
一日の練習会でしたが、たいへん充実した有意義なものだったと思います。皆さんがおっしゃるよう『基本が大切』であることを実感し、今回学んだことを日々の練習に活かせるようにしたいです。
>初めての人でもわかりやすく解説します!・・・通備拳とは?基本用語はこちらから
参考に!! >馬賢達老師が優勝した1952年に開催された全国規模の散手大会の模様についてはこちらから
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