中国武術 通備拳

武器


 
 通備門は八極拳、劈掛拳、翻子拳などの拳術から構成されているので、これらの拳術の武器も伝わっている。
八極門の修行者は八極拳のほかに、さらに六合大槍を学ぶことが多い“神槍”と称された名人を数多く輩出させている。また八極拳独特の風格がある漂揺刀も馬家には伝わって入る。

 劈掛門に伝わるこれらの多種の兵器はどれも劈掛拳の原理を有しており轆轤勁を取り入れた独自の風格があり、その名は世に広く知られているが伝承は少ない。

 苗刀は清代に呉殳が著した「手臂録」に収録されている単刀法であり、呉殳は中国の伝統剣術と倭人(日本人)から学んだ日本刀法を研究工夫して十八勢の双手刀法(日本の剣道の様に両手で持つ刀法)を編出した。通備門の苗刀はこの十八勢刀法を劈掛の原理を以ってさらに技術を発展させたものである。

 翻子門からは八歩連環進手刀が伝わっている。この刀術は翻子門独自の風格を有しており、これも伝承がまだ少ない。また風磨棍は馬鳳図が1925年 張家口にいた時「奇槍」、「五十五図」、「八十八棍」を組み合わせたものである。この棍法は穂先を付ければそのまま槍術になる。

 鞭杆は短棒でおこない、元来西北地方に古くから伝承があったものを馬鳳図が劈掛拳の原理を以って改変し通備門に取り入れたのである。両手双頭を用いることを主とし単手でも使用する。技法は変化が多い。通備門に伝授されている鞭杆と西北棍術は今だに西北棍法特有の技法の、本来の内容を残しているが、勁道上、身法において通備勁の影響を受けたことにより、もとの姿と異なってきている。

 西北棍術は動作の大部分が両手を用い、双頭(棍の両端)を用い変化が多い。
これらの西北棍術は「蒲団」系と「天奇」系の二つに大きく分かれている。「布団」系の特徴は単頭(棍の片端)を多く用い、槍法が多く含まれている。技法は細かく暗勁を多用する。「天奇」系の特徴は把法(柄を握る方法)が霊活で変化が多く、両手を使用し双頭を多用する。技法も活発で比較的激しく、明勁を多用する。

●通備門に伝わる武器は以下のとおり。
・六合大槍    (八極門)
・漂揺刀     (八極門)
・劈掛刀     (劈掛門)
・六合刀     (劈掛門)
・苗 刀     (劈掛門・日本の剣に似た双手刀)
・春秋大刀    (劈掛門)
・梯袍剣     (劈掛門・通備小剣ともいう)
・宣化剣     (劈掛門・通備大剣ともいう)
・五十五図    (劈掛門)
・八十八棍    (劈掛門)
・風磨棍     (劈掛門)
・奇槍      (劈掛門・劈掛槍)
・風頭閣     (劈掛門)
・欄門厥     (劈掛門)
・三節棍     (劈掛門)
・八歩連環進手刀 (翻子門)
鞭 杆     (西北系)
・紐絲棍     (西北系)
・天旗棍     (西北系)
・布団棍     (西北系)
・乱劈柴     (西北系)

                 など


 








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