野毛で悶絶する同僚の巻。


去年の夏、南国方面から転勤してきた女性の同僚がいる。きょうは夜、桜木町で一緒に仕事を終えて、「ま、メシでも食うか」ってことになった。彼女はみなとみらいの夜景にいたく感動しているらしく(っていうか今までちゃんと見てなかったのだろうか。転勤してきてからもう半年も経つのに・・・)、きれいきれいと連発。そんなにきれいというなら・・・あえて野毛方面に連れていくことにした。ディープ横浜への入り口。ある意味、冥界への入り口。海側のきれいなところだけ見てて横浜を分かった気になるのは一面的。私は野毛から伊勢佐木町、福富町、黄金町にかけての一帯にこそ、横浜のエッセンスが濃縮されていると思っている。彼女にこの辺を案内するのが遅過ぎたな、と少し反省。




いい味だしている看板を発見。微妙に字が違っている。「飯」の字が・・・。でも、これ長者町付近の物件。

結局、メシは以前に紹介したこともあるお好み焼き「みかさ 」で食ったのだが、どうせだったらメシを食う前にと、一通り野毛界隈を散策。久しぶりに野毛に来たのだが、結構店が入れ替わっている。新しい店で、ちょっと気になるところが何軒かあったな。早急に探索しないと・・・。

野毛は焼き鳥の煙と、燗をした日本酒の匂いがする街だ。繁華街としてちょっと暗いくらいの街灯が、街の雰囲気に妙にマッチしている。スナックとか、小料理とか、そういう店舗の形態が一切書いていない、店名だけの看板を出す店が結構ある。要するに、知らないヤツは入るな、ってことなのかな。でも、そういうぶっきらぼうなところがまたいい。決して、閉じている訳ではなく、多分、店の側がシャイなだけだ。都橋商店街では、夜9時を過ぎているのにケミカルシューズを売る店がまだ開いていた。だからといって売り子のじいさんは愛想がいい訳ではない。都橋の蚕棚的飲食店は相変わらず川にせり出して、妙に不安定な存在感を見せつける。

要するに、厚化粧をした横浜がみなとみらいだとすれば、スッピンでジャージが野毛って感じかな。同僚はいちいち感動していた。こういう濃いところがあるんですねえ、と。しかししかし、彼女は住み始めて既に半年。確かに家の場所からすると、会社との往復で野毛近辺は通らない。でもね、横浜で暮す以上は別に通い詰めなくても良いけど、こういうところもあるんだよってのは是非知っていて欲しかったな。まあ、横浜のいろんな顔が見えてくるのはこれからかもね、彼女にとっては。

で、翻って考えるに・・・、私もこういう濃い横浜が非常に好きでぶらぶらしているけど、きょうの彼女の感銘を見ていて、ああ、感動しなくなってきているなあと思った。横浜にはまだまだ濃い場所があるはず。特に京急の各駅停車しか止まらない駅近辺(黄金町から鶴見市場辺りの区間限定)なんかはまだまだ未だ見ぬ特濃横浜があるはず。彼女がきょう抱いた感覚を思いだして、新鮮な気持ちで徘徊したいと思った。

Posted: 金 - 1月 13, 2006 at 02:06 AM              


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