車を買った
2年乗っていたデリカは車検が切れるため、久しぶりに自分の車を買いにオークションに行って来た。
実を言うと、私は23歳から一匹狼の中古車ブローカーをやっていたのだ。
2年乗っていた三菱のデリカだが、好きで乗っている人には申し訳ないが、この車は大嫌いだった。カッコはいかにもオフロード四駆なのだが、機械としての基本がなってない。特にマンマシンインターフェイスの部分がひどすぎる。シートに座ると、ステアリングセンターが体の中心線と3cmもずれているなんて論外だ。インパネのスイッチ類はほとんどが遠くにあり、しかも半分はステアリングに隠れている有様。あれだけ車高が高いのに、フロントウインドウの上端は低く、激しく圧迫感がある。音と振動はきわめて大きく、燃料の噴射ポンプは100%燃料漏れを起こす。私自身は、オフローダーに対する思い入れが無いので、そもそも関心が無いのだが、こういうコンセプトの車は有ってもいいと思う。しかし、作るんならきちんと作ってもらいたい。(三菱には言うだけ無駄だが・・・・)なぜ、そんな嫌いな車に乗っていたのかと言えば、丁度足が無い時に、以前売った車の処分を依頼され、渡りに船で車検を取って、自分の足としたからだ。金がないというのは惨めなものである。しかし、そのデリカはついさっき解体屋に引き渡して来た。やっと2年間の呪縛から解放される時がやって来たのだ。さて、今度買った車の話をしよう。千葉にある、某オートオークションに先週今週と張り付いて、今週車を落札した。十年以上この世界に居たので、勝手はわかっている。2,000台に及ぶ出品車両のリストに目を通し、予算と条件に合う車をピックアップして、今度は現車を実際に確認する。今回の条件は、乗車定員7人乗り以上、車検残あり、子供が小さいためスライドドアである事、予算乗り出し70万以下。可能であれば、後席は対面対座で実用になるスペースがある事。この条件で絞ると、わずかに20台前後しか狙える車は無い。それを出品順に狙っていくわけだ。一台一台に、検査官による詳細な状態説明がついており、どこをぶつけてどういった不具合があるのか、明確な記載がされている。特にここのオークションの検査は厳格だと思う。ゆえにある程度信用していいのだが、実際に必ず現車を確認しなければならない。というのも、中古車というのは、使われ方次第で内装のヤレや傷み、においなどの問題があるし、エンジンをかけてあちこちいじると、ヤバいかどうかは長年の経験でだいたい判断出来るからだ。その辺は車両状態票からは伺い知れない部分でもある。片っ端からピックアップした車をチェックし、その中でも買うに値する車をピックアップ。何台かは予算をオーバーしてしまい落とし損ねたが、やっと落札する事が出来た。いつものことだが、どっと力が抜ける瞬間である。落とした車は平成8年登録のトヨタ・エスティマ・エミーナ
Limited
X、走行89000km、ガソリンの2.4リッターエンジン、外装は紺シルバーツートン。ルームクリーニング済みでタイアの山も申し分なし。サンルーフやオートエアコンなどは何もついていないが、どっちみちサンルーフはロールセンターが高くなって、操安性が落ちるし、重くなるしでいい事は何も無い。しかも夏は暑い。デンソーのオートエアコンはトラブルも多く、壊れると高くつく。距離が走りすぎている印象を持つ人が居るかもしれないが、平成8年からだと8年間で9万キロは、ごく普通の使い方だ。むしろ極端に走行が少ない車などは、ヒーターブロアのモーターが固着したり、色々なトラブルが出る事もある。まぁこの車よりも装備もよく、走行37000kmの車も有ったのだが、なんと25万も高く競り上がったので、途中で降りた。あれ、客売りいくらだろう????いずれにしろ、3年乗れれば良しと考えているので、最終12万キロと考えるとどうってことはない。実際に出品されている車の中には、15万20万キロ走っている車も珍しくなく、それらも安いながらも落札する業者がいる。本当はグランビアか標準ボディーのエスティマが欲しかったのだが、この日はどちらも条件に当てはまる出品がなかったので仕方が無い。なにしろ翌々日にはデリカの車検が切れるので、余裕がまるで無いのだ。さて、その車を昨日の夜引き取って来た。帰りに運転しながら色々と様子を見る。さてその印象はというと、「思ったよりかなりいい」具体的に言うと、まずは直列4気筒エンジンを90度横に寝かせて、床下にミッドシップにレイアウトしているせいか、低重心でハンドリングが素晴らしい。これでもう少し路面のインフォメーションがあればいいのだが、この辺はトヨタテイスト(社内に味付けのガイドラインが有る)。まぁクラウンほど酷くはない。駆動は後輪なので、ステアリングにも嫌な癖が無い。多分標準のエスティマとの差別化の為に、遮音材をケチっているせいか、ノイズは大きめだが、会話に不自由するほどではない。ボディーが小さい分、若干狭いのだが、その分軽量だし剛性も確保しやすいはずだ。路面のギャップから入力が有ると、多少ボディーがわななくが、収束自体は早いので、さして不愉快ではない。この辺りは、バブル期のでっち上げ似非高級車(センティアにディアマンテ作ったやつ、恥を知れ)なんて酷いもんだった。もちろん9万キロ近く走っている事を考慮すればかなりしっかりしている印象。エンジンは2.4リッターの4気筒ということで、トルク感もかなり有る。基本的に一気筒あたり500cc以上が、トルクフルなエンジンの条件であり、その意味でも教科書通りの出来だと思う。ましてや、標準のエスティマもエンジンは同じなので、動力性能はこちらの方が一枚上手だろう。というわけで、考えていたよりもずっと優等生的な車だった。しかも、準備していた予算よりも20万ほど安く買えたので、さっそくHDDのナビを買った。取り付けは後日。まぁこれならなんとかつきあっていけるだろう。壊れなければ、3年と言わず、5年くらい乗るかもしれない。何しろトヨタ車は内装のヤレが、経験上もっとも少ないメーカーだし。ちなみに子供たちは大喜びだ。
オレンジTシャツを着た子供たちと新しい車
投稿日時: 土
- 7月 3, 2004 at 05:35 午後
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