同窓会


実に三十年ぶりです。
これまで同窓会に参加したことは無かったので初めてになります。
正直、かなり記憶が薄れていたのですが、三十年の間一度も会っていない同級生同士がすぐにわかるというのも不思議でした。
恩師もお元気で、当時中学一年生だった我々の事をずいぶん覚えていてくれた事も少々驚きでした。
実は人間ってかなりの事を記憶していて、きっかけさえ有れば思い出せるんですね。

今まで同窓会が無かったのは、中学も高校も、最終学年はどうも盛り上がりに欠けるというか、まとまりに欠けるというか、集まろうという話しがほとんど浮かんで来ないような空気が有りました。単に私が呼ばれていないだけで、やっているのかもしれませんけど。
今回は中学一年生の時の同級生の集まりで、なぜかとても雰囲気のいいクラスだったんですね。
あれから三十年が経過しているのに、結構な人数が地元で暮らしていたり、連絡可能であったりで、なんと20名ほどが集まりました。これは幹事であるH君の努力も大きかったのだと思います。

しかし三十年ですよ。
その後も付き合いの有る友人が参加する気楽さも有り、正直あまり考えもせずに出かけたのですが、会場に向かう道すがら考えた事は、お互いにわかるのだろうか?という点でした。
少し遅れて会場に着いて、座敷の戸を開けて中に入るなり「〜〜君だ!」と数人が声をかけてくれたのでちょっと驚きました。
なにしろ当時から20Kgは体重が増えてますから、わからないだろうと予想していたんですよね。
見回してみると全員ではないにせよ、やはりわかるもんですね。先生は髪が白くなってはいたけれども印象変わらず。何人かは子供の時の印象のまま大人になったみたいにすぐにわかるし、腰を落ち着けてしばらくすると、みんなそれぞれに当時の姿と重なって行きます。
すぐに二人からそれぞれ、会ったら言おうと思ってたと声をかけられました。
一人は私の影響で今もモデルガンに興味があって、時々GUAMへ実銃を撃ちに行っている事。
もう一人は、中学生になってすぐ私があだ名を付けてしまい、その後未だにそのあだ名で呼ばれているという事。
私自身はすっかり忘れていたのに、知らず知らず人の人生に影響していたという事を考えさせられました。
ずいぶんけんかしたりもしたんでしょうが、ほとんど記憶にありません。残っているのは一年生の時のあのクラス、あの教室の独特な雰囲気だけです。その後中学も高校も、私は孤立傾向を深めて行ったので、周りにもおそらくあまりいい印象を残していないものと思われますし、そこらの記憶もごっちゃになっていて、〜〜君って暗かったよね。みたいな印象を持たれているだろうなぁと思っていたのですが、どうやら当時はそんな事も無かったみたいです。酒が進んでみんなと話していると、この三十年の出来事が本当に走馬灯のように思い起こされて、失ってしまった時間を取り戻しているような感覚にとらわれました。同時に現在の自分をより強く意識することになったのかもしれません。ワインをじゃぶじゃぶ飲んで、大声で話をして、二次会のカラオケではテニス部のマドンナとデュエットしたり、例によって熱唱したりして、多分やっぱりうるさいやつだったんだと思うのですが、でもね、結局それが今の自分なんでしょうね。そして今回幹事だったH君。もしかしたら同じような属性なのかもしれない。無理にでも白々しくてもその場を盛り上げようとしてる姿が、あ、同じだよなと感じました。
H君、ご苦労様でした。

今まで、ずっとその場その時を生きるばかりで、子供の頃の、本当は友達も居て楽しい事もあったのに過去に置き去りにして来た自分。その自分を思い出すことができる、そんな時間を持てた事に素直に喜びと感謝の気持ちを持ちました。

これからは最低でも年に一度は集まろうということになりました。
嫌な事とか思い出したくないことがあった人もいるだろうけど、もう三十年もたってるんだから後は楽しく笑いあえる友人同士になれるよね。それになんかあったにしろ、ほんの12歳くらいの子供がした事だもの。お互い許せるよね。

またみんなに会える時が来るのが楽しみになりました。

投稿日時: 日 - 4月 2, 2006 at 12:25 午前          

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