Xgrid


<<ご家庭でお気軽スーパーコンピューター>>(笑)

先日サンフランシスコでいくつか発表がありましたが、その中で一般にはあまり取り上げられることは少ないとは思いますが、非常に興味深い技術が発表になりました。


それがXgrid です。(ダウンロードはこちら)
最近バージニア工科大学において、G5で構成されたスーパーコンピュータ が世界で三位の速度を達成したことが話題になりましたが、これは複数のマシンを繋いで計算処理等を分散処理するクラスタリングという技術を使用して、G5Dual を1,100台繋いで一つのコンピューターとして動かした結果です。
Xglidはネットワークで繋いだMacをクラスターとして利用可能なソフトウエアで、インストールすることでネットワークに繋がった複数のMacに処理を分散させることが出来ます。しかもRendezvous に対応し、利用可能なマシンを自動的に認識することが可能です。
そこで自宅にあるG4/1.25G DualとiMac800、それにiBook700にXglidをインストールしてクラスタリングを試してみました。
利用できるソフトはさすがにクラスタリング用でないとダメらしく、いくつかサンプルプログラムが用意されていました。Shellスクリプトを分散処理で実行可能なソフト等は、知識のある人に取っては即実用的に利用可能だと思いますが、私にはUNIXのスキルが無いので残念ながら試すことが出来ません。
タンパク質や遺伝子の分析をするプログラムもありますが理解不能です(自爆)
その中に一つフラクタル図形の計算ソフトがあったので試してみました。これは見た目にも非常に美しいので、とりあえず実行している過程を目で見られるという利点があります。
そこで簡単な設定をして、iMacから動かしてみました。
インターフェイスにアナログのタコメーターが表示され、CPUの働きがリアルタイムで表示されます。
なんと、iMacからG4DualとiBookのCPUを利用可能になるのです。
iMac単体で同じプログラムを走らせるより、遥かに速く描画が実行されるではありませんか!
タコメーターには8GHZまで目盛りがあり、最高で3.2GHZまで針が跳ね上がります。
どうやら複数のCPUを一つと見なし、100%の稼働率の時はその合計クロック数で表示されるようです。
その間、iMacのCPUは50%も稼働しません(G4DualとiBookを見に行くとCPUは100%の稼働率)。
どうやらiMacはネットワークのトラフィックと画面の描画にしかパワーを使っていないようです。
これは正直エラいことになったと思いました。
というのも、まだデベロッパー向けのβ版とはいえ、家庭レベルで並列処理のクラスタリングコンピュータが使えるということであり、今はごく限られたデモプログラムや学術計算用のプログラムだけですが、これがiDVDやiMovieなどで利用できるようになったとしたらどうでしょう?
あるいはデザイナーがフォトショップで重い処理をするのに数台のMacを繋ぐだけで数倍の速度で仕事ができるようになったら?
しかもCPUはG3でもG4でもG5でも同じように繋がって動作してしまうんです。
マシンを買い足して繋いで行けば、それだけで高速化して行くわけです。
さらにiMacやiBookなどの100BASE/Tのネットワークインターフェスしか持たないマシンでも、IP over FireWire (FireWireでイーサネットのようにLANが組める機能がPanterから実装されている)でネットワークを構成することで400Mbpsの速度で通信可能になります。
アプリケーションも並列用にコンパイルし直す必要があるわけですが、以前他でPooch というMacでの分散処理のアプリケーション上で動かす為に、アプリケーションは簡単にリコンパイル可能という記述を見ましたので、ほとんどのアプリは簡単にご家庭Macクラスターで利用可能なるはずです。

この先Xgridがどんな風に我々のMacライフに関わってくるのか、近い未来に思いを馳せたのでした。

投稿日時: 日 - 1月 11, 2004 at 04:56 午後          

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