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「人間存在の体と魂と霊」読書会

12月もいつもの第2木曜です。第9講「最古の地上の状況」。内容紹介「月が追放される前の地球。受精力としての太陽。地中に蓄えられる太陽諸力。などなど」

一回だけの参加、飛び入り参加も歓迎します。連続参加のほうが分かりやすいのも確かですが・・・

日時:12月14日(第2木曜)19:00〜20:30   
会場:オープンフォーラム早稲田   
参加費:1,000円   
テキスト:R.シュタイナー『人間存在の体と魂と霊』      
(訳のプリントを配布します)   
申込先:フォーラム・スリー      
Tel.03-5287-4770 / Fax 4771      
E-mail satokk@netscape.net


11月は、巨大なカキが何と関連するかを解明しました。蛎殻もカキエキスも人間の役に立っています。前者は薬用に、後者は滋養強壮に。なぜそうなるのかの遠い理由を見つけました。


毎月ちゃんと続いていますが、報告を怠りました。報告するのが惜しい、また難しい内容になってきたからです。


第34回の報告

肝臓のエソテリックな側面を網羅した。ガンの起源。記憶と成人病の関連など、まことに面白い。肝臓の話はまだ続く。


第33回の報告

前回の講義のおさらいから入って、肝臓がどのように感覚器官であるのか、を具体的に指摘した。肝臓が目であるという譬えは非常に興味深い。


第32回の報告

知覚と思考の関係。世界で生起する過程と、人間有機体で生じる過程の関係。砂糖と塩の関係などなど。三島由紀夫からシロクマまで。


第31回の報告

白血球と脳細胞の関係から、シリカの結晶の形成過程。人間の知覚と結晶形成とその溶解。一斗缶のハチミツが結晶して、お風呂で湯煎した話などで賑わった。


第30回の報告

現代科学の脳の研究について。夢の話となると自分の経験が話しやすくなる。にぎやかに夢のいろいろな性質、種類などが話し合われた。幽体離脱やら夢の変容やら金縛りやら、多くの現象に新たな光があてられた。形態と運動の関係についても。面白かった。


第29回の報告

白血球と脳細胞とアメーバが話題になった。そのとき、昼と夜が実体となった。頭部と頭部以外の身体の対極もまた具体的になる。


第28回の報告

母音、子音と地形の関係。獣帯と形成諸力の関係などを、脳の形成を通して見ていった。左利きの問題も調べた。見えないものと見えるものの関係が浮き彫りになっていくのが目撃するのは感動的だ。

第27回の報告

形態と運動の関係を探った。人間の脳の形成の問題、母音と子音がそれにどう関係するかも扱われた。

第26回の報告

遠く北海道から参加者があった。彼女もニュージーランドと関係があるということで興味深かった。お盆というのに人数も多く、面白い話で盛り上がった。9月から始まる「人間存在の体と魂と霊」の全10講義の目次を配った。「ウナギとサケの人智学的考察」といった話も出た。こうした自然の生物と人間有機体の関係を知ることは、人間の生活そのものを変えてしまう。速記録が残っている最初期のものがこの講義録。太古の自然と人間の内臓等の発達の関係が明らかにされていく。

第25回の報告

とうとう「健康と病気」を読み終えた。2年以上かかった。銅と金星の関係を調べて終わりになった。

第24回の報告

中世ヨーロッパでヒキガエルやサンショウウオの黒焼きが梅毒の薬として利用された。古代の治療本能がまだ生きていた時代だ。この薬は地域によって効果があったりなかったりした。調べてみると、効果がある土地には水銀が含まれていた。先に挙げた動物は泥を食べ物といっしょに取り込む動物だった。古代バビロニア、エジプトで腸チフスににた病気があった。当時の医者は惑星の位置関係と病気の症状の関係を調べて、金星がこの病気と関係していて、金星が地球に隠されるかどうかで、症状が変わることを発見した。シュタイナーは、薬剤に利用される金属が降霊会で霊媒がうわごとのように言ったからではなく、現実的な観察から発見されたのだと言う。こうしたことが可能であったのも、人間と地球と宇宙の関係がまだ身近に感じられる時代であったからだ。こういう導入からいろいろな話が出てきた。

第23回の報告

オリエントの衰退が知恵の過剰にあったとシュタイナーは主張する。氷河期すらオリエントを温暖に保ったが、ヨーロッパは寒冷な厳しい環境で、未来の文化が準備された。ブタと仏陀をめぐる関連を指摘する。アブサンが人間組織を分断するのに対して、ハチミツは人間組織を統合する。ミツバチの社会生活、愛情生活、性生活からハチミツの重要性が解明された。


第22回の報告

アブサン解禁の話題から、アブサンがどのように人体に影響するのかを見ていく。アルコール全般の影響を確認。人間は肉体(固体人間)だけでなく、液体人間、空気人間、熱人間でもある。男性と女性では、これらの配分が異なっている。それを示す非常に興味深い事例として、血友病がある。


第21回の報告

天然痘や狂犬病の症状は、ある特定の時期の人間の状態を表している。それがいつなのか? 完成形としての人間でなく、発生さなかの人間に。こうして、呼吸と血液循環の特別な関係が指摘された。さらに、呼吸と四季との関係。人間と宇宙の関係が明かされた。


第20回の報告

呼吸と血液循環について興味深い視点が提供された。私たちの呼吸は肺によるものだけでなく、皮膚を通しても行われる。この場合、皮膚と肝臓が大きな対極を成す。その調整者として心臓が機能する。これだけのことから、黄疸、狂犬病の症状が解明された。


第19回の報告

食事に関する座談が面白くて、参加者から食事法についていろいろ話を聴いていたら、時間がたった。インフルエンザと肺の関係を別の講義でシュタイナーが述べていることを紹介。そこから肺がどのような器官なのかをおさらいする。そして、臓器それぞれの相互関連のイメージをまとめる。斜視の問題から、人間有機体の微妙なバランスを考えた。


第18回の報告

差別用語についてひとしきり話をした。それから普通の風邪とインフルエンザのちがい。また普通の風邪を人智学がどのように捉えるのか、新しい参加者には未知なので、もう一度説明。そこから、人間有機体の基本的な構造を探ることになる。皮膚からの流れ、外から内への流れ。腎臓からの流れ、うちから外への流れ。皮膚ー心臓ー腎臓。特に腎臓について詳述。そこからジフテリアの症状、その性質について述べた。次回はインフルエンザと斜視の話。


第17回の報告

肉食と菜食に関して、狂牛病の発生をシュタイナーが的確に予言していたとしてヨーロッパで有名になったくだりを扱った。牛は草食だが、牛にハトを食わせたらどうなるかと、彼は言う。平和の象徴のハトだが、牛は植物を消化して自分の肉にする。ところがそのエネルギーが使えないために、そして、尿酸塩が頭部に上昇沈殿して牛が狂気に陥ると述べている。ここから糖尿病、痛風にも触れることになる。ユダヤ人の食事法についても述べた。アブサンの危険性や、双子の誕生の理由も扱った。興味深い指摘があった。


第16回の報告

ニコチンの話に終始した。シュタイナーが述べていない事実、タバコ植物の特殊性、タバコの伝播の不思議も説明した。参加者のほとんどがタバコを吸わない、吸ったことがない人たちばかりで、あまり興味がもてない話題だったかも知れないが・・・それでも、喫煙者の肩身がますます狭くなってきた状況はだれもが気づいていることだった。一番笑えたのは、タバコはきれいな空気の中で吸いたいという喫煙者の発言だった。新幹線などでもうもうとした紫煙の中でタバコを吸いたくないと告白があった。また、タバコを吸うと、人前でも深呼吸がしやすくなるという興味深い意見も出た。シュタイナーが、タバコの生理的影響を述べて、やはり心臓の拍動と呼吸、さらには血液の運動に言及するのを読むのは楽しいことだ。人智学がタバコを一方的に害としない、つまり人によってはタバコが良い場合があると述べているのは、健全である。少なくとも私にはそう思える。


第15回の報告

参加者がまた多くて、意外だった。人間と世界に関する従来の見方に満たされずに、新しい見方を模索している人が増えているのだろう。獲得した客観的な意識を保持しながら、新たな精神的な展望を開き、その展望が近代科学の発達によって断絶した過去の人間の意識にも広がるなら、それは喜ばしいことだろう。

アルコールの話から、生き物と四季との関係に話題が移った。具体的な例として、ビーバーの生活とスズメバチの生活が挙げられた。そこから導き出される結論は驚くべきものだった。

従来の科学はその結論を容認できないだろう。なぜなら太陽の影響は、物理的な諸力の集合に分析されるからだ。「太陽がなければ植物は形態を発達し得ない。よって、太陽の光は形態を賦与する諸力を備えている。」このような発言は哲学的な言辞として退けられるだろう。哲学からは、植物形態や動物の生態を論じる故に、学的厳密性に欠けると言われるだろう。全人的な感覚だけが、人間総体への感覚だけが、これを是認するだろう。

ビーバーの集団を建設的知恵の集団にする主体が太陽の叡智であり、その太陽の叡智を受け取る装置がビーバーの肉厚な尾であるとは、突拍子もない空想だと誰しも言うことだろう。面白いだろうが根拠に欠けると思える。それでいいのだ。次々わき上がる疑問を自分で検証してみたらよいのだ。よって、人智学は教説ではない。認識は人間がふさわしくなったときにだけ訪れる。従来の科学の理論の認識に必要なのは知性だけだが、人智学の認識は人間総体の発達を必要とする。今回は、どのように話が展開したかは記さない。

今回も参加者からマクロビオティックの美味しい差し入れがあり、会の後もしばし歓談が続いた。どうもこの差し入れ目当てで参加者が増えているらしい。

おまけで、ビーバーに関するメモを載せておこう。

ビーバーの特徴。平たい尾。輝く毛皮。頭骨はリスに似る。齧歯動物。体長は60から80センチ。尾は25センチから30センチ。成獣は18キログラム以上。3歳でつがい、夫婦生活は一生続く。動物の中で珍しい。「おしどり夫婦」の比喩を生んだオシドリは最近の研究によると、雄が頻繁に浮気をして子孫を外に残している。気だてが良い。愛想も良い。子どもは1頭から4頭、春に生まれる。食物は、ポプラ、ヤナギ、百合の球根、クローバー、リンゴ、緑の葉、樹皮(形成層)など。子どもは2歳になると春に家を出て独り立ちする。有名なダムとロッジの建設について:ネイティブ・アメリカンはビーバーを「地域の聖なる中心」と呼んだ。ダムとロッジは生物の多様性を確保するからだ。その生物の多様性は熱帯雨林のそれに比肩する。ダムは貯水と洪水をもたらし、やがてその周辺は湿地になる。その湿地はついには農耕に適した肥沃地になる。あるいは広い平地は人間の生存に適した地域となった。カナダのモントリオールはビーバーの後に人間が住み着いた土地だ。生息地域:かつてはユーラシア全般の森林。ただし地中海周辺と日本にはいなかった。アメリカの場合、カナダ、アメリカ、メキシコ。個体数の激減について:主に罠と灌漑で減っていった。イギリスでは16世紀に絶滅。北米にはかつては6千万から4億頭いたと推定されるが、1988年現在では6百万から1200万に減った。毛の生えていない尾はカトリックの僧侶によって肉の代用品として利用された。毛皮は珍重された。また香水と薬品のためにも乱獲された。さらには、自然に進出してきた人間によってダムが壊され、殺されていった。ダムの効用:ビーバーの風景を変える能力は人間にのみ劣る。そのダムは粘土、木の枝、木の幹を巧妙に組み合わせて造られているので、有毒物質を濾過して、優秀な水処理施設となっている。このようなダムとロッジの建築は、主に夜に行われる。「ビーバーのように働く」、「ビーバーのようにシャカりきになる」という表現があるほど、忍耐強く賢明な労働者である。昼間に人間に壊されたダムの箇所が一夜で修復される。ここから現在の学者はビーバーの知能は類人猿に匹敵すると主張する。つまり学習能力がある。


第14回の報告

夏目坂を登っていくと、多くの店がお盆休みに入っている。湿気はあまりないが、やはり暑い。お盆で帰省している参加者がいたのに、ずいぶん大勢来られたので驚いた。アルコールが儀礼に使われる意義を、神話、聖書から探る。それから身近な飲酒経験を参加者に発表してもらう。アルコールが血液に入るとどのような影響が出るのか、男性と女性では異なるとシュタイナーは説明している。アルコール依存症の症状。子孫への影響。白血球と赤血球が、それぞれ運動と重力に傾斜していること、その帰結なども指摘した。マクロビオティックの美味しいお菓子が参加者から振る舞われた。それが一番良かったかな。


第13回の報告

 強烈な暑さだった。ゲーテアヌムが焼失した直後になされた労働者への話。ゲーテアヌムの出来るまで、第1ゲーテアヌムの特徴、第2ゲーテアヌムの話。なぜ第1ゲーテアヌムと呼ぶか? その由来を話した。ヨハネ館として発想され、オイリュトミーが適切に行える空間として作られたゲーテアヌム。その建物とシュタイナーとの関係。火事の時シュタイナーがどんな講義をしていたか? それから、脳と思考の関係を見ていく。脳の容量でなく、脳のシワの数が知能と関係がある。では昆虫、脳そのものが小さい動物と知性の関係。いくつかの例で知恵が脳に由来しないのを見ていく。ダーウィンやファーブル。シデムシ。


第12回の報告

頭部と頭部以外の有機体との関連を見る。ジャガイモの伝播と唯物論の興隆の関係。ショック症状としての狸寝入り=タヌキの仮死状態。運動と形態の関係。麻痺と運動。なぜつわりが生じるのか? 乳児のミルク、大人のハチミツ。肺と思考の関係。人間の受肉、地のエレメントと肺との関係。などなど、いろいろな問題が扱われた。おかめとひょっとこの話も出た。


第11回の報告

初めての方が多かったので、前半部分の要約をする。花粉症の症状を例にとって、「固体人間」だけでなく「水人間」「空気人間」「熱人間」の振る舞いを見ていく。そして、過去の病気と現代病のひとつ、ガンとの対極を見る。さらに、精神病の原因をシュタイナーの説明に沿って、見ていった。話は多岐に渡ったが、ここでは記さない。


第10回の報告

花粉症の参加者からその症状と対処法をいろいろ聞く。花粉症が20世紀に広まった事実や、インフルエンザがスペイン風邪として1918年に世界中で大流行したこと、O-157のように年配者と若年者が犠牲になったのではなく、頑健な若者たちがばたばたと死んだことにも触れた。人智学医療による花粉症の治療というか予防薬の原理にも言及。人間の中で物質を欲する存在がある。それが食物を消化させる。この存在は人間より賢い。なぜなら、消化系から取り込まれた食物に由来する物質を適切な場所へと配送するからだ。この存在こそ、人智学がアストラル体と呼ぶものだという。この賢明な存在も怠惰になることがある。そのとき、物質の配送分配がうまくいかなくなる。例えば、喉に必要な物質がそこに届かない。他の箇所は必要な物質供給を受けているので、病気にならない。
このように説明していくと長くなるのでやめるが、病気の原因はいつも人間のアストラル体にある。ウイルスや細菌が病気を引き起こすのではない。ウイルスや細菌の爆撃が人間を病気にするのではない。同じようにウイルスや細菌にさらされた人が例えば100人いるとする。95人は発病するとしよう。5人は病気にならない。感染しない。なぜ感染しないのか?この問いに科学はなんと答えるのか?素質?素因?
シュタイナーの説明は興味深い。例えばインフルエンザにかかっている人は硫黄やリンが少し多く、その水組織に含まれているという。敏感な人はそのにおいを感知できる。タマネギを栽培するとき硫黄やリンを多めに土壌に入れる必要がある。ちょうどそのように、病気になる人の身体がインフルエンザに最良の土壌を作りだしている。だから、ウイルスを浴びせられて病気になるのではない。人間の有機体がウイルスを引き込むのだ。
硫黄との関連でミカンにも言及した。意外な関連が事物の間に見えてくるようになる。


第9回の報告

人間の呼吸と地球の呼吸の類似点と相違点。病気の原因は何か? ウイルスやバクテリアに病因を見る現代の医療は正しいのか? もちろん私は、環境因子を唱える人々がかつていたことを意識している。昨今の鶏インフルエンザや狂牛病やSARSの流行を見ると、強く主張せざるをえない。シュタイナーは、人間の卵から人間が誕生する過程を、宇宙との観点で説明する。卵は最初は母胎で重力から守られているが、重力の影響下に入ると、死滅する。死滅しないためには、受精が必要になるのだという。人間もだから最初は、バクテリアのように、重力からほど遠い環境にいる。バクテリアはその環境から引き離されると死んでしまう。ということは、病原菌が繁殖できる環境を、今の私たちは造りだしているということだ。これが論理的な結論だ。顕微鏡で見たものだけを強調する今の疾病観は狂っている。


第8回の報告

正月早々1月8日、厳しい冷え込みであったが、意外に盛況。新年でもあり、初めての人がいるので、これまでの労働者講義のあらましを紹介。これで時間を使ったが、人間と世界のとらえ方に新たな視点が提供できたと思う。知覚感覚と運動の関係を、犬、魚、鳥で指摘。オカルティズムの用語であるエーテル体は「水人間」「液体人間」であり、アストラル体は「空気人間」であり、自我組織は「熱人間」であるとシュタイナーは労働者にイメージを伝えている。ゾウの例、申年の猿として「アイアイ」ミッシングリンクのルーシー、ライオンとトラの類似と相違、軟骨魚と硬骨魚などにも触れた。


第7回の報告

生理学を人間の総体性に取り戻す試み。動きと形の関係。今回は、接触感覚、神経の2極分布を扱った。皮膚の三層構造。そこにある圧感覚受容器と脳の中枢神経との関係。シュタイナーはタマネギが皮膚の土壌に根付き、脳で花を咲かせていると労働者に比喩で語っている。それから、魚とその環境の関係。鳥とその環境の関係。ここで終わる。次回は、生理学入門の続き。双子や三つ子の問題を自由に話していると、時間が終わってしまった。


第6回の報告

会は江戸時代の川柳を黒板に書くことから始まった。その「臭い」川柳から 鼻の役割を見ていった。犬の場合と人間の場合。犬は鼻が優れているので、知能が劣っているとシュタイナーは主張している。その一方で、優れた嗅覚が別の能力に変わりうることも付け加えている。それだけではなく、神経組織と代謝四肢系の関連をゾウとイヌとヒトの例で具体的に説明している。そのため、私たちは形態の成り立ちをどのように理解すればよいのか、知ることが出来た。少なくとも、そういう問題意識を持つことが出来た。このようなレジュメは具体的なイメージを喚起しないので、理念を映像に変換する能力がなければ、無意味なのだが・・・


第5回の報告

目の構造、機能をシュタイナーの解説で見ていったが、ナショナル・ジオグラフィックの有名な写真から、来日したモンローの話、さらにはシュタイナーが彫った木彫にまで及んだ。複数の参加者が「人間の代表」と呼ばれる群像彫刻をゲーテアヌムで見ているのが面白かった。シュタイナーは労働者や職人に、自分の彫り上げているルシファーがなぜあのような姿をしているのか、人間の形態と機能から説明しているのだった。最終的に、目と髪と血液の関連性に気づかせてくれた。どのような資料を使ったか、掲げておこう。


左から「ナショナル・ジオグラフィック写真集」「シュタイナーの木彫」「感覚の地図帳」


第4回の報告

甲状腺を中心にして、さまざまな主要ホルモンを、元素と対応づけた。甲状腺ホルモンや性腺ホルモンの働きを具体的に見ていった。話はホルモン焼きから岡山に住み着いたカピバラにまで広がった。脾臓、胸腺、松果体、脳下垂体の話も出た。活発な異論反論が出て、私には面白い集まりであった。そういえば、人智学運動におけるマリー・シュタイナーの位置づけも話したなあ。

いよいよ11日(木)が第4回読書会だ。第4回は、「甲状腺と若返り法」を扱います。当時発見されつつあったホルモンの数々と、それらを利用した「若返り法」をシュタイナーは説明して、興味深い方向に話を持っていきます。さて、彼の推薦する若返り法とは?

日時:9月11日(第2木曜日)19:00〜20:30


第3回の報告と8月休会のお知らせ

児山弥香さんがつくった無農薬有機野菜のサンプルを、参加者に持って帰ってもらう。ニンニクの香りが強烈。ふつうの野菜がにおいをなくしてしまったのに対して、BDで上手に作った野菜や果物は強い生命力がある。昔食べたぽっこわぱのセロリは、すごかった。セロリが精力剤であったことがよく分かった。種類でなく、あれは育て方でしょう。児山さんの野菜もそう。

テキストを配布して、各自、後で読んでもらうことにして、ヒトの耳の構造や機能をシュタイナーの説明に沿った形で説明する。

胎生学ではなく、「個体発生は系統発生を短縮模倣する」というヘッケルの説にしたがって、現代科学が教える運動から感覚への移行を述べる。

四肢の一部が頭部の活動に巻き込まれて、人間存在形成のために、聴覚を受容する受動性、無私を生み出す経緯を明らかにした。

もちろん、こんな抽象的な説明ではない。絵を見ながら、耳の中のどこが「上腕」「前腕」「手」なのか、あるいは脚ならどこにあたるのかを具体的に指摘した。

さらにシュタイナーの指示にしたがって、耳における「知性」「感情」「意志」「記憶」のありどころを明示した。

それから、古代の叡知が別の形で知っていた人間存在の秘密−ワシ、ライオン、ウシ、人間の関係を、福音書家との関連で述べた。

ライオンのある生態に関する私の見解も発表した。

聴覚と空間意識の関係から、さまざまなホールの音響や設計についても、参加者から面白い話が飛びだした。

8月はお盆なので、「健康と病気」の会はお休みします。9月に「第4講 甲状腺と若返り法」を読みます。


第2回は、真面目に読みすぎた。

人間は地上に到達するのは思春期から成人するころ、それが初めてなのだ。大地と交渉して、大地と物質を変容させるとき最も役立つ手足は、思春期にやっと完成するのだ。そのときやっと地上に降り立つ。

生まれるまで、子どもはもっぱら「頭部」である。他の部分はまだ発達していない。

誕生から7歳まで、というより、歯の生え替わるときまで、子どもは頭部から体をつくっていく。血液が膿むことがあり、それによって病気が発生する。頭部から発する形成力と、栄養分による物質供給の調和ある共同作業が崩れると、病気になる。例えば「はしか」「猩紅熱」。頭部からやってくる可塑諸力に対して、栄養分の供給が多すぎることがある。そのとき、子どもは皮膚から、肺の表面から、それを代謝する。参加者から子育ての時に、この時期に子どもが原因不明の肺炎になったことがあると知らされた。もしかしたら、この例に当たるのかもしれない。

学童期に子どもはもっとも健康である。自ら作り上げたリズム系:心肺系が体の形成の基礎になるからだ。リズム系は私たちが死ぬまで、疲れを知らない。その姿は、小学校の学童の姿に重なっている。また、シュタイナー学校で、姿勢や机や椅子の高さなどが入念にチェックされると報告があった。また、室内の空気など、環境への配慮が喚起された。よどんだ空気は直接、子どものリズム系に影響するからだ。

思春期に入ると、つまり第3「7年期」になると、また病気が増加する。別の種類の病気。女子の場合は、例えば貧血。男子の場合はニキビ。いずれも、状況の変わった代謝系の力と関係がある。男子の声変わりは、代謝系の力が上昇して、喉まで到達した結果である。

7年期と言うけど、7歳ごとに突然変化が生じるのではない。むしろ、永久歯が出てきたかどうか、チェックべきなのだ。それが子どもの現状をはっきり示しているのだから。

やっぱり、真面目すぎたなあ。不評でしたから、次回は、ばらけたスタイルに戻ります。

第3回は、第3講のプリントを配り、第2講の残りと第3講「人間の耳の形成;鷲、ライオン、牛、人間」を扱います。

日時:7月10日(第2木曜日)19:00〜20:30


第1回は、「突っ込みあり」のリラックスしたディスカッション・スタイルで、無事終了。黄だんの末期症状として、皮膚だけでなく、涙から汗まで黄色い分泌が見られるといった興味深い内容が、医療関係者から報告されました。

第2回は、第2講のプリントを配り、第1講の疑問点のおさらいと第2講の内容「人生の特定の時期にかかる病気」を扱います。

日時:6月12日(第2木曜日)19:00〜20:30   


「農業講座を読む」をやっていると、古参の友人から「難しくて分からない」という声が挙がりました。ショックでした。そこで、「エーテル体」や「アストラル体」といった用語をほとんど使わないで、私たちの日常生活から、「病気と健康」について生き生きと語ったシュタイナーの労働者講義を読むことにしました。ここで労働者と言われるのは、当時建設中だったゲーテアヌムの労働者で、彼らは人智学(アントロポゾフィー)とは無関係の人たちでした。そういう一般人に向けたものですから、「神智学」であのように堅苦しい定義付けをされた難解な用語が、もっぱらイメージをかきたてることで、鮮やかに描かれています。

毎回資料として、1講分を配布します。

第1講こそ、世界情勢に関する話ですが(もっとも当時の状況は、昨今の世界情勢をほうふつとさせるのです)、第2講は「人生の特定の時期にかかる病気」で、各7年期の特徴に触れます。第3講は「ヒトの耳の形成;ワシ、ライオン、ウシ、ヒト」、第4講は「甲状腺とホルモン」、第5講は「目、髪の毛の色」第6講は「鼻;嗅覚と味覚」というように、続きます。

「健康と病気」は5月8日木曜夜7時からはじまります。ご期待下さい。

毎月、第2木曜日19:00〜20:30の予定です。

日時:5月8日(第2木曜日)19:00〜20:30