シュタイナーの労働者への話

「地球と人間のリズム」読書会

シュタイナーの「神秘学概論」は難解な読み物です。ところが、晩年に彼はゲーテアヌム建設労働者たちにこの内容を、具体的なイメージで、表現しています。フランスほどの巨大なカキがいたといった奇想天外な話や、恐竜がどんな環境で生きていたのか、そんな興味深いエピソードを説明しながら、地球と人間のひそかな関係を教えてくれます。

訳のプリントを準備します。

12月は第4火曜の26日です。

第4講、「地球の物質と天体にあらわれる光と色の影響」。

日時:12月26日(第4火曜日)19:00〜20:30   
会場:オープンフォーラム早稲田   
参加費:1,000円   
申込先:フォーラム・スリー      
Tel.03-5287-4770 / Fax 4771      
E-mail satokk@netscape.net


11月は初めて参加の人がいたので、おおまかな見方を説明することから始めたので、結局第3講全体を読み直すことになりました。

シュタイナーは第3講でこう述べています。

「ですから人々が人智学は過去に知られていたことの集積だと言うのは馬鹿げています。何もそのまま取り上げられることはありません。すべてが再び調べられるのです。誰かが皆さんに、「人智学にはグノーシスのあらゆる種類の古代の教えが集められているにすぎない」と言うなら、今回と前回にお話ししたような眼のレンズのことがどこに見つかるのか、示してくれと答えてください。それが本のどこかに見つかるかどうか、訊いてください。もちろんそんなことは見つかりません。そういうことは完全に忘れられたからです。ですからすべてが寄せ集めだという人には、皆さんはこう言えます。「あなたは嘘をついている。あそこで何が言われているかあなたは知らないからだ。」つまり心臓などにまつわるあらゆる事柄です。ここでは新たな見方が採用されているのです。」


10月24日、血液循環と心臓の運動の前半を読みました。
9月26日、大雨の中のご参加に感謝。ベラドンナもナス科です。白根山の湯釜も話題に出ました。

「地球と人間の進化」は読み終わりました。


4月の報告
階級制度の発生の意味。太陽、土星、月の影響などなど。


3月の報告
第13講の後半。宇宙と人間と食の関係。ジャガイモとサツマイモ。マルクス主義をどう考えるか?


2月の報告
労働者は「人智学とは何なのか」と問う。シュタイナーは、人智学が新しいもので、新しいがゆえにまだ世間に認知されていないという。蒸気機関車が新しく導入されたとき、列車にそれだけの需要があると思われていなかったという。そして、人智学が自然科学に敵対するものでなく、自然科学があるからこそ生まれたものだと言う。自然科学は多くの発見をしたが、それらの発見の意義を知ることができないのだと主張する。たとえば、ヨーロッパで主食となったジャガイモがどのような影響をしているのか、現代科学は知らない。そして、彗星とジャガイモとの不思議な関係へと話が進んだ。彗星と流星雨の関係にも触れた。昔も今も彗星が来ると人々は人類滅亡を恐れてパニックになるという話も出た。

1月の報告
炭坑爆発について。星々の影響。圧力と熱の関係など。次に読む労働者講義を決定した。

12月の報告
チャップリンの「独裁者」から、月の形成の起源、地球の形態と火山帯の意味などなど。

11月の報告
月の関門の周期。月の位相と降雨。稲妻と電気の関係。金星の太陽面通過。などなど。

10月の報告
労働者から火星の大接近が天気に影響するかどうか、質問が出る。そこから天気に大きく作用するものとして、太陽の黒点の活動が挙げられる。そして話題は多岐にわたった。

9月の報告
植物に色を付けるのは太陽の一年の動きだが、鉱物の色はどのようにしてつけられたのか? 労働者の問いにシュタイナーが答えている。興味深い答えであった。またバラ科の植物、たとえばイチゴに関する興味深い指摘を扱った。睡蓮と蓮の関係、こうした植物とエレメントの関係なども話し合った。

8月の報告
1924年当時に火星が地球に大接近していて話題になった。その影響を労働者が質問した。シュタイナーが言う火星は現代物理学が教える火星とはまるで別の存在であると思われる。このような相違を我々はどう受け止めるべきなのか、から話が始まった。

7月の報告
台風直撃という予報があったのに、よくぞ皆様来てくれました。 シュタイナーが労働者ともったトークセッション、最後のミニシリーズの開始を告げる第9講を読み終わった。労働者からの「地球に住む民族、人種はそれぞれ特有の匂いを持つのですか?」という質問からこのシリーズは始まる。植物と人間と惑星の秘められた関係をシュタイナーは明かしていく。

6月の報告
ジャレド・ダイアモンド「銃、病原菌、鉄」の紹介。その興味深い観点と、それに欠けている視点を指摘。嗅覚の問題を動物だけでなく、植物、地球との関連でシュタイナーが述べている。当然視点は宇宙にまでひろがる。その前半を読んだ。

5月の報告
4月の内容を見直して、それから今月の内容に入る。古代人の霊性信仰と現代人の知性の関係。世界と人間の関係。ヴォータンと高山の風と結核との関係。人間の思想が行動を縛る例として、ヨーロッパ人のアメリカ発見とその後、などなど。

4月の報告
文明人、未開人、原始人、類人猿の相違と相互関係を調べる。シュタイナーの先祖供養に関する考え方を示唆する一節があった。興味深い。進化説と創造説。昔の人がなぜあれほど霊を信じたのか?

3月の報告
動脈硬化と花粉症に関して。熱が上がるか下がるかは大きな違いを引き起こす。人間の中で水分が多少多くなるか少なくなるかで、大きな相違が生じる。時代病としての花粉症。花粉症が安全弁となって、過度の硬化が生じないようになっている実例が紹介される。親子で体質か発症かが分かれる。

2月の報告
栄養の問題で、特にタンパク質がどのように人間に取り込まれて、どのように分解されて、どのように創造されるのか、非常に具体的なコメントがあった。現代科学はタンパク質が人体で速やかに分解されて、分子レベル、いや原子レベルですら動的な形態維持に役立っていることを発見したが、シュタイナーは別の方法で20年代にすでにそれについて明言している。

1月の報告
栄養素、ミネラル、炭水化物(糖質)、タンパク質、脂肪の摂取を話題にしたが、乳脂肪の問題からヤギ、羊と人間進化との関係にも触れる。食物はその物質より、むしろその力がわたしたちにとって重要なのだというシュタイナーのコメントを、具体的に調べて検証した。参加者から、日本政府がある時期から食塩を塩田からの産物から、工場で合成されたNaClに変えてしまったことが述べられた。塩化ナトリウムは食塩ではなかったというのに。物質のみを重視する通常の考え方は、塩化ナトリウムに欠ける物があれば、それは添加物で補えばよいという。果たしてそれは正しいのか? 正しいはずがない。

12月の報告
歳末というのに大勢の参加者に驚く。人間と世界の関係を読み解いていくことは面白い。マニアックな内容で、ポピュラーでないと評された。内容は労働者からの質問で、歴史的展開でなく、食物の問題が扱われた。ジャガイモの特徴を述べたが、それはジャガイモを食うなというメッセージではない。私にとって、それは世界と人間を知ることの一部なのだ。

11月の報告
アトランティス後の最初の文明であるインド文明、インドよりさらに古い伝統を継承した古代中国文化について解明した。ついでに、1923年当時の日本の状況に関する、シュタイナーの、いささか辛辣な評言も見た。まず東洋と西洋が具体的にどこを指すのを検討。古代中国文明に関する大胆な特徴付けを見ていった。たとえば水墨画に見られる空間処理、人物の描き方がどのようにして生まれたのか? また言語感覚、対象認識の特殊性も扱った。古代インドでは、内的な眼差しが強くなる。瞑想に関する意想外な指摘があった。現代の認識法がそれとは異なる基盤に立つことも述べられた。

10月の報告
初めての参加者があり、人智学のいう進化の道筋を略述した。大昔の地球が今よりはるかに活発に活動していたが、その名残のひとつが新潟中越地震だとも言えよう。また、地球が再び活動を活発にすると、別の箇所でシュタイナーが述べていることも報告した。さまざまな動物と人間の基本的な関係とその関係の変化を、ノアの箱舟の伝説と関連させて、説明した。地球の大陸の成り立ち、ペンギンの生態と分布、カンガルーとサメの形態と生態の見方、オーストラリアの有袋類の進化などを、アトランティスやレムリアとの関連で話した。多くの質問が出た。出来るだけ答えた。

9月の報告
現在の地球の状況に入った。地層の堆積は重力との関係。地殻変動、アルプスなどの造山運動はそれ以前の、地球がより生きていた状況を示す。マンモスが冷凍されたまま見つかるのは、地球が急激に冷却されたからだ。それ以前の地球は、今より濃密な空気と、今より密度の希薄な大地を持っていた。いろいろな話題が出たが、それは書かずにおこう。

8月の報告
やはり暑かった。また机を追加することになった。オリンピックの話題からギリシアの話。地層の成立。沈降するイメージ。地層の褶曲。化石。カルシウムによる化石。珪化木。鍾乳洞とカルスト地形。カルシウムと水の関係。重力との関係。古月と彗星との関係。彗星に含まれる青酸化合物。青酸化合物を微量だが生み出すアーモンド、梅などと人間の魂との関連。などなど話題は多岐に渡り、結局9時近くまで話してしまった。

7月の報告
酷暑にもかかわらず、参加者が多くて机や椅子を並べ直した。古太陽と呼ばれる時期の地球の状況、古月の段階での月の分離、そこでどのような変化が生じたのか、明確な動物のイメージを使ったシュタイナーの説明に従って、述べてみた。は虫類、両生類、鳥類の行動と形態に新たな視点を得ることが出来ただろう。茶話会で、子どもの成長に関する興味深い観察を私は聞いた。鳥の糞の爆撃を食らっている人が多いのに驚いた。ある人は、広島平和公園で平和の鳩の落とし物をもらったと告白。

6月の報告
台風一過、夏風邪で倒れる常連参加者あり、東西線不通と悪条件が重なった。いつもと違う大江戸線を利用したり、タクシーで駆けつけたりした熱心な皆さんに感謝です。シュタイナーと神智学協会との関係などを雑談で話していたら、クリシュナムルティの問題にまで踏み込んでしまった。その後、前回の補足から始めて、トマス・ヴァイスの「神話と科学における発生学」を紹介。人間の最奥にある骨髄の重要性、それに対して鳥の最奥にある骨のなかの空気の意義。そこから、人間の最も表層にある皮膚、人間の姿形の重要性を力説。鳥の最も表層にある羽毛の模様が、完成形から見たときにはじめて意味を成すことを指摘。表象に目をこらす必要性を指摘。さらにはネオテニーを紹介した。聖書の創造説と進化論をどのように両立させられるか? ヴァイスの見事な挿絵を見てもらう。創世の7日とヒトの発生の7段階の照応。結局9時近くまであれこれ話をしていた。

5月の報告
シュタイナーの進化論が、ファンダメンタリストの創造説とは異なり、ダーウィンやヘッケルの進化論を踏まえていることを説明。しかしながら、ダーウィンの説は物理的な体の進化にだけ着目したものである。シュタイナーは精神の進化を補完して、より包括的な進化の実相を解明した。人間と鳥の繁殖のちがいから、どれほど多くのことが分かるのかを説明。なぜ人間は卵で生まれないのか、なぜ鳥は卵で生まれるのか? シュタイナーにしたがって、興味深い世界が開けてきた。コーヒーの効能、紅茶の効能。シュタイナーは地球外生命の存在についてどう言っているのか、そんな質問も出た。熱、ぬくもり、暖かさがエーテルでありエレメントであることから、最初の物質状態が熱であることも述べた。熱が相対的な感覚を人間に引き起こすという実験を述べたら、笑われた。だから人間の感覚はあてにならないという近代科学の批判精神を大笑いされて、戸惑った。健全な哄笑だとも言えるのだが。科学もビッグバンにより世界が創造されたというが、この熱が生きていた、精神的な熱であったとは言わない。科学は実証しろと言うだろうが、私たちも無生命から生命が生まれたという彼らのよりどころを実証しろと言おう。あまりに話題が多岐に渡ったので、報告しきれない。次回は、第1講で触れなかった部分から始める。それから第2講に入る予定。

4月の報告
参加者のひとりが河井寛次郎展に出かけて、立派なカタログを持ってきた。ついでに感動も持ってきた。そのため、河井寛次郎の芸術と人柄の話に花が咲く。柳宗悦、浜田庄司、棟方志功、魯山人、山下清、藤田嗣治なども登場。進化の話は少なかったか。2つの彗星の接近から、彗星と地球進化の関係も話題に。ハツカネズミがオスなしで、繁殖するのに成功した話から、現代科学の欺瞞を明かす。シュタイナーは、生から死へと移行するという大原則から宇宙進化を説明するが、現代科学は死から生への進化を説く。それが一般に受容されている。しかし、鉱物、無機物が生命を帯びるようになったのを、科学は一度も実証したことがないのだ。生から死への移行は私たちが日常的に経験し、再現性があるが、無機物から有機体への移行は実験的に一度も成功したことがないのだ。これは現代科学の基本から言うと、認識ではなく、信仰と呼ぶべきものであろう。その他、いろいろな話題に触れた。

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