さとう研究室天体望遠鏡第5号(その6、改造編V)


 さて、前回でバローレンズの試作まで辿り着きました。 はやく見え味をチェックしたいものの相変わらずの曇り空。 そうこうする内に追加のコスモキッズも到着。 こちらはKIKUTA仕様アイピースに改造してみました。 バローレンズも合わせて星見&見え味のチェックの結果も報告します。


やって来ました、コスモキッズ(追加)。 何故2つもあるのかって? もう一つは予備機ですが、役目を終えた暁には何か面白いものに変身させようかと ......

 さて、さっそくアイピースの改造に移ります。 でも、前作と同じものでは面白くありません。 せっかくだからKIKUTA仕様にしてみましょうか。 KIKUTA仕様では下の写真の部品7を更に分離する必要があります。 プライヤー(ペンチ)で掴んで一気に回す! まわす! まわす! ....... 回りません。 信じられないくらい固いです。 思いっきりやればなんとかなりそうですがこれ以上力を込めてプライヤーを握ると取り返しのつかない傷がついてしまいます。



 発送を転換し、どうせ部品7の下側は使わないんだ、とニッパーでブチブチと破壊していきます。 この作業の間、「止めとけば良かった」、「でも、もう後には引けない」という思いが頭の中をぐるぐる ..... 。



やっと分離できました。

 相当頑固に接着剤がついていて、その部分のネジがいかれてしまいましたがなんとか部品8との再結合は出来ました。 なお、分離した部品の先端のネジ部分は後で利用できるので破壊せずにとっておいてください。 博士は破壊した後に気がつきました。 
 なお、「宇宙を頂きます」掲示板でPGYさんから便利ツール「ベルトレンチ」の存在を教えていただきました。 これを使えば博士のような暴挙に出なくてもいいそうです。 PGYさん、どうもありがとうございます。 (ベルトレンチの写真は再下段に掲載)



さあ、完成です。 写真左よりKIKUTA仕様、さとう研究室仕様、標準アイピース


さとう研究室仕様もKIKUTA仕様も内部のレンズ位置は殆ど同じです。(もともとさとう研究室仕様はKIKUTA&横山仕様の設計思想を受け継いだものですから当たり前ですが) こうして写真を見るとスリーブが長すぎる気がしますね。 改造アイピースでもかなり奥までねじ込まないとピントが出ません。 こんなギラギラしたものを鏡筒の奥まで入れるのは迷光の点から望ましくないかもしれません。


【月を覗いた印象】 さて、雲の間から月が覗いています。 さっそくチェックしてみましょう。

さとう研究室仕様とKIKUTA仕様の比較: まったく同じ見え味 当たり前か ものすごく眩しい
標準仕様アイピース: 良く見える。 色収差も感じない。 それ程眩しく感じない(暗い)ので星、星雲星団にはつらいかも。 あいかわらずブラックアウトしやすい。 視野も狭い。
改良アイピース+試作バローレンズ: 色収差があり、月の周りに青い層が見える。 やはり眩しい。 標準アイピースの1.5倍程度拡大されているようだ。 (45倍?) 倍率が上がっているクセに視野も広くなっている。
UW 15mm+試作バローレンズ: 改良アイピース+バローに似ていて色収差を感じる。 より倍率が高い。
OLV 10.5mm+試作バローレンズ: 拡大率は最も大きいがピントを合わせてもややぼんやりと見える。 このバローレンズには荷が重いか?
次はPlossl 5mm、と思ったら完全に月が雲に隠れたので実験終了です。

【土星を覗いた印象】 後日、晴れた夜空で土星を狙ってみました。
さとう研究室仕様、KIKUTA仕様、標準仕様: 面積は感じられるもののはっきりとした輪は確認できず。
さとう研究室仕様+試作バローレンズ: 土星の周りで光が滲み、また色収差がひどく、周りが青く見える。 輪は時折見えたような? でも始めてみる人には「輪」とは認識できないでしょう。
Plossel 5mm: 前にも書きましたが、小さいながらも輪が見えます。 光の滲みや青い光芒もありません。 覗きにくい事は確かですが、「土星の輪」を見るには一番優れています。

なんとなく、バローレンズ試作の意味が ...... 。 
でも、この欠点はひょっとしたら試作バローレンズではレンズがむき出しになっていることが原因かも知れません。 ともかく、本製作に移ります。


 その1:ノーマル状態でのインプレッション
 その2:アイピースの改良(kIKUTAさん天文仕様のアレンジ)
 その3:ファインダー試作
 その4:市販アイピースの適用(ポッチヘリコイド対応スリーブ自作)
 その5:バローレンズの自作(試作)
 その6:KUKUTA仕様アイピースの製作&試作バローレンズの見え味チェック
 その7:ファインダー&バローレンズの本製作
 その8:その後

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★PGYさんに教えていただいた「ベルトレンチ」、さっそくネットで検索してみると、(下の写真)。 なにかと役に立ちそうですね。