解剖顕微鏡の世界(その2)レストア編
(UCHIDA解剖顕微鏡のレストア、観察、改造)
07.11.24公開
いきなりレストア終了後の写真から入ります。 ノッてくるとつい途中経過の記録をわすれちゃうんですね。 ともかく写真2-1をご覧下さい。 ミラー周辺の腐食はいかんともしがたいのですが、実用には十分です。

【写真2-1. UCHIDA解剖顕微鏡(HM型):レストア済み】
文章だけで申し訳ありませんが今回のレストアについて解説しましょう。 アーム部分はオリジナルはとっとと諦めて檜板で自作しています。 檜は白っぽすぎるのでオイルステインで着色しますが、重ね塗りする途中で軽くサンドペーパーをあてると木目が浮きだっていい感じです。 アーム付け根の接続はΦ7mm穴をあけてネジはオリジナルを流用。 その反対側はΦ5mmの穴をあけてM5ネジ×ダブルナットでレンズアームと接続しています。 あすぱらサラダちゃんのドングリ笛を手伝いつつも40分くらいで完成。 アルミ鋳物に比べて剛性の低い檜板ですが最大倍率20倍ならば実用上の問題はありません。
ガラス屋さんに頼めばステージのガラス板をオリジナル通りに再生可能でしょうが、たかが500円のものにそこまで手をかけたくありません。 ¥100ショップなどで売っている透明な容器を切り出せば上等で且つ安全性の高いものが作れます。 といいつつ博士は300円の「フリーブックスタンド」を使ったため壊さない様に真ん中くらいを切り出したのでかえって手間を取りました。 これまた所要時間30〜50分くらいでしょうか? サイズは大きめにして無理矢理押し込むくらいにした方が外れにくくて吉なようです。


【写真2-2. 接眼&対物レンズ(と、言うかルーペ)】
上:オリジナル 下:つや消し塗装済み
以上でオリジナルの機能は回復したのですが...。 心臓部であるレンズの作りがショボイですね。 コストの制約からプラスチックの見口は致し方ないとはいえ、これだけつやつやでは光学的な性能を損ねていると思われます。 また、レンズ抑えのカニ目がむき出しなのもチープっぽさを醸し出しています。 見口の内部とカニ目、内部スペーサーをつや消し黒で塗装しました。 どこまで効果があるのかは良くわかりませんが、少なくとも見た目は良くなりました。

【写真2-3. プレパラートを置くときに両端の金具が邪魔】
ちょっと疑問なのがステージ両端についている金具です。 クロームメッキが施してあってデザイン状のアクセントになっていますが、さすがにただの飾りではありません。 本来はアームレスト板を両端に装着する為の金具らしいのですが、肝心のアームレストが欠品しているので今現在はまさに飾りです。 ところがただの飾りなら良いのですが、ステージにプレパラートをセットしようとすると干渉してしまいます。 結果的にクレンメルが使いずらくなってしまうので外した方が良いのかな?
