実体顕微鏡の世界(その1) 導入編
(Olympus実体顕微鏡SZ40による観察記)


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 ビクセンUNIQUE君によってさとう研究室にミクロの世界の扉が開け放たれました。 同時にUNIQUE君の改良はメカ好きな博士の楽しみでもあります。 そんな折、「宇宙を頂きます」掲示板で知り合ったワタナベさんから実体顕微鏡を譲りましょうか、とのオファーがありました。 博士は以前から家庭で子供達と気軽に楽しむのには実体顕微鏡の方が向いている、と思っていたので2つ返事でお受けする事にしました。 ワタナベさんは接眼レンズを、さとう研究室では本体を、と分け合う事になりました。 こうしてさとう研究室にやって来た実体顕微鏡、果たしてどんな活躍を見せるのか?



【Olympus実体顕微鏡SZ4045、ただし接眼レンズはコスモキッズKIKUTA仕様】


  メーカー:Olympus(オリンパス)
  機種名:SZ4045
  接眼レンズ:12.5×(コスモキッズ付属アイピース改造、KIKUTA仕様)
  対物レンズ:0.67〜4×(ズーム)
  総合倍率:8.4〜50×
  作動距離:100mm
  鏡筒傾斜角:45°
  リング照明(蛍光灯)付き

 さあ、さとう研究室の一員となったSZ40君です。 最初、「Olympusの実体顕微鏡」と聞いた時はもっと古い機種かと思っていましたが(前の職場で使っていたもので)、意外に型が新しいです。 リサイクルショップでジャンク品として購入したとの事でそれなりの覚悟はしていましたが機能上の問題は見つかりません。

 さて、接眼レンズ。 譲っていただいたのは本体だけなので接眼レンズを、しかも同じものを2つ用意しなければなりません。 さとう研で同じ焦点距離で複数あるもの ..... と言えばコスモキッズ付属アイピースですね。 径があうか心配でしたが銀色のスリーブを外し、ビニールテープを巻くとぴったりです。 ですが、覗いてみると右目と左目の軸があっていません。 調整機構も分からないし.... 。 よ〜く職場の実体顕微鏡を思い出してみると接眼レンズの胴体がやけに短かった気がしてきました。 実体顕微鏡では立体視のためにもともと左右の軸が内側を向いているはずです。 接眼レンズの長さの違いで視点が一致しなくなったのでは?と思い、急遽KIKUTA仕様(胴体が短くなります)に改造した所、左右のずれはあまり気にならないレベルまで改善されました。(若干は残っています) とりあえずはこのまま使おうと思います。

 
【あすぱらサラダちゃん、研究開始】


 好奇心の固まり、あすぱらサラダちゃんがさっそく寄って来ました。 何か手近なものを、とヘアピンを覗くと ..... 「わー、きれいー」。 アクセサリーの類いはキラキラしていいですね。 このキラキラは透過型の顕微鏡では味わえません。 他にも自分の手や布地(帽子)、シールなど手当りしだいに覗きました。


【ヘアピン】8.4倍(左)、50倍(右)で手持ちコリメート撮影



【ハンカチ】8.4倍(左)、50倍(右)で手持ちコリメート撮影


 ハンカチ(布地)の高倍率観察では糸の組み合わさった様子がもっとはっきりと見えると思ったのですがちょっと分かりづらいですね。 焦点深度がもう少しあったらなぁ、と思いますが案外照明の工夫でがらりと変わるかもしれません。 これからの課題ですね。 (焦点深度? ピントの合う範囲(高さ方向)の事です。 焦点深度が広いと凸凹の凸部分〜凹部分までピントが合い、よりハッキリと見えます。)

 実体顕微鏡のいい点は標本作製の手間なく、すぐに覗ける所でしょう。 また、対象が透明である必要もありません。 一方で透過型の顕微鏡の長所は高倍率が得やすいことです。 どちらが優れているというものでは無く、お互いに補完しあう性格を有しています。 いずれにしてもこれでさとう研究室の「ミクロの世界」の幅が広がりました。 ワタナベさんには本当に感謝、です。



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★左右のずれの件、もし接眼レンズから視点までが一直線ならばアイピースの胴体の長さが違っても構わないはずですよね。 なぜずれたんだろう? 途中でプリズムが入ったりしてかなり複雑な光路だからかな? いずれにしてもどんな光路なのか、興味がある所です。
★接眼レンズ胴体の長さについて、もうひとつ。 有限系の光学系では対物レンズ〜接眼レンズの距離が設定よりも長くなると倍率も上がってしまいます。 ですからこのSZ40でも本来の表示値よりも少しだけ高倍率になっているはずです。 どのくらい変わっているのか分かりませんけど..... 。 .... ふーん、ところで「有限系」って? 「.....」 まぁ、一般的な光学系です。