続 学習顕微鏡の世界(その3)ビクセンSC-600
(Vixen学習顕微鏡による観察、改造)
またやってしまいました。 ほんと、類は友を呼ぶものです。 これが自然の法則ならば博士には逆らうすべは有りません。 ...... ?? なんのこと?
まだStudy1000君を使い倒していないのにまたまた「学習顕微鏡」を買ってしまいました。 そもそもTIYODA(B型)君、オリンパスGC君と「本物」の顕微鏡だって2台も可動状態に有るのに(更に言えばあと2台予備機として保有しています) .... やれやれ。 ともかく、買ってしまったものは仕方ない。 紹介しましょう、ビクセンSC-600君です。 同社の学習顕微鏡シリーズの中で中堅どころ、つまりさとう研で言えばUNIQUE君より上級でStudy1000君よりも下、といった微妙な位置付けです。 ちなみに現在ではカタログ落ち。 後継機種はSC-700、定価で2万円ちょっとです。

【SC-600君(左)とStudy1000君(右)】
メーカー名: Vixen(ビクセン)
機種名: SC-600(現行ではSC-700が後継機)
総合倍率: 50〜600×
対物レンズ: 5×、20×、40×(アクロマート?)
接眼レンズ: 10×、15×
鏡筒形式: 固定直筒、傾斜機能45°
焦点調節: 鏡筒上下動式、粗動ハンドル、焦準ストッパー付
ステージ: 角型固定式、(円盤絞り取り付け用のネジ穴あり)
照明: 35mmφ反射鏡(平面、凹面)
サイズ: 26×9×14.2cm (H×W×D)
重さ: 1040g
用途: 学習用
並べてみるとStudy1000君と良く似ていますね。 UNIQUE君がふた周りくらい小さかったのを思い出します。 Study1000君との主な違いは、(1) 微動ハンドルが無い、(2) 円盤絞りが無い、(3) 接眼レンズの視野が狭い、(4) 対物レンズのネジ径がやや大きい(レンズ径は見た目ほぼ同じ)、(5) ステージが大きい、ことがあげられます。 ふむ、いわゆる「差別化」ですね。 もっとも(4)&(5)はどうして? 博士の推測ですが、おそらくこれは性能の差では無く、製作上の仕様変更だと思います。 下請けが変わったとか?。
ともかく、(1)〜(3)だけで十分カタログ上の差別化は出来ています。 Study1000君もSC-600君もすでにカタログ落ちですが、それぞれの後継機とおぼしきSE-800とSC-700の価格差は約12000円です。 微妙ですね。 子供にせがまれた時、スポンサーたる親にしてみれば実に悩ましい選択です。
では実使用ではどうでしょう? UNIQUE君の経験から微動ハンドルは必須である、と確信していた博士ですがSC-600君の粗動ハンドル、なかなかいいですよ。 少なくとも400倍では不満は感じません。 最大倍率の600倍だとどうか分りませんが正直言って学習顕微鏡で600倍は別の意味でどうかと思いますよ。 まぁ、ラックアンドピニオン(粗動ハンドルの機構)の耐久性にもよるかとは思いますが、少なくとも新品を買う場合は気にする必要は無いと思います。 もしお子さんがラックアンドピニオンをガタガタにするくらい使いこなしたのならば「研究用」の顕微鏡をプレゼントしてあげましょう。
一方、円盤絞りは? (その2)で述べたようにノーマルでは絞りの効果が感じられません。 しかし、既存の絞り穴により小さい穴をあけた紙を張り付けるだけで実用レベルになると思います。 また、絞り穴に偏光フィルムを張り付ければ偏光顕微鏡にもなりますし、利用価値は有ります。 しかし、ちょっとした腕の有る人ならば自作できないものではありません。 なにせ、取り付け用のネジ穴まで用意されているくらいですから。

【ステージ下面】
左:SC-600 右:Study1000
では、最後にSC-600君の初舞台、ということでアルテミアの観察を紹介しましょう。

【アルテミア】
SC-600にて撮影 50倍
TIYODA(B型)君の顕微鏡写真とくらべるとコントラストが低い代わりに透明感のある身体の雰囲気が伝わってきます。 もっとも本当に透明なのかどうかよく分りませんけど。 アルテミアはプランクトンとしては大形なので学習顕微鏡でも十分に満足行く観察が出来ます。 ここまで見えればある意味十分でしょう?
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★うーん、なんかビクセンのまわし者みたいですね。 もっともヤフオク購入ばかりですから宣伝とも言い難いか。 まぁ、ともかくSC-700にせよ、SE-800にせよ、エイヤッと買ってしまえば満足すると思いますよ。 正直言って博士も最初からこの辺の顕微鏡を入手していたら特に改造したりもせず満足して使っていたでしょう。
★もっとも博士はいじり倒すのに最高の喜びを感じる変人なので、UNIQUE君から始めなければここまで顕微鏡趣味は発展しなかったでしょう。 スピカから始めたからこそ天体望遠鏡趣味が発展したのと同じです。
★「学習顕微鏡で600倍は別の意味でどうかと思いますよ」 .... これは顕微鏡の性能だけを指している訳では有りません。 たしかにコンデンサーを持たず、対物レンズの性能も低い学習顕微鏡では高倍率は厳しいのですが、見えない事は有りません。 一方で高倍率になると焦点深度が極端に浅くなってしまい、標本の作製がどんどん難しくなってきます。 「学習顕微鏡」である以上、ユーザーはビギナーであると思います(年令はともかく)。 つまり、高倍率の観察に耐えうる標本が作れるのか?と言う事です。 まぁ、博士が下手なだけかもしれませんが。