ニコン顕微鏡(S型)の世界(その5)照度の制御
(ニコン顕微鏡S型(SIN顕微鏡)の紹介)

 前回に引き続きNikon(S)君の「周辺部分」の改良です。

 ともかく、まずは付属してきた「ステージライト」を活用する事にしましょう。 DIYショップをうろついているとぴったりの物が見つかりました。 白熱照明用ライトコントローラー「Lucon(ルーコン)」です(写真5-1)。


【写真5-1. 】

 このLuconの適用電球は40〜150W。 一方、Nikon(S)君のステージライトは20W。 40W未満ではちらつく可能性がある、とのことですが思いきって買ってきました。 4000円弱 ..... Nikon(S)君の買い値(オークション落札額、振込み手数料、送料)の約半分です。 なにか、コストのかけ方を間違っているような .... 。

 使い方は簡単。 Luconのプラグをコンセントにさし、ステージライトをさらに接続するだけです。 後は本体のスライドをずらして出力を調整(写真5-2)。 はたからみていても出力を絞ると光が赤っぽくなるのがわかります。

   
【写真5-2. 照明の調光】
左:出力25%  右:出力100%

 では、実際の見え味を確かめましょう。 対象は、えーと .... 。 たまたま今日は晴天&風が強く、いかにも花粉がとんでいそうです。 2時間程グリセリンを塗布したスライドガラスをデッキに放置し、花粉(空中浮遊物)をサンプリングしました。 さすがにスギの時期は過ぎ去ったのか、典型的な「スギ花粉」は見つかりません。 その代わりにたくさん見つかったのが「ヒノキ花粉(らしきもの)」。 似たような外見ですがパピラ(突起)が無いので多分そうじゃないかと .... 。 顕微鏡視野でもLuconの出力を下げると赤色っぽく見えてきます(写真5-3)。 なお、写真はデジカメのホワイトバランスをオートに、Mac上でトリミングのみ行い、色補正などは施していません。 眼視では出力100%ではもっと背景が透明感ある白色に見えます。



【写真5-3. ヒノキ花粉(と思わしきもの)、Luconの出力違い】
Nikon(S)君 400×&デジカメ3× 写真左より:出力100%→75%→63%→50%

 光の強さ、色合い、から実用範囲は出力75%〜100%の間ですね。 しかし、100倍(Nikon(S)君の最低倍率)で対象を探す時は少々赤くなっても構わないので出力を下げて目と試料の保護が出来、結構使えます。 もっとも本体の半分もの投資価値があるのかどうかは疑問ですけど。(逆に言えば本体を新品、数万円で購入した人には十分コストパフォーマンスが高い、と言えます)

 話は変わって花粉のお話。 今回はヒノキ花粉(と思わしきもの)がずいぶん見つかりましたが、他にも数は少ないものの、2種類の花粉が見つかりました(写真5-4 中、右)。 ひとつはおむすび型、もうひとつは丸型だけどサイズがひとまわりくらい小さいものです。 風媒花粉もいろいろとあるものですね。

  
【写真5-4. 接眼部遮光対策(試作)】
左:ヒノキ花粉(と思わしきもの)  中:なぞの花粉A  右:なぞの花粉B


 さて、照度のコントロールはできるようになりました。 しかし、「金の力で解決した」のは博士としてはちょっと悔しくはあります。 それに、しょせんは簡易照明。 やはり狙うはケーラー照明自作か?



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昭和中期の顕微鏡の世界(その6)スペアレンズの導入と予備機再生へ

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★ケーラー照明には「視野絞り」が必須です。 うーんどうしたものか。 ふと思い付き、OLYMPUS(GC)君のコンデンサーを逆さまにして光路に入れてみると? 調整すれば視野絞りとして機能します。 でも、絞りの外側も妙に明るい。 まだまだ工夫が必要です。
★おや、Nikon(S)君と兄弟機がオークションに出ていますよ。 微動ステージの仕様が異なっていたり、4穴レボルバーになっていたりとバリエーションがあるみたいです。 でも、それよりも .... 。 なんと、ステージライトと一緒に電圧コントローラーがあるんじゃないですか(オプションかも知れないけど)。 やっぱりもともと照度を制御するもんなんですね。(4.16追記)