昭和中期の顕微鏡の世界(その3)
(オリンパス顕微鏡(GC型)のレストア、観察、改造)
UNIQUE君で顕微鏡内部の迷光対策(つや消し塗装、遮光環)のありがたみが良く分りました。 OLYMPUS(GC)君(TIYODA(B型)君も)は研究用の顕微鏡なのだからさぞかし迷光対策は万全のはず! ..... はず?
鏡基自体は問題ないのですが、接眼レンズを見るとなにやらつやつや。 写真3-1は写真右側からの光源(赤外線ヒーターです、時節柄)が反射するように撮影したものです。 外側がヒーターの赤色を反射していますが、良く見るとレンズ越しに内部の反射光も見えます。 ちなみに写真左側は窓なので窓からの反射も見えますが無視してください。

【写真3-1 . 接眼レンズP15X(ノーマル)】
ではお約束通り、分解してみましょう。 レンズは合わせレンズと両凸レンズの2枚構成です。 全ての面がコーティングが施されているところが戦後世代であることを物語ります。 (今どき「戦後」などと言ってもどの戦争の事なのか分らないかもしれませんね。)

【写真3-2. 分解の図】
問題の「つやつや」面は写真3-3に示した内部です。 目の当たる黒色の方は全く塗装されていません。 銀色のスリーブ内面は塗装されているもののガンメタリックというか、何故かラメ入りです(写真左)。 深く考えずにつや消し黒で塗装しました(写真右)。

【写真3-4. 内部迷光対策】
左:ノーマル 右:つや消し塗装後
レンズをアルコールで拭き、組み直してまた赤外線ヒーターに向けてみました(写真3-5)。 肉眼ではほんのりと内部が赤く染まりますが写真では殆ど分らないレベルになりましたね。

【写真3-5. 接眼レンズP15X 内部迷光対策後】
では、さぞかし効果があったと思うでしょう? ..... はっきり言えば博士のレベルではさっぱり違いが分りません。 あるいはサイドバイサイドで見比べれば違いが分るかもしれませんが今となっては対策前がどんな見え味だったのか思い出せません。
くさっても鯛。 一度はジャンクコンディションに身を落としたとは言え、仮にも研究用の顕微鏡なのです。 素人がいじった程度で劇的に変わるようではアカンのでしょう。
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