昭和中期の顕微鏡の世界(その2)
(オリンパス(GC型)のレストア、観察、改造)
さて、OLYMPUS(GC)君の続きです。 TIYODA(B型)君は鏡基の殆どが真鍮製でした。 一方OLYMPUS(GC)君は? ベースの裏がちょっと錆びています。 そう、ベースとアームは鉄製でした。 一方で鏡筒とステージは真鍮製。 さらにステージのベースはアルミニウムが使われています。 適材適所と言う事なのでしょうが ..... 。 さらに付属してきた接眼レンズにはコーティングが施されていました。 どうも終戦期ではなく、戦後世代らしいです。 つまり、博士と同年代くらいなのでしょうね。
では、2つの顕微鏡を見比べて見ましょう。 もっとも顕微鏡の解像度は対物レンズと接眼レンズ、わけても対物レンズで決まります。 プリズムを内蔵した顕微鏡(接眼部に角度がついていたり、双眼になっていたりするもの)ではその部分による像の劣化が生じえますが、この2台の顕微鏡には対物レンズ〜接眼レンズの間に何も無いので見え味は殆ど同じはずです。 コンデンサーは? これも2台ともアッベ式で同じ。 さて、実際の見え味はどうかは皆さんが御判断ください。

【写真2-1. 塩化ナトリウム結晶】
左:オリンパスGC型 60倍 右:TIYODA(B型)君 75倍

【写真2-2. 塩化ナトリウム結晶】
左:オリンパスGC型 150倍 右:TIYODA(B型)君 150倍

【写真2-3 . 塩化ナトリウム結晶】
左:オリンパスGC型 150倍×デジカメ3倍 右:TIYODA(B型)君 150倍×デジカメ3倍
やはり、解像度には決定的な差は有りません。 だけど写真を見ると視野の広さが違いますね。 OLYMPUS(GC)君のほうは純正の接眼レンズなので、これが標準の視野だと思ってください。 一方、TIYODA(B型)君はより高視野のコスモキッズ(改)アイピースを用いています。 対物レンズはアクロマートなので視野を広くしたら周辺のピントが合わず、見苦しくなるはずなのですが「お遊び」で使っている分には余り気になりません。 それよりも「広々とした視野」が博士は好きです。 まぁ、この辺は好みの問題でしょうね。
ちなみにTIYODA(B型)君には接眼レンズに偏光フィルムを仕込んだままなので視野が若干色づいています。おそらく、解像度も低下しているとは思いますが、幸か不幸か博士の撮影技術のほうが先に限界に来ているので違いはよくわかりませんね。
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昭和中期の顕微鏡の世界(その2)OLYMPUS(GC)君見え味へ
昭和中期の顕微鏡の世界(その3)OLYMPUS(GC)君改良へ
昭和中期の顕微鏡の世界(その4)OLYMPUS(GC)君LED照明化へ
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昭和中期の顕微鏡の世界(その6)スペアレンズの導入と予備機再生へ
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★K-mal's Home Pageの丸山さんはOLYMPUS(GC)君とそっくりなGK型を愛用されています。 これまた見分けがつかないくらいそっくりです。 まぁ、同じメーカーですからね。 しかし、素材が気になる所です。 多分、時代が下るにつれてアルミニウム比率が増えていくのでは? ともあれTIYODA(B型)君も含め、この形はもっとも顕微鏡らしくて気に入っています。 長時間覗き続けると首が痛くなる事を除けば .... 。
★丸山さんからメールを頂きました。 GK型でも主な素材はGC型と同じですが、アルミニウムは無いそうです。 さらに同時代のヤシマ顕微鏡の素材もオリンパス顕微鏡とほぼ同じ。 千代田顕微鏡のみがオール真鍮にこだわったのか? それとも昭和中期では千代田顕微鏡もハイブリット素材に転換したのか? ますますナゾが深まりますねぇ。