昭和中期の顕微鏡の世界(その8)OLYMPUS(GB)君クリーニング
(オリンパス顕微鏡GC&GB型の観察、改造) 05.11.26公開

 前回レポートしたようにこのOLYMPUS(GB)君は光学&機械系ともに問題なく、ただ外観が汚れ&腐食しているだけです。 それなりの代価で購入したんだからのんびりと楽しみながら磨きましょう。 


【クリーニング終了】

 ちなみに外装のクリーニングはこれまでの試行錯誤の結果、パターンが出来上がりました。 まずは磨きやすいように分解。 ここで何でもかんでも分解するのはお勧めできません。 ある程度でいいんです。 なにぶん古いものですからネジが固着気味ですし、そんなものを思いっきり回してナメてしまったら元も子もありませんからね。 今回のOLYMPUS(GB)君は上の写真くらいの分解にとどめています。 分解を終えたら水洗いです。 塗装面はクリームクレンザーをつけた布で軽く洗い、メッキ部分はこれまたクリームクレンザ−をつけた歯ブラシでガシガシ磨きます。 アームは中空になっており、微動装置など精密機器が入っているので水が入るのは好ましくありませんが思いっきり水をかけない限り大丈夫な様です。


【外装のクリーニング】

 これであらかた汚れ&錆びが落ちます。 塗装部分の仕上げはワックス入りの「液体コンパウンド」で磨きます。 もし塗装の剥がれがあればタッチアップ(塗装)も忘れずに。 メッキ部分は「クロームポリッシュ」で磨きます。 ハンドルのギザギザ部分は手あかが溜りやすく、かつ落としずらいものです。 溝をつまようじで引っ掻いて、最後に歯ブラシでブラッシングすれば相当綺麗になるはずです。

 肝心かなめの光学系(レンズ)ですが、このOLYMPUS(GB)君では曇りも無かったので念のために「レンズクリーナー」で拭いた程度です。 学生実習で使った後、ちゃんと木箱に入れて保管されていたのでしょうね。 同じく学生実習用だったと思われるNikon(S)君TIYODA(FUR型)君も同様にレンズは良好でした。 一方で実用機だったと思われるTIYODA(B型)君OLYMPUS(EH)君はいずれもレンズは「・・・・」な状態。 さんざん酷使された挙げ句、古くなったからと、そのへんにほったらかしにされたんでしょうね。

 と、いうわけで磨き終えた状態が冒頭の写真です。 後は分解と逆の順序で組み付けていくだけです。 可動部分にグリスをさせば軽いタッチで気持ちよく動くようになります。

 ここで今回改めて気がついたことを。 ベースについているメッキされた丸いパーツ、なんだろう? ばらしてみるとネジの軸とこの丸の軸を敢えてずらして作製されている事が分ります。 そう、この丸いパーツを回転させる事によりアームの角度を調整し、ステージの水平出しを行うんですね。 博士みたいにばらさなければ狂わないとは思いますが、もしあなたの顕微鏡のステージの水平が出ていない時はお試しあれ。


【ステージの水平出し】

 これでついにクリーニング終了です。 購入時の写真と比べてみてください。 .... 写真じゃあ、わかりにくいかな? 購入当時のベタベタ&サビサビの外装がウソのように綺麗になりました。


【オリンパス顕微鏡 GB型鏡基】

 で、肝心の見え味は? 程度が良いとはいえ、アクロマートレンズ。 これまでのOLYMPUS(GC)君、TIYODA(B型)君などと同等の見え味です。 ただ、X-Y式の微動装置はやはり使いやすいと言えましょう。 


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★それにしても昔の機械は頑丈ですね。 製造されてから半世紀を経過した今でも磨けば使えるんですから。