オリンパス MIC顕微鏡の世界(その3)
(ちょっと昔の顕微鏡のレストア、観察、改造)

 前回、MIC君の可変倍率機構(対物レンズ)を紹介しましたが、博士の入手したMIC君はここに大きな問題がありました。 写真3-1左を御覧ください。 まるですりガラスですね。 どうして顕微鏡内部のレンズがこんなに曇っているのか? .... 嘆いていても始まりません。 幸い無コートレンズです。 クリームクレンザーで磨いてみましょう。


  
【写真3-1. レンズの曇り】


 レンズ研摩の前後を写真3-1.中→右に示しました。 少なくとも肉眼ではツヤツヤ(透明)になりました。 しかし、顕微鏡で見るとまだもやもやしています。

 研磨剤を工夫してみました。 と、いうのはクリームクレンザーでは磨き過ぎると逆に傷をつけてしまうのでは無いかと危惧した訳です。 そこで、車用の「液体コンパウンド」を買ってきました。 


【写真3-2. 液体コンパウンド】

 せっかくですから研磨剤を顕微鏡観察してみましょう。 用意したのはクリームクレンザー、歯磨き粉、液体コンパウンドです。

a. b. c.
【写真3-3. 各種研磨剤(Nikon(S)君、100×)】
a:クリームクレンザー  b:歯磨き粉  c:液体コンパウンド

 やはり、クリームクレンザーが一番荒いですね。 一方で液体コンパウンドは案外粒が大きいな、と思って倍率を上げてみたら .... 。


【写真3-4. 液体コンパウンド(Nikon(S)君、400×&写真トリミング)】

 どうも丸いのは油滴で研磨剤は更に小さいものでした。 粒径1μm以下というのはダテではありません。 油滴(石油系溶剤+界面活性剤によるエマルジョン?)は塗装面との潤滑剤として傷防止に寄与しているのでしょう。

 では新兵器の液体コンパウンドの効果は? どうも「優し」過ぎてガラス面を削るまでには至らない様です。 一方で磨き過ぎて傷をつけてしまったり、ましてやレンズの曲率が変わってしまったりしたら大変です。 ともかく、この状態で見え味を確認しましょう。


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MIC顕微鏡の世界(その2):分解編へ
MIC顕微鏡の世界(その3):分解編へ
MIC顕微鏡の世界(その4):研摩前後の比較へ

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★ところで、この曇った?レンズ。 研摩後ですが、見る角度によってはコーティングレンズと同じような色調に見えます。 まさか、試験的に1枚だけコーティングレンズを導入したのか? 技術的に未熟だったから経年劣化したとか .... 。 まぁ、戦後だし時期的にコーティングが適用された時期ではありますが 、それでもどうかなぁ。 ちょっと考え過ぎですね。