金属顕微鏡の世界(その5)ファーストライト続き
(オリンパス金属顕微鏡MF-Tp型のレストア、観察、改造)     06.7.25公開

 前回試し見をした十円玉の鳳凰は対物10倍で観察しました。 接眼10倍を使うと100倍なので実体顕微鏡の常用倍率よりは高いものの、このOLYMPUS(MF)君にとっては比較的低倍率と言えるものです。 そもそも肉眼でも見えますしね。 今回は肉眼では見えないもの、あぁ、さすが金属顕微鏡だな、と思えるものを観察してみましょう。

 お題はホログラム(クレジットカードの鳥の模様)です。 肉眼で見えるだろう、って? 鳥は見えますけどね。 ホログラム、この場合は正式にはレインボーホログラムと言うらしいのですがその原理は? 「通常の写真では光の強度(明るさ)、波長(色)だけが記録されるがホログラムでは位相も記録されるので像は三次元に .... 」なんのこっちゃ、ですね。 ともかく観察しましょう。


【写真5-1. クレジットカードのホログラム(鳥)】

 照明されている領域(=視野の領域)が丸く照らされているのが分りますか? 鳥の右羽根の真ん中あたりですね。


【写真5-2. 対物10倍(羽根)】

 デジカメのズーム&Mac上でのトリミングをしていますが、接眼10倍での眼視でもだいたいこんなものです。 まだ肉眼で見る模様のイメージですね。

 
【写真5-3. 対物100倍(左:柄の部分、右:無地の部分】

 対物100倍(油浸)での視野です。 ちなみにページにおさめる為に画像は左90°回転させてあります。 ホログラムの記録面はこのよう極めて細かい周期の線というか、編み目(?)で表現されていたんですね。 CDの記録面も規則正しいビットの配列からなっており反射光が干渉をおこす為に肉眼では虹色に見えますが、それと同じですね。 この周期を微妙に変えていく事により干渉光からなる模様をつくり出しているものと思いますが? 模様が無い所は確かにのっぺらぼうですね。 ちなみに肉眼ではどうがんばっても網目状の模様は見えませんでした。

なんか、わかったようなわからないような .... 。 ともかく金属顕微鏡の実力、つまり肉眼で全く見えないものまで見えることは実感できました。 まぁ、ここまで見えるくらいだからレストア成功と言えるでしょう。


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★眼視では対物40倍でも写真5-3の構造は見えます。 ただ、博士の腕前で写真に残すためには対物100倍&接眼15倍&デジカメ3倍ズームが必要でした。 人間の目が優れているのか、博士の腕前があんまりにも未熟なのか .... 。