金属顕微鏡の世界(その3)落射照明装置のレストア2
(オリンパス金属顕微鏡MF-Tp型)のレストア、観察、改造)

 いやー、参りましたね。 ミラー部分(の円筒)から集光部分を外しさえすればなんとかなるかな、とは思うもののカニ目が硬くて外れません。 そもそも狭いんですよね。 ミラーを外せばなんとかなりそうですが、ミラーを留めているネジは接着剤でがっちりと固定されており、「我が輩を外したら二度と元には戻せないぞ」と主張しております。 うーん。 まぁいいや、ミラー部分の予備品も手に入っている事だし。 カニ目にマイナスドライバーを当ててハンマーでカン! 二度目でスコンと回りました。 やれやれ。


【写真3-1. 落射照明部の分解】

 ここまでバラせれば全てのパーツに手が届きます。 問題だったH-L切り替えレンズも上手くハメどころが見つかり、やっと一息。

 と、思ったら .... 。 何か視野絞りの収まりが悪いなぁ。 と、つついていると .... あっ! 取れちゃった。


【写真3-2. 視野絞り】

 この絞り羽根、およそ15mmくらい。 しばらく呆然です。 まぁ、絞りの再組み立てはTIYODA(FUR型)君で経験はしていますよ。 しかし、TIYODA(FUR型)君の絞り羽根はおよそ40mmくらい。 難易度は桁違いです。 ピンセットを使い、グリスを接着剤代わりにして組み上げます。 何度もやりたく無い作業ですね。

 さて、やっと組み上げですね。 やっぱりジャンクコンディションなのでかなりの確率でレンズにカビが発生しています。 ただ「?」なのは、ランプすぐ後の集光レンズ群にあったこのレンズ(ガラス板?)。


【写真3-3. ベタベタコーティングレンズ】

 他のレンズが無色なのに対してこのレンズ(板?)は見るからに青色。 しかもベトベトしたコーティング?が施してあります。 おそらく新品当時は軟質ビニールくらいの感触だったと思いますが今となっては曇った上にべとべと。 まぁ、蠅とり紙みたいなもんです。 思い起こせばOLYMPUS(EH)君でも一番ひどかったのはやはり青色のレンズ(板?)で、これまた何か塗ったくったような状態でした。 「レンズ(板?)」と表記するように、焦点距離が極めて大きいか、あるいは単なるガラス板かも?と思う所も共通しています。 ひょっとしたら赤外線を遮断する為のガラスフィルター&コーティングなのかもしれません。

 最後にランプ部のプラグです。 入手当時は家庭用の100VプラグがついていましたがこれではオリンパススライダックTE-IIには接続できません。 近所を探しましたがバナナプラグ(という名称で良いのでしょうか?)は見つかりません。 結局、使っていなかったオリンパス外付けケーラー照明装置のプラグを流用しました。 もったいない気もしますが、正直言ってこの外付け照明でケーラー照明をしようなどという気は決しておこらないので、まぁいいか。


【写真3-4. バナナプラグに換装】

 さぁ、組み上げましょう。 細かいネジが多い上に調整用のリングの位置決めが少々厄介ですが、磨きあげを含めても小一時間で完了。 ばらす時の苦労がウソみたいですね。



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★落射照明装置ですが、バラしてみて感心したのがその作りです。 本体は削り出し。 結構複雑な形状なので相当なコストがかかっていそうです。 かっちりした動きなど、同時代の透過照明用ケーラー照明装置(OLYMPUS(EH)君)よりもずっとしっかりと作られています。