金属顕微鏡の世界(その1)導入編
(オリンパス金属顕微鏡MF-Tp型)のレストア、観察、改造)     06.5.19公開

 さとう研にVixen学習顕微鏡「UNIQUE」が導入されてから約1年半。 ずいぶん顕微鏡が増えましたねぇ。 顕微鏡と名の付くものは10台(可動状態)ありますからね。 しかし、その殆どが「生物顕微鏡」、つまり透明に近い試料の背後から照明を当てて透かしてみる顕微鏡です。 直筒、傾斜、単眼、双眼、自然光照明、人工照明 .... と見た目に大きな違いはあっても根本的な原理が同じなのですから観察対象も同じようなものに限定されます。
 これから取り上げる「金属顕微鏡:OLYMPUS(MF)君」は試料の表面に照明を当て、反射光を観察するものです。 生物顕微鏡と違って不透明な試料が主な観察対象です。 いったいどんな世界を見せてくれるのでしょうか?

 
【写真1-1. オリンパス金属顕微鏡MF-Tp型】


 メーカー : オリンパス(OLYMPUS)
 機種名  : MF-Tp
 対物レンズ: M6X 0.12、M10X 0.25、M40X 0.65、M100X 1.30(油浸)
 接眼レンズ: P7X(3本)、P10X(3本)、WF10X(4本)、P15X(3本)
 鏡筒形式 : 45°傾斜 三眼
 焦点調節 : ステージ上下動式、粗動ハンドル、微動ハンドル
 ステージ : 角型固定式、X-Y微動装置
 集光装置 : 落射照明
 照明   : タングステンランプ(6V 2A)&トランス
 サイズ  : 17cm×40cm×28cm(W×H×D、外寸、照明装置含まず)
 重量   : 6.4 Kg(レンズ含む)
 製造年  : 昭和46年(1971年)

 入手経路はいつものごとくヤフオクです。 写真を御覧になればお分かりのように昭和30〜40年代に広く出回ったオリンパス顕微鏡の標準的な鏡基が元になっています。(OLYMPUS(EH)君もバリエーションの一つですね) 変わっているのは落射照明装置の付加と、ノーカバーグラス用の対物レンズですね。 金属顕微鏡「MF」型も幾つかのバリエーションがあり、接眼部が単眼、双眼、3眼のもの、照明装置がケーラー照明対応のもの、簡略型のものがあるようです。 もっともヤフオクを見ていてそう思っただけで、博士も当時の商品バリエーションは良く知りません(誰か教えてください)。

 程度はどうか? 可動部分は問題ありません。 外観はくすんでいますが磨く楽しみがあるとも言えます。 問題の光学系は .... 。 やはりカビていますね。 といっても見た目軽度のカビで、クリーニングすればなんとかなると思います。 ここがレストアの山場ですね。 あと照明装置の電源プラグが何故か家庭用の100Vプラグになっています。 バナナ端子に付け替えなくてはいけませんね。

 それにしても接眼レンズの種類・入り数が不自然? きっとオリジナルのセットに足したり(引いたり?)してあると思います。 もっともWF10Xが4本も入っていたのは嬉しい誤算です。 2本使った残りはNikon(S)君の双眼接眼部にちょうどいいかも。

  
【写真1-2. 品質保証書】

 細かい事ですが、昭和44年製のOLYMPUS(EH)君と違い、品質保証書のオリンパスロゴが現在のロゴになっています。 鏡基&レンズ群のロゴは旧ロゴのままですが、この辺りで変わったんですね。

 さて、大枚をはたいて手に入れたOLYMPUS(MF)君です。 レストア、観察とじっくりと楽しんでいきましょう。



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★形式名の「-Tp」。 双眼接眼部を持っていたOLYMPUS(EH)君の形式名末尾が「-Bi」だったことも考えあわせると、「(無)」=単眼、 「-Bi」=双眼、 「-Tp」=3眼、という意味なんでしょうね。