続傾斜型顕微鏡の世界(その6)KC型vsH型
(オリンパス顕微鏡KC型、H型のレストア、観察、改造)     06.7.13公開

 KC型とH型を並べてみましょう。 独立に見れば殆ど同じに見えますが、並べてみるとKC型の方がひと回り大きく、兄弟みたいです。 もっとも親子のごときEH型とKC型ほどの差はありません。 光学系は同等、つまり反射ミラー&アッベ式コンデンサー&JIS規格対物・接眼レンズ&傾斜プリズム1個ですので見え味は同じはずですが?


【写真6-1. オリンパス顕微鏡 (左:KC型、右:H型)】

 せっかくだから何かで見比べてみましょうか。 えーっと。 あれ?朝そうじしたばかりなのに .... 窓際になにやら小さな虫が息絶えています。 名前も分らないのですが献体してもらいましょう。 体長2mm弱のえらく小さな虫ですが実体顕微鏡で見るとキラキラしていて綺麗です。


【写真6-2. お題の虫(OLYMPUS(SZ-40)君にて撮影)】

 羽根をいただき、水で封入しました。 水をはじくのでスライドグラスでギュッ!としたら形が崩れてしまいましたが、まぁいいでしょう。 KC型、H型は卓上蛍光灯(ティッシュペーパーで散光)で照明し、接眼レンズは同じWF10Xを使って手持ちコリメート撮影しました。 比較の為にEH型にも御登場いただきました。 ケーラー照明&写真撮影用の直筒付きなのですがどこまで差がでるものか?

    
【写真6-3. 羽根:対物10倍で撮影(&トリミング・色補正・シャープ化)】
左:KC型、中:H型、右:EH型

 まずはKC型から。 目視で見たらなかなか良い見え味です。 ハッキリ言えば博士のような趣味でたまに覗く程度ならば必要十分以上の性能でしょう。 同等の光学系のはずのH型ですが写真にしたらなんか白っぽいですね。 目視では特に気になりませんけどね。 実はH型では接眼チューブの内面つや消し黒塗装が省略されているのですがそのせい?

 最後にEH型です。 写真の処理をイコールコンディションにする為にシャープ処理をしていますがやりすぎですね(しない方が良かった)。 博士の腕前ではそこまで大きな差ではありませんが、腕の良い人ならもっと差が出るのかな? 目視でもカチッとしている気がします。 まぁ、値段も大きさも全然違いますからね。

 ともかくKC型にしてもH型にしても必要十分の性能を持っているのは確かです。 また、子供向けならば単眼の方がむしろ覗きやすいですしね。



続傾斜型顕微鏡の世界(その1)OLYMPUS(KC)君導入編へ
続傾斜型顕微鏡の世界(その2)レストア編へ
続傾斜型顕微鏡の世界(その3)レストア編2へ
続傾斜型顕微鏡の世界(その4)見え味堪能編へ
続傾斜型顕微鏡の世界(その5)H型導入編へ
続傾斜型顕微鏡の世界(その6)KC型vsH型へ
続傾斜型顕微鏡の世界(その7)H型の木箱の流用へ

Top Pageにもどる




★すでに顕微鏡だらけで置き場所も無くなってきたさとう研。 結局H型はヤフオクに出品する事に。 新オーナーのもとへと旅立っていきました。