双眼顕微鏡の世界(その8)3眼鏡筒化
(オリンパス顕微鏡EHCr Bi-I型)のレストア、観察、改造)
06.4.29公開
OLYMPUS(EH)君、さとう研のメイン顕微鏡として活躍しています。 やっぱりなれると双眼視のほうが楽ですしね。 でも写真をとる時はプリズムによる像の劣化をさける為に接眼部を直筒に交換する必要があります。 まぁ博士の顕微鏡写真など研究価値は全く無く、単なるメモ代わりなのでそこまでする必要はないとは思いますけどね。 写真を撮る向きには3眼鏡筒というものがあります。 写真8-1の様なもので、眼で見る時は双眼部を、写真を撮る時は内部の光路を切り替えて直筒を使うようになっているものです。

【写真8-1. 三眼接眼部(オリンパス)】
入手先はいつものヤフオクです。 地方に住む博士にとってヤフオクは強い味方ですね。 程度はOLYMPUS(EH)君の入手当時よりはかなりマシなものの、ガラス面の幾つかにカビが生えています。 外装もくたびれかけ。 でも双眼部と直筒部の切り替えは機能しているのでよしとしましょう。
さっそくばらしてカビ掃除をしましょう。 まずは下側のフタを外して、と。 上側の構造は双眼鏡筒と殆ど同じです。 違いは直筒部への穴があることだけですね(写真8-2左)。 一方、下側には光路切り替えの仕組みが仕込まれています。 大きな円盤の真ん中に穴があいていますよね(写真8-2右)。 この下から光線が入り、直筒部へはそのまま、プリズム(写真では右側にずらしています)を経て傾斜接眼部へと行く訳です。 このプリズムをレールに沿って光路に入れたり出したりする事によって切り替えている訳ですね。 3つのカビの内一つはこの可動式のプリズムに、もうひとつは次のプリズムにあり難無く除去する事が出来ました。
【写真8-2. 三眼鏡筒クリーニング(プリズムに付いたカビが分りますか?)】
最後の一つは? 手の届く所にありません。 しかし、傾斜接眼部を構成する3つのプリズム+4つのレンズをばらす気力がありません。 まぁ、今日の所はこの辺で勘弁してやりましょう。 この段階ですでにOLYMPUS(EH)君の双眼鏡筒よりも光路が綺麗になったことだし。

【写真8-3. 3眼鏡筒をOLYMPUS(EH)君に装着】
クリーニングが終わったら元通りに組み上げましょう。 外装もいつものごとくワックス入りの液状コンパウンドとクロームポリッシュで磨きあげるとピカピカです。 OLYMPUS(EH)君に装着するとぴったりですね。 互換品だから当たり前か。 でも双眼仕様ではなんとなく物足りなかった「頭」が立派になりました。 これが本来のデザインなんでしょうね。
双眼顕微鏡の世界(その1)OLYMPUS(EH)君導入編へ
双眼顕微鏡の世界(その2)レンズのクリーニングへ
双眼顕微鏡の世界(その3)接眼部のクリーニングへ
双眼顕微鏡の世界(その4)光源部分のクリーニングへ
双眼顕微鏡の世界(その5)外装のクリーニングへ
双眼顕微鏡の世界(その6)電源自作の試みへ
双眼顕微鏡の世界(その7)見え味堪能へ
双眼顕微鏡の世界(その8)3眼鏡筒化へ
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★せっかく3眼鏡筒化したのですが、肝心のデジカメがコンパクト型(しかもゴミだらけ)では有り難みがもう一つですね。 うーん。