観察レポート・(ミクロの世界の観察)
「絹糸の観察」
2006.2.10公開
絹糸は蚕さんが紡いだ繊維で、その優雅な光沢から高級繊維の代表格です。 古くから絹は人々の憧れの的であり、ヨーロッパ人が絹を求めて旅したのが「シルクロード」ですね。 是非観察してみたいものです。 しかし絹糸のサンプルってなかなか手に入りません。 博士のネクタイやサラダちゃんの振りそでを解体する訳にもいかないし。 .... 手芸屋さんでやっと見つけたのが写真の銀糸です。

【銀糸(絹+フィルム)】
まずはそのままの糸を実体顕微鏡で拡大します。 透明な糸のと銀色のフィルムが絡み合っているのが分りますか? そう、銀色の「銀」は単にフィルムで光っているんですね。 決して糸を銀色に「染色」したわけでも「メッキ」したわけでもありません。 それにしてもこんな用途なら別に絹を使う必要が無い気がしますけど?

【銀糸側面の実体顕微鏡観察】
レーヨン糸の時と同様にホットメルト接着剤で包埋し、薄く切片を切り出しましょう。 グリセリンで封入してプレパラートの出来上がり。 さて?

【絹糸(断面)】
糸が透明なので少し分りづらいですね。 でもやや歪んだ三角形をした断面であることは分ります。 絹の光沢は秘密はこの形状にあると言われています。 博士は教科書に書いてある「絹糸の断面は三角形」とい言葉の印象が強く、もっと正三角形なのかな、と思っていました。 正三角形の断面をした「シルクライクな合繊」も見なれた姿でしたし。 まぁ、蚕さん十数匹分の繭を合わせて1本の糸にしているのです。 太さに差が合って当然だし、断面も個性があって当然なのでしょう。
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★絹は動物タンパクのかたまりなので観察前に染色すればもっと見やすいでしょうね。
★絹糸について例えばこんな説明があります。 一方三角断面の合成繊維の写真をWEB上で探してもなかなか見つかりませんね。 最近の合繊はもっと妙な形のモノが流行りの様です。
★(2007.12.16追記)エポキシ接着剤包埋+バルサム固定でプレパラートを作り直しました。形状をくっきりと写してはいるけど、キラキラ感はホットメルト法が上?

【絹糸(断面、撮り直し)】