観察レポート・(ミクロの世界の観察)
「綿糸の観察(2)」
2006.2.3公開
前回は綿糸を実体顕微鏡で観察しました。 より高倍率で観察する為に生物顕微鏡に御登場願いましょう。 綿糸単繊維をグリセリンで封入し、OLYMPUS(EH)君対物40Xで観察しました。

【綿糸(側面)】
実体顕微鏡で見た時もそうでしたが、ねじれていますね。 また、明らかに「円形」からはほど遠い形です。 生物顕微鏡では透過照明を用いる為透明感があって綺麗ですね。 でも、実体顕微鏡の像の方が見た目に近い気がします。
さて、側面から見ただけでも変な形をしていそうですね。 となると断面を見たくなりませんか? 生物顕微鏡で断面を見る為には薄くスライスする必要がありますが繊維のような細いものを単体でスライスするのは極めて困難です。 通常は樹脂に包埋して樹脂ごとスライスします。 博士はホットメルト接着剤で包埋してみました。

【綿糸(断面)】
うーん、接着剤がちゃんと単繊維を埋めず、一部気泡が残っていますね。 しかも繊維の周りの接着剤が透明で無く、なんとなくウニョウニョしています。 でも綿糸単繊維が潰れたマカロニのような形をしているのは分りますよね?
まぁ、教科書を見たりWEBを検索したりするだけで綿糸の断面写真などいくらでも見る事が出来ます。 更に言えば真ん中の中空部分は「ルーメン」と呼ばれ、水を吸ったら丸くなる事なども書いてあるでしょう。 繊維の技術開発現場にいた博士も当然そんなことは知っていました。 でも実際にこの目で見るのは初めてです。 百聞は一件にしかず。 まさにその通りです。
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★ホットメルト接着剤での包埋、手軽ではありますが改良の余地アリですね。 気泡はなんとかなりそうですが、どうしようもないのは不透明な事。 せっかくのケーラー照明が台なしです(照明光が散乱し、視野が白っぽくなってしまう)。 エポキシ接着剤なら透明さも申し分無さそうですが取扱いが面倒そう。