身近なものの観察!シリーズ

「CD-R記録面の観察つづき(CDの観察(その5))」

2006.11.17公開


 なんとなくCD-R記録面の観察をつづけます。 前回は金属顕微鏡で観察に成功し、生物顕微鏡でも「大丈夫でしょう」と結論しました。 せっかくだから観察しましょうか。 「論より実験」ですし。

 これまではCDが大きいのでメカニカルステージを外して観察しました。 考えてみたらどうせ破壊検査です。 スライドグラスの形に切り出せばクレンメルで挟めるし微動も出来て観察しやすいですね。 はさみで切り出し、レーベル面をピンセットで丁寧に取り除きましょう。 レーベル面を剥がした側から観察します。


【CD-Rのレーベル面をはがしてディスク面を観察】

 良く見えますね。 そのままでも見えますが、カバーグラスをかけるとよりよく見えます。 反射照明で気になった筋は透過照明では目立たず、よりCDのピット構造に近い構造を観察できます。


(写真をクリックすると拡大します)
【CD-Rのレーベル面をはがしたディスク面(オリンパス(EH君)対物40X、接眼P15X、透過照明)】

 ふむふむ、生物顕微鏡の方がよく見えるじゃないか .... と感心していたら? おや、指先が青くなっていますね。 試しにアルコールで記録面を拭いてみると? 見事染料がはげてしまいました。


【CD-Rの記録面をアルコールで拭くと .... 】

 さらに拭き跡を観察してみましょう。 ノーカバー検鏡なのでちょっと見づらいですが、以下の2点が確認できます。 つまり、(1)染料が落ちたところは点状の記録情報が無い事、(2)染料が落ちていても筋は残っている事、です。 筋はディスク本体の樹脂に刻まれていたんですね。 きっとこの筋は記録用のレーザーを当てる為のガイドなのでしょう。 一方で記録は染料そのものの変化であり、樹脂や、おそらくはアルミニウム面には変化は無いものと思われます。


(写真をクリックすると拡大します)
【CD-Rの記録面をアルコールで拭いた境目 】

 こうなるとCD-RWも見てみたいですね。 記録された部分はCD-Rと同じようなものだと思いますが、消去した部分はどうなっているのか? また、CD-Rも永遠のものではなくだんだん劣化して最後には読み取れなくなると言います。 そんな状態も確認できるのでしょうか? うーん、奥が深いなぁ。




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★ところでこの染料、温度に敏感なんでしょうね。 いっぱい集めて実験したいものです。