偏光顕微鏡の世界(その1)Fuji偏光顕微鏡導入編
(Fuji偏光顕微鏡のレストア、観察、改造)
07.3.3公開
博士が顕微鏡に興味を持ったのは仕事でマニュアルの無い偏光顕微鏡を使うために勉強し始めた事がきっかけだったことはすでにお話ししました。 千代田顕微鏡(B型)にちょっとした改造を加え、偏光観察を試したりもしましたが、やはり本物の偏光顕微鏡が欲しいところです。 ヤフオクでもたまにオリンパスの偏光顕微鏡(POS型)なんかが出たりしますがレア物なためか、博士のお小遣いで手が出せるような値段ではありません。 そんな中、ついに博士にもチャンスが回ってきました。 見た事も無いメーカー、写真からも分かるジャンクっぷり。 競合なしにゲットする事が出来ました。

【写真1-1. Fuji偏光顕微鏡】
メーカー : Fuji?(不明)
機種名 : ?(表記なし)
鏡筒長 : ?mm(不明)
対物レンズ: 欠品
接眼レンズ: 欠品
鏡筒形式 : 直筒単眼
焦点調節 : 鏡筒上下式、粗動ハンドル、微動ハンドル
ステージ : 丸型回転、角度目盛り付き
集光装置 : 欠品
照明 : 平&凹ミラー
サイズ : 12cm×35cm×18cm(W×H×D、外寸実測)
重量 : 5 Kg(レンズ除く)
製造年 : 不明
いやー、見事なジャンクっぷりですね。 触るのもためらってしまう汚れ加減もさることながら各稼働部が半分かたまって極めて重たくなっています。 しかし、偏光顕微鏡には間違いありません。 早く試してみたい! とりあえずざっと洗って使い物になるかチェックしましょう。

【写真1-2. アナライザー、検板?ベルトランレンズの残骸】
アナライザーはなんとプリズム式です。 保護ガラスを備えた頑丈なプリズムボックスの中に鎮座しています。 アナライザー? ロボット(宇宙戦艦ヤマトに出演)ではありませんよ。 以前、千代田顕微鏡(B型)改造の際に説明しましたね。 偏光フィルムが発明される前は方解石を組み合わせたプリズム式が採用されていたそうですが、初めて見ました。 しかし....。 汚れでべたべた。 何も見えません。
さらに検板ベルトランレンズも付属...していた様です。 ホルダーはありましたが肝心の検査板レンズは接着剤の後だけのこして無くなっていました。(ちなみに写真は以下の説明のごとく偏光フィルムを貼った後です) ともかく、このままでは使い物になりませんね。
偏光プリズムのクリーニングは今後の課題として、とりあえず検板ベルトランレンズホルダーに偏光フィルムを貼付けることにしました。 なんだ、千代田顕微鏡(B型)改造機と同じか...。 とは言えスライド式で光路から簡単に出し入れできるので良いじゃないですか。

【写真1-3. ポラライザー】
ポラライザーの方はなんと、欠品です。 おそらく偏光プリズムが収まっていたであろう巨大な穴が開いていました。 仕方ありません、工作しましょう。 厚紙を切って偏光フィルムのホルダーを作りました。 白いままでは今ひとつなのでつや消し黒で塗装しておきます。(写真は塗装前です)
さっそく覗いてみましょう。 レンズが無いのでオリンパスの接眼レンズ(WF10X)、対物レンズ(アクロマート10X(0.25))を代用しましたがおそらく合っていませんね。 鏡筒長が200mmを超えています。 でも、強引に覗いてみると...。 おおっ、見事な偏光観察像ですね。 はるさめサラダちゃんと二人で岩石標本、味の素、砂糖、プラスチックのおもちゃなどを見て楽しみました。 やはり専用の偏光顕微鏡。 クロスニコル⇔オープンニコルの切り替えもスムースだし、なによりもくるくる回る回転ステージが楽しいですね。
ともかく使いものになる事は分かりました。 今後はのんびりとレストアしていきましょう。
