顕微鏡アクセサリー(その4の続き)工具(その2)
(顕微鏡観察のアクセサリー紹介)
 07.8.15公開

 すでにさとう研備品の工具は紹介しました。 「特殊な工具を使っている訳ではありません」といいながらも「カニ目オープナー」はやっぱり「特殊な工具」の一種ですね、普通の人は持っていないし何処でも売っている訳ではありません。 博士も顕微鏡をばらす事が無ければこんな工具を手にする事は無かったでしょう。 ということは、自分でも分解整備をと思い立った「普通の人」が直面する最初の難題であるということです。 なんとか、身近なもので代用できないものか?

 まずは精密ドライバー(マイナス)。 これはダメですね。 傷つけたり、なめたりするのが落ちです。 カメラのレストアをしているHPで見かけるのがコンパスやペンチを加工してカニ目オープナーを自作する、という記述です。 博士のコンパス(1000円くらいのもの)は剛性が低くて無理でした。 ※後にWEB検索した所、コンパスはコンパスでも製図用のコンパスで無く、鉄工用のごついコンパスを利用するのが吉なのだそうです。

 次に試したのがラジオペンチ。 これの先端をサンドペーパー(#240)でマイナスドライバー状に削ると剛性感もあり、形状もそれっぽい。 ちなみに購入価格は200円強、加工時間は10分弱でした。


【マイクロノーズプライヤー】

 さぁ、実践編です。 ブツは40倍対物レンズ(千代田光学)。 先玉傷つきにつき使用不能なものを教材に選びました。 想定としては内部のレンズにカビが生えて分解掃除せざるを得ない状況です。 ※それ以外は分解しちゃあダメですよ!

 自作工具をかませて「くっ!」と力をかけます。 「かきっ」とあっけなく緩んでくれました。 この工具は専用工具と違ってカニ目の幅が固定できていないのでそのまま回すと不安定です。 緩めてしまえばあとはするする回るので精密ドライバーやつまようじ、はては指先で回した方がやりやすいです。 そうそう、高倍率の対物レンズはおしりにフタがついています。 古いものは金属製でネジになっていますのでゴム(ホームセンターで防振用などでいろいろな形状のものが売っています)を押し付けて回し、外してください。 比較的新しいものは樹脂製で単にはめ込みのものもありした。(最新型のは持っていないので分かりません。あしからず)


【自作工具使用中】

 ....というわけで今回試した中ではラジオペンチ改造法が手軽&高コストパフォーマンスでおすすめです。 カニ目の形状はまちまち(切りかきの大きさが違ったり、丸穴だったり)しますがその都度先端をヤスリで加工すれば対応可能です。 その度に先端が短くなりますが「ロングノーズ」だから相当持ちそうですね。 ただし、他の大きなかに目にはこのペンチでも剛性不足であり、やはりオールマイティーではありません。

 さて、ここまでやっておいて何ですが改めて「カニ目 工具」でWEB検索してみました。 参考になるHPがたくさん出てきますね〜。 特に専用工具の通販は博士が購入した2年前に比べて相当充実しています。 他にも自作工具、代用工具の紹介もこんなにたくさん。 今さらさとう研で取り上げる必要は無かったですね。 でもせっかくHTMLを書き上げたのでこのまま公開します。 以下は参考になるHPを勝手にリンクさせていただいたものです。 特に「KAHNの工作室・実践編-2」の六角レンチをベースにした工具は剛性が高そうでベースとアームを固定するカニ目などに効果を発揮しそうですね。

専用工具の通販:
・「JAPAN-HOBBY-TOOL」のカメラメンテナンス工具、など
工具の自作、代用:
・「レストアマガジン 蘇れ!ジャンクカメラ」【創刊号】
・「KAHNの工作室・実践編-2」の工具 : カニ目回し、など



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★最近理系ママを実践する須田さんと仲良くなりました。 彼女は顕微鏡の分解整備に興味を持ち、ゆくゆくは公設科学館の機器の再生をして社会に貢献したいという高い志の持ち主です。
★何故急に須田さんの話になったかというと? 彼女が禁断の対物レンズ分解に手を染めようというので工具はどうするのかなと気になったのがこのページでの実験のきっかけだからです。 もっともわざわざ博士が試さなくてももっと参考になるHPはいっぱいありましたけどね(笑)。 でも「論より実験」のさとう研です。 自分で体験することにより、より奥深く理解できたと満足しております。