顕微鏡アクセサリー(その2)デジカメスタンド
(顕微鏡観察のアクセサリー紹介)
今回は番外編。 さとう研での顕微鏡観察のアクセサリーを紹介しましょう。 ところで何故「その2」からスタートしているのか? 本来ならばアクセサリーその1は「ビクセン観察セットA」ですね。 しかしこれはUNIQUE君シリーズの一環として既に紹介しているので今回「その2」からとなった訳です。 ちゃん、ちゃん。
顕微鏡を覗いて面白いものを見つけたとしましょう。 記録に残す方法としてまず思い付くのは手描きのスケッチです。 しかし博士は絵が下手なので写真を撮る事にしています。 デジカメで顕微鏡写真を撮る場合、「手持ち」コリメート撮影がもっともシンプルな方法です。 ここでコリメート撮影とは接眼レンズにデジカメのレンズをぴったりとつけて撮影する方法です。 手持ちですから手ぶれとの戦いになります。 しかし、視野の明るい実体顕微鏡(SZ-40)では殆ど失敗なく撮れます。 一方生物顕微鏡では視野が暗くなる(=シャッタースピードが遅くなる)ので手持ちでは失敗が多くなります。 そこでスタンドの出番です。
UNIQUE君の時代はビデオ用の三脚を使っていました。 でも三脚は真下を撮るようには設計されていません。 脚の長さを変えて苦しい姿勢でがんばってもらいましたが調整が大変でした。 そう、コリメート撮影では接眼レンズとデジカメのレンズの光軸をぴったりとあわせる事が必須なのです。 それでもStudy1000君までは三脚でなんとかなりましたがより大形のTIYODA(B型)君では三脚と鏡基が干渉して使う事は出来ませんでした。 TIYODA(B型)君レポートの初期の写真が手持ち撮影なのはその為です。 TIYODA(B型)君ならば市販のデジカメアダプターを装着しても十分な強度があります。 でも、博士愛用のデジカメ(Sony DSC-P10)はデジカメアダプターを装着する事が出来ません ...... 。
そこで製作したのが今回紹介するデジカメスタンドです。 いやー、前フリが長かったですねぇ。

【写真2-1. デジカメスタンド】
いきなり完成写真です。 架台は木製のボックス。 実は自作天体望遠鏡第2号の耳軸ボックスの再利用です。 これにゴム脚をつけていますがこれまた望遠鏡の再利用品です。 X-Y方向はこの架台ごとスライドというか、ずらすことにより調整します。 Z方向の調整はホームセンターで買ってきたアングルで作りました。 アームが上下にスライドしますがこれも微動装置などなく、手でスライドさせるだけです。 パイプとの接触面にその筋では有名な「カグスベール」を貼り、ほどよい滑り心地を実現しています。 ステーもまた天体望遠鏡からの再利用品です。 ボルト&ナットで締め付けただけですが2mm厚のSUS板はデジカメ程度の荷重ではびくともしません。 デジカメとの接続はW3のボルト&ナットで行います。 デジカメを傷つけない様、フェルトも張り込みました。 殆どリサイクル品で組み上げましたが全ての部品を新品で揃えても2000〜3000円と言った所でしょうか。

【写真2-2. デジカメを装着した状態】
こんなスタンドですが有ると無いのでは大違い。 これまでは不安定な三脚または手持ちでやっていたのでピントに気を使う余裕はありませんでした。 このスタンドはシンプルな故に調整も簡単、さらに安定感もばっちりなので心行くまで構図やピントを追い込む事が出来ます。(あの写真で?? .... あとは博士の修行次第、ということで)
しかしまだ完全では有りません。 カメラ位置のX-Y-Z方向は調整できます。 また、固定ネジを中心に回転できるのでカメラのロール方向もO.K.です。 しかし、ピッチ方向には全く調整が出来ません。 そんな折、出張のついでにヨドバシカメラをうろついていたら自由雲台が売っていました。 そうだ、これを使えばカメラの向き(ロール&ピッチ)が調整できる。 さっそく購入しました。

【写真2-3. ボールヘッドミニ】
この自由雲台(商品名:ボールヘッドミニ)、メーカーはエツミ、台湾製です。 エツミって聞いた事ないですね。 スリックやハクバなどの自由雲台も売っていましたがなにしろ一番安かったもので。 ダメ元で買ってきましたが ..... ?

【写真2-4. デジカメスタンド(改)にデジカメを装着した状態】
おや、なかなかいいじゃないですか。 少なくとも強度に不足を覚える事はありません。 ステーとの外観のマッチングもなかなかです。 この自由雲台を装着する事によりピッチ方向にも調整する事が出来ます。
デジカメ撮影と言えばデジカメアダプターが市販されています。 しかし、決して安くは無く、しかも一般に普及しているコンパクトデジカメ(SWのON-OFFでレンズが出入りするタイプ)には装着できません。 本格的な趣味ならばともかく、「試してみよう」程度ではなかなか手が出ませんね。 でも、この程度でも十分使い物になりますよ。
その2:デジカメスタンド へ
その3:スライドグラス へ
その4:工具 へ
その4:工具その2 へ
その5:クリーニング用品 へ
その6:外付けケーラー照明 へ
その7:アクロマートコンデンサー へ
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★博士の趣味としては同格の天体観測について。 顕微鏡写真よりも天体写真の方がよっぽど趣味として普及していますよね。 でもさとう研での天体写真と言えば月の写真が有るくらい .... 。 実は同じ写真と言いながらも天体写真はより初心者に対する敷き居が高いんですよ。 月を除いて夜空の星は圧倒的に暗いのです。 「暗ければバルブ(シャッターを開けっ放し)で撮影すれば?」 星は動いているんです。 「動いているのは地球でしょう?」 まぁ、まぁ。 この場合はどちらでもよろしい。 ようは望遠鏡の視野から星がどんどん逃げていくのです。 その為世の中には「赤道儀」という星を自動的に追い掛ける便利な機械が有りますが博士はこれを持っていません。 また、デジカメは長時間撮影でいろいろなノイズを拾ってしまいますがこれの対策としてはそれ専用のデジカメ(冷却機がついている)か、あるいは最新の一眼レフタイプ(発熱を抑えている)が必要です。 そこまでして、.... となってしまうんですよね。