顕微鏡アクセサリー(その7)アクロマートコンデンサー
(顕微鏡観察のアクセサリー紹介)     06.5.4公開

 コンデンサーはアクセサリーか? うーん、悩みますね。 単体で購入(ヤフオクですけど)した交換品なのでアクセサリーとしておきましょう。 さて、オークションではニコン製との事だったのですが? Nikon(S)君に付属してきたニコン製のアッベコンデンサーと比較してみましょう。 


【アクロマートコンデンサー(左)、アッベコンデンサー(右)】

 ニコン製のコンデンサーには「NIKON」!と目立つように表示してありますが、このアクロマートコンデンサーにはメーカー名が表示してありません。 どうもニコンでは無い様ですね。 落札したのはもう数カ月前なので今さら文句を言う訳にもいきません。 ※と思っていたら、やっぱりニコン製のようです。 失念しましたが、とある本にニコン製として紹介されていました。


【トップレンズを外した所】

 この手のコンデンサーはトップレンズを外す事が出来ます(低倍率の時に有効です)。 トップレンズの裏側は曲率の極めて大きな凸レンズになっていますが、アッベ式のパチンコ大に比べてえらく大きいですね。 しかもレンズの空気面は全てコートされています。 ノーブランドであっても作りは良い様です。

 そもそも「アクロマート」コンデンサーとは? レンズを使って集光すると光の波長により屈折率が異なる為、「色収差」が現れますよね。 この色収差のうち、赤と青の波長の収差を無くしたものがアクロマートコンデンサーであり、視野を絞り込んだ時に違いが ..... などと言っても良く分らんですな。 正直言って博士には(使ってみても)違いが良く分りません。 ..... では、また無駄な出費をしたのか。 いえいえ、このコンデンサーには他にも面白い機能があります。 「偏斜照明」ができる事です。


【偏射照明の仕組み】

   照明の光は真直ぐ下からきて標本を照らし、そのまま真直ぐレンズに抜けていくのが普通ですよね? 偏射照明では斜め下から照明します。 博士も今一つ勉強不足なのですが、もし対象が柱のごとく真上から見たら特徴のない形状だとしても斜めから照明したら照明の反対側が影になり、コントラストが向上するそうです。 照明をもっと斜めにすると対象にあたって散乱する以外の光は対物レンズに入らず、背景が真っ暗になるという、いわゆる暗視野照明に似た感じになります。 暗視野照明は専用のコンデンサーが必要で明視野コンデンサーと交換する必要がありますがこのコンデンサーなら明視野からワンタッチで暗視野もどきにできる訳です。



          
【ビクセンプレパラート「綿糸」】
左:明視野、中:偏射照明(50%程度)、右:偏射照明、(下段は各々のクローズアップ)

 まぁ、百聞は一見にしかず。 上の写真を見てください。 真下から照明した場合と偏射照明ではやはり違って見えます。 どちらが優れている、というわけではなく、対象により向き不向きがあるのでしょう。 それゆえワンタッチで切り替えられるこの様なコンデンサーがあるんでしょうね。 さらに照明を斜めにすると暗視野照明もどきになります。 視野が暗いのは偏光顕微鏡に似ていますが原理が違うので良く見ると色々と相違点がありますね(「綿糸」の偏光顕微鏡写真参照。)


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★「へんしゃしょうめい」は偏射照明と書いてある場合と偏斜照明と書いてある場合があります。 どっちが本当の漢字なのでしょうか? それとも使い分けているのでしょうか?
★暗視野照明の意義について:学術的に意味があるのでしょうが、博士は良く知りません。 高輝度照明で暗視野観察を行うと理論限界以上の小さな対象を観察できる、とものの本にはありますが素人が扱えるような照明装置では無い様です。
★このコンデンサー、編斜照明にする時はケーラー照明内蔵のOLYMPUS(EH)君よりも簡易照明のNikon(S)君の方が向いています。 OLYMPUS(EH)君でも出来ない事は無いのですが明視野の時のままのランプ位置では×で、再調整しても100%の照明は得られません。 Nikon(S)君ではそもそもランプ位置の調整など出来ないのですが、その必要も無く、且つ明るいです。