ミクロの世界(その3) Vixen UNIQUE導入まで
(顕微鏡の観察、改造、自作)
突然ですが、博士は仕事で偏光顕微鏡を使い出すことになりました。 OLYMPUS BH-2と言って知る人ぞ知る往年の名機です。 しかし、「往年」すぎて .... 。 ほこり・カビだらけだし、各部の調整もまったく狂っていました。 ずっと昔に導入されただけあって取扱い説明書があるわけもなく、顕微鏡関連の本を4〜5冊読み、原理・操作法・Tipsを勉強しました。 できる範囲で分解整備し、各部を自分で調整する事により仕組みも理解できました。 調整を済ませた顕微鏡を覗くとそこには美しい世界が広がっています。 結晶を偏光下で観察するので真っ暗な中にキラキラした宝石がちりばめられている、そう満天の星空のような世界です。 こんな世界を助手達にも見せてあげたいですね。
そんなおり、店頭で見かけた学研の『4年の科学(4号)』の教材は「顕微鏡」でした。 姪が4年生なので買ってあげ、ついでに覗かせてもらいました。

倍率は50〜100倍。 無理に高倍率を狙わず、いい選択だと思います。 機構的にはMICRON君と殆ど同じなのですが視野の白っぽさは幾分マシに思えます。 付属の永久プレパラートも3種類、定番のシュリンプ飼育セットも付属し、博士が欲しいくらいです。
自分の顕微鏡が欲しいな〜、と思っていたら、見つけました。 『大人の科学 Vol.05』 ふろくはロバート・フック式顕微鏡とプランクトン飼育セットです。 まさにグッドタイミング! 即GETです。

ロバート・フックレプリカモデル
ネジを多用した調整機構が良く再現されています。 ロバート・フックが活躍した頃はラックピニオンはまだ発明されていなかったのでしょうか。 できれば装飾の金色ラベルの質感をもう少し上げて欲しかった。 でも、照明用のろうそく、水ガラスなど「大人」の遊び心をくすぐる素晴らしい逸品です。 さっそく針の先にティッシュペーパーをつけ、(ろうそくは面倒なのでLEDライトで照明しながら)覗こうと思ったら ....... 覗けません。 匡体がオールプラスチックであり、ふにゃふにゃしすぎてとても調整できた代物ではありません。 別にプラスチックが悪いのではないんですよ。 MICRON君にしてもオールプラスチックだけど必要十分な剛性感を持っています。 問題は金属柱を使用する事を前提とした形をそのままプラスチックに置き換えている事です。 せめて鏡筒を保持する支柱&リンク部分は金属製にするべきでしょう。
しかし、こんな欠点も「大人」が遊ぶものだと思えばむしろ使いこなす、あるいは改造する喜びを見出せるでしょう。 でも、さとう研究室ではメンバーの過半数を「お子様」が占めているので ...... 。 むしろ役に立ったのは本誌の特集で身近な観察対象をいろいろと紹介している事です。 これはずいぶん参考になります。 また、プランクトン飼育セットも楽しみの一つです。 もっともこれはまともな顕微鏡を整備してからのお楽しみに取っておきますけど。
やはり自作しかないのか、..... 。 しかし、合焦機構をどうするか? うーん。 ジャンク顕微鏡を手に入れて部品を流用しようかと、お得意のヤフオクを覗くと ......Vixenの顕微鏡が安く出ています。 さっそく入札、あっけなく落札されました。 落札額は1000円です。 むしろ送料の方が高くつきました。

Vixen UNIQUE (写真左側)
とどいた顕微鏡をさっそく開けてみると ..... 。 「ジャンク扱い」の名のとおりかなり古ぼけていました。 また、予想以上の小ささに驚くものの、金属製のボディは立派。 ミニチュアサイズで可愛いとも言えます。 ばらしてみると、 ..... シングルレンズだと言う事は予想していましたがふちがギザギザで円形とは言いがたい。 かなり「安物」の雰囲気。 さらにレンズおよび鏡筒内部全てにわたって鏡のごとくつやつや。 つまり、というか、やっぱり、というか「おもちゃ」ですね。
まぁ部品取りが目的だから、と思ったら期待の合焦機構(ラックピニオン)はずいぶんガタがあります。 とても天体望遠鏡用の重いアイピースを載せられそうにありません。 がっかり。 ウーム、2300円もだしておもちゃを買ってしまったのか。
メーカー名: Vixen(ビクセン)
機種名: UNIQUE
総合倍率: 50X〜750X
対物レンズ: 5X, 10X, 20X, 40X
接眼レンズ: 10X, 20X(ホイゲンス)
鏡筒形式: 固定直筒、傾斜機能45°
焦点調節: 鏡筒上下動式、粗動ハンドル
ステージ: 角型固定式
照明: 30mmφ反射鏡(平面)、または3V電灯
サイズ: 21×8×11.4cm (H×W×D)
重さ: 600g(電池含まず)
古いものなので当然カタログ落ちモデルですが、形状・機能から現行のSB-500相当のモデルの様です。(細部は若干異なります) この辺りのモデルの使用レポートとなるとビクセン光学古老のレポートくらいしか見当たりません。 購入を検討されている方にさとう研究室のレポートが少しでもお役にたてれば光栄です。 ただし、さとう研究室のUNIQUE君は経年劣化を経た品なのでその点を考慮してください。 例えば、新品のSB-500を販売店で触って来ましたが例のラックピニオンはがたもなく、実に良い感触であった事を付け加えておきます。
ひととおり磨き終わってから覗いてみると、結構良く見えますよ。 シャディの贈り物でGETしたMICRON君と同じくらい ...... 。 まぁ、値段が値段ですからね。 子供達の受けは良いです。 特にあすぱらサラダちゃんは「こっちの方が格好いい」と言って離しませんでした。 塩の結晶はすでに(その1)で紹介していますのでその他の写真を紹介しましょう。

かび 何倍かは失念(ごめんなさい)

かび 同じく倍率は失念

みみかきの凡天(あひるの羽毛) 62.5倍で撮影&トリミング
