ミニカメラ実験キット(2007年度:5年の科学3号教材) 2008.3.22
ずいぶんと更新に間が空いてしまいました。 いつの間にか2007年度も最後。 いやはや「少年老いやすく学成りがたし」とは良く言ったものです。
さて、「カメラ」と言えば博士の頃は人気教材でしたね。 なんと言っても当時本物のカメラに触れる機会なんてなかなかなく、憧れの一つでしたからね。 そしてなんと言っても「暗室」での作業。 まさに「秘密実験」っぽいじゃないですか。

【写真1.ミニカメラ】
博士が手にした大振りなカメラと違い、ずいぶんと小さくなりました。 おそらくWEBカメラを意識したと思われる格好良いデザインです。 あまりに小さくて運用が困難と見たのか、専用の三脚が付属します。 写真は印画紙の代わりにすりガラス(プラスチックですが)をつけてアングルを決めている所です。 そう、ファインダーが無いんですね。 いくら「ミニ」と言えどもファインダーくらいは付けられるはずです。 デザイン優先の結果ならばデザイナーの怠慢ですな。 博士の独断的な考えでは機能を高めるためにデザインするのが王道、機能はそのままデザイン性を高めるのが次点、デザインの為に機能を阻害するのは邪道です。
さて印画紙を使う以上、暗室は必須です。 物置を片付けて照明に赤セロファンをかぶせ、折り畳みテーブルの上にピンセット、シャーレ、時計をセットすればあすぱらサラダちゃんと博士の2人で作業が出来る、立派な暗室の完成です。 小学生当時の博士が作ったシーツを垂らして遮光したベッド下の暗室とは大違い。
...あれ?「はるさめサラダちゃん」じゃなくて「あすぱらサラダちゃん」? そう、本来の所有者である、はるさめサラダちゃんは放り出してしまったのです。 今時の子供はデジカメを使い慣れていて(お古の携帯電話ですが)カメラに対する憧れは無いし、おまけに印画紙を一枚ずつセットするなんて面倒くさい事は考えられないんでしょうね。 やれやれ。
気を取り直して撮影に写りましょう。 あすぱらサラダちゃんと相談した結果、1枚目はベランダの花にしました。 まずは(1)すりガラスをつけた状態で眼で覗きながらカメラの場所の位置決めをします。 位置が決まったら(2)暗室に入って印画紙をセット。 (3)さっき決めた位置にちゃんとおいて露光します(ずれたらどうするんだろう?)。 再び(4)暗室に入って印画紙を取り出して現像液に浸しすとみるみる間に像が浮かび上がります(ここでサラダちゃんが「わー」と感激します)。 (5)水道水で水洗い、乾燥してネガの出来上がり。 乾燥したら三たび(6)暗室にこもってネガと別の新しい印画紙を向かい合わせにセット。 これを(7)蛍光灯で露光。 四度目の(8)暗室作業で露光した印画紙を現像液に浸して現像します。 最後に(9)水洗い、乾燥してやっと写真の出来上がり。 ふーっ。 長い工程ですが達成感はありますよ。 特に今時の子供は「ネガフィルム」を知らないのでびっくりするはずです。


【写真2.作品】(上:博士夫人の花、下:あすぱらサラダちゃん)
うーん、記憶の中の博士の写真よりも劣っている様な? 「ミニ」であるがゆえにレンズのひずみが大きいのか? 最近では良質の白黒印画紙が用意できないのか? まぁ、博士の記憶違いかもしれませんけどね。 でも、やっぱり「暗室作業」はいいですね。 なんか、秘密っぽくて。 次ははるさめサラダちゃんにも体験させてあげましょう。

★天体顕微鏡や顕微鏡の教材でもそうでしたが、最初から本物を与えていたら感動が減ってしまいますね。 それでもカメラの場合、「現像作業」という未知の作業が入るので目新しさはあると言えましょう。