HOME
ニュースいろいろ
今日のクルス・アスル
What's up, Rayados?
本日の一枚
メキシコリーグ
クラブ一覧
リーグ予定・結果
メキシコ代表
メキシコ代表まっしぐらっ!
テレビでも生でも
-応援しよう!-
私のマンマーク
2003年旅行記
掲示板
リンク集
プロフィール
過去の記録
Message from
Battle Creek
Communication Tools
Espan~ol/English
初めての方へ
スタジアムに行こう! 番外編 2
ウーゴ・ヨンチェスさんによる
スポルトルタス潜入記
おことわり
このページは2005年12月現在の情報を元に書かれています。
この情報を元に行動して、何らかの不都合があったとしても
責任は負えませんので、ご自身の責任と判断で行動して下さいね。
(ヨンチェスおよびのり)
ウーゴ・ヨンチェス スポルトルタスへ行く
メキシコサッカー選手のサブビジネスの飲食店に突撃取材をかけるコーナーの第2弾はホルヘ・カンポスのトルタ屋『SPORTORTAS』である。
カンポスがこの店の経営を始めたのはもうかれこれ10年くらい前になるようだが、現在は既に国内各都市に数十店舗のフランチャイズを持つ規模になっているという。アカプルコの比較的貧しい階層の出身である彼が気取らない軽食のトルタ屋をやる、というのは好感が持てる。
トルタはタコスと並んでメキシコの国民的スナックの王様といってよく、メキシコ国内のどこでも売っている。ボリージョというパンに様々な具をはさんだサンドイッチである。トルタ屋のパンは大量に纏め買いするものなのでまた味が違うが、このボリージョは政府の価格統制が入っている(と思ったが)メキシコの生活基本食品のひとつでもある。スーパーなどで焼き立てを買うとフランスパンのような香ばしさがあって非常においしく、しかも安い。握りこぶし2つぶんくらいの大きさのこのパンを水平に半分に切って焼き、様々な肉類やチーズ、トマトやアボガド、生クリーム、豆を煮込んだフリホール等をガンガンにはさむ。ボリュームがあって腹持ち抜群、メキシコ国民の誇るビタミンT群の軽食の代表的存在である。
ビタミンTとは、タコス、トルタ、トスターダス、タマルといった頭文字にTが付く大衆的スナックを揶揄した言葉で、トルティージャやパンが炭水化物ベース、具が揚げ物、炒め物、油を多く使った高脂肪高カロリーな食べ物が多く、メキシコ人の肥満の原因のひとつされている。それは確かにその通りなのではあるが、トルタは日本円にして150円から高くても300円程度で満腹感を味わえる爆発的な庶民の食い物である。ボリュームといい具の種類の数といい全く素晴らしい。メキシコに来た当時、赤貧で毎日朝昼晩とトルタを食っていた時期がある小生にとっては、愛着あるB級食品の筆頭でもある。
さて、店である。メキシコシティにも数件のフランチャイズが存在するとのことだったが、小生が行ったのは市内きっての繁華街、Zona RozaのFlorencia通り沿いにある店。番地はFlorencia#70です。非常に小さい店で、最初は発見できずに店の前を通り過ぎてしまった。例外はあるものの、そもそもトルタ屋というのは大きなレストランは少なく、立ち食いに近いような小さなスペースでやっている店がほとんどなので、そのこと自体は珍しくないのだが、店の外に看板があるわけでもなく、周囲の喫茶店にも劣るようなたたずまいで本当に目立たない。トルタ屋が気取るべきではない、というプロレタリアート的ポリシーの発露か、と思うのは考えすぎだろうな、やっぱり。スナック屋さんは普通零細企業が多いのでコスト的に大きな店はやっていけないだけのことだろうな。
日によっては2×1(ドス ポル ウノ)という1個の値段で2個食えるプロモーションや特製ハンバーガーが出たりする日もあり、店の前の紙に書いてあります。トルタ屋というのは数も多く、単価が安く、競争も激しいので、カンポスの店とは言えどあの手この手で目先を変えないとなかなか営業も大変でしょうね (よん)
この写真はほぼお店の全景です(笑)。狭い通路にカウンターチェアがいくつか並んでいる…それだけだったりします(のり)
店に入るとオッサンが3人くらい。ひとりがマネージャー風、他に厨房と配送係りのおっさんといった感じである。配送係はアメリカニスタなのかアメリカのシャツを着ていた。マネージャーと思しきオッサンは決して愛想は良くないが、質問に答えながら次から次へと入ってきた注文をまとめている。客も2、3人いるが、テイクアウトやアメリカの親父が住所まで自転車で配送する注文も多いようだ。
店内は大小様々な写真で飾られているのが目に付く。厨房の裏に背番号100のスキンヘッドの爆発的後姿がデカデカと飾られており、その向かいのカウンターの壁には現メキシコ代表のでかい写真。その他に仲良しのパレンシア、ルイス・エルナンデス、カンポス自身、ウーゴ・サンチェス、アドルフォ・リオス、レースクィーン的ダイナマイトボディの姉ちゃんたちの写真などが所狭しと飾ってある。陸上のゲバラも走っている。
何故ボフォがこんなにでかく、
それも後姿なのか…(よん)
クイズ:いつの試合でしょうか?? 結構分かりやすいかな、このスタメン。(よん)
写真時々入れ替えたりしてるんですねぇ。ま、当然か…。(のり)
メニューを拝見。トルタが30種類。タコスが7種類、他にサンドイッチや具が単一のあまり重くないトルタなど“ベンチ要員メニュー”も一応あるが、客の大半は当然トルタを頼むとのこと。食いしん坊のためにポテトチップスの小さい袋と炭酸飲料1本をつけたパッケージものも何種類かある。高脂肪高カロリーがカウンターパンチで入ったような組み合わせである。栄養のバランスを考えたりすると絶対手が出ないところだ。こういう組み合わせはあまり記憶にない。ローストチキン屋でポテチを一緒に売っているのも日本人的には奇妙だが、メキシコ人的にこういう組み合わせはいったいどうなのだ?フレンチフライ的組み合わせ? 取材中に客の兄ちゃんが『一番野菜が多いのをお願いしたいんだけど』と聞いていたが、それに対する答えは『具に3種類のチーズしか入っていないBELTRANが一番軽いです〜。』というものであった。チーズ3種類、というのは結構重い。間違いなく重い。下手すると茹でた鶏肉を裂いた単品トルタのほうが軽い。他方、野菜たっぷりのトルタというのもあんまり見かけない。一般的に肉とチーズがメインの具だ。この兄ちゃんは何でトルタ屋に来たのだ。喫茶店でサラダかサンドイッチでも頼むべきだ。
トルタは具の種類によって名前が付くが、一般的には国やメキシコの地方の名前が多い。チョリソと呼ばれる腸詰をメインの具にしたものはトルーカが名産地なのでトルーケーニョ、チーズをメインにしたものはオアハケーニャ(チーズの産地オアハカ風)、種類によってはスイサ(スイス風、という意味のようです)、ソーセージがメインだとアレマナ(同じくドイツ風)、ハムとチーズとパイナップルの組み合わせがハワヤナ(ハワイ風)、あらゆる具を一緒くたにしたのをクバーナ(キューバ風=キューバの姉ちゃんみたいに膨らんでいる、ということらしいです)、といったように想像豊かに、でもかなりでたらめに名前が付いていることが多いのだが、この店は違う。BELTRAN、という名前でも分かるように、この店のトルタには30種類全てにカンポスと中が良いスポーツ選手関連の名前が付いている。
具も含めてちょっと例を挙げるとこんな感じだ。
<ホルヘ・カンポス>
ピエルナ(豚腿肉をゆでたもの)、ミラネサ(メキシコ版ミラノ風カツ)、ハム、3種類のチーズ、パイナップル
<クアウテミーニャ>
ピエルナ、サルチーチャ(ソーセージ)、パステル・デ・ポジョ(鶏肉のハムをゼラチンで固めたものですかね)、チーズ3種類
<ペレ>
チョリソ、ハム、オアハカチーズ
<マラドーナ>
ピエルナ、ハム、ケソ・デ・プエルコ(こっちは豚ハムをゼラチンで固めたものですかね)チーズ2種
<アナ・ゲバラ>
ツナ、卵、チーズ2種
他にもジョー・モンタナ、マタドール・エルナンデス、ジョーダン、J・C・チャベスといったスポーツ選手の名前の入ったトルタがあり楽しめる。名前と具の相関関係がなさそうなのがやや惜しいが、普通のトルタの名前自体そもそも相当いい加減なものなのでまあこんなもんだろう。面白いのはSUMMO(相撲)というのがトリで入っていて、これは何でも普通のボリージョを2個つなげて作る特大トルタらしい。具も8種類と多くいわゆる普通の店のクバーナ的な位置づけだろうが、大きさが普通の2倍なので名前もこうなったようだ。運動不足で腹の出てきたオッサンの小生にはさすがにこれは注文がためらわれる。トルタ屋の取材で難しいのは全部食うわけにはいかないところであろう。30種類食っていたら毎日食っても1ヶ月かかるし、そんなことをしていては肥満と栄養失調でぶっ倒れるに違いない。
トルタはバクハツだ!B級の王道だ!
(よん)
どれを頼むべきか結構迷ったが、オトコはガツンと行かねばと思い直し、結局カンポス、マラドーナ、エルナンデス、パレンシアといきなり4つ頼んでみた。写真でもわかるように美的センスは今ひとつである。きれいな店は芸術品的に丁寧に具を積み重ねてくるものだ。が、もちろん味はまた別の話で、雑に見るほうが野趣でかぶりつきやすくてB級グルメ的にはいい感じなのかもしれない。そもそもがお上品な食い物ではないわけだし。
店によってバラエティがあるベース調味料にはアドボソース的な赤いチレソース、野菜はアボガドが使われているのが分かる。店によってはトマトやたまねぎも乗るのが普通だが、この店は野菜はあまり使わないようだ。ちなみにソーセージが乗っているのはマタドール・エルナンデスで、ここに鶏肉の裂いたもの、卵が加わる。パレンシアは牛肉、タコスで有名なパストール風豚肉、オアハカチーズ、という組み合わせ。味はどうだったか? 美味いんだな、これが。最近食ったトルタの中でも美味い部類に入ります。2つはいけました。4つを半分にしてメキシコ人の友人と2個ずつ食って満腹した。なかなかイケテマス、このお店。
地方在住の皆さんの近くにもあったら行ってご報告ください。店によってメニューもバラエティがあると思います。(よん)
私も慶さんに紹介されて行った事がありますが、半分でちょうどいい感じでした。ちなみに私は大食いです(笑)。ということで、よん様2つ完食とは恐れ入りやした(のり)