What's up, Rayados?
本日の一枚
テレビでも生でも
-応援しよう!-
過去の記録
初めての方へ

代表観戦メモ

ールドカップ予選 メキシコvsホンデュラス 2001年11月11日

ワールドカップ最終予選の最終戦。最終予選の序盤でつまづいたメキシコ代表は監督がメサ監督からアギレ監督に変わり、それ以来確率的には圧倒的に不利な状況から連勝を続け、山場と言われたコスタリカとのアウェーゲームで引き分けに持ち込んで、今日という日を迎えた。対するホンデュラスはメキシコに訪れる前、1勝も挙げていないトリニダード・トバゴにホームで負けるという大失態を犯し、自らを非常に厳しい立場に追いやっていた。ホンデュラスだって「メキシコのホームで勝つ」というのがどんなに難しいか知っている。だから、この試合でホンデュラスが勝てばホンデュラスがワールドカップへ。メキシコが引き分けあるいは勝ちで、メキシコがワールドカップへ行けるという勝ち星になってしまった時、ホンデュラスは我が身の大失態を呪ったに違いない。

試合は前半メキシコが押し気味に進めていたものの最後の詰めが甘く、得点になかなか結び付けることが出来なかった。布陣が守備的で攻撃に頭数が足りなかったのも理由のひとつだろう。ブランコがワントップ気味にポストプレーをしていたのだが、スピードが足りずにホンデュラスのディフェンスに絡め取られて思う様なプレーが出来ていなかった。なんせホンデュラスが本気で攻めてくるというのは明らかだったから、引き分けでもいいメキシコが守備的だったのも納得できる。

それでも前半終了間際に、ホンデュラスのパヴォンの勢いよい飛び出しで、メキシコのキーパー、オスカル・ペレスと1対1になった時は、ひやりとした。結局これはオフサイドでことなきを得た。攻めていながらカウンターアタックの一発でやられるというのはホンデュラスがトリニダード・トバゴに対して犯した失敗であり、メキシコまでまねしなくてもいいことだ。

後半になり、アギレ監督は勝負に出て来た。前半ミスの目立ったスイーパーのトラドを下げて、メルカドを入れた。そして守備的な中盤が安定した所で、ガルシア・アスペを外してラモン・モラレスを投入。アスペのリーダーシップは若いメンバーの精神的支柱として欠かせないものだ。しかしながら、ベテランの域に達している彼では、スピードある攻撃を続けるには無理がある。特に、同じ左サイドにいるブランコにもスピードを求めるのは難しい。そこで、アギレ監督はアスペを外すというかけに出た。ラモン・モラレスを入れ、左サイドのラファエル・ガルシアとラモン・モラレスにサイドから攻撃を仕掛けるように指示。また右サイドもサヴェエドラとヨハン・ロドリゲスに攻撃を厚くするように指示したのだ。この展開で、ブランコのワントップからのポストプレーというパターンは形を潜め、サイド攻撃から大きなサイドチェンジというパターンに大きく変わった。

これが功を奏したのはスコアが示している。1点目は後半22分。右サイド深い所からブランコに出たパスをブランコが受け取り損ねて、ボールが左サイドへ流れた。これをラモン・モラレスが全速力で走ってライン際でボールを捕まえた。その足でラモン・モラレスが右サイドへ大きくサイドチェンジ。右サイドのヨハン・ロドリゲスが中央へ質の良いサービスを返すと2列目から走り込んで来たブランコがダイレクトに決めてゴール。ブランコの豪快なゴールもさることながら、ラモン・モラレスの正確な長距離のサイドチェンジとヨハン・ロドリゲスのオープンスペースへ落とした精度の良いサービスがなければこの得点はうまれなかったことだろう。

そして2点目はまたもやヨハンが中央にいたパレンシアへ質の良いサービスを提供。パレンシア−ブランコ−パレンシアと繋いで、パレンシアが丁寧にボールをゴールへ流し込んだ。3点目はPK。

満員のスタジアムは歓喜の渦に包まれた。試合終了と共に、選手達はSi se pudo! Nos vamos al Mundial(そうだ!やった!我々はワールドカップへいくんだ!)というメッセージのついたシャツを着て、スタジアムを一周。人々と共に喜びを分かち合った。



試合の興奮が覚めやらぬメキシコ。メキシコサッカーファンの聖地Angelの塔の周りは警察が道をブロックして交通をストップ。サッカーバカ達をしばらく放し飼いにしていた。TelMex(メキシコの電話会社)のコマーシャルはMexico! Mexico!とポケベル、インターネット、電話の表示、携帯、オペレーターの姿表示した後、同じディスプレーでSi se pudo!を表示して、ワールドカップ出場確定を喜んだ。TV Aztecaのコマーシャルは試合の前
Mexico no pareという歌を歌いながら、メキシコ代表を鼓舞したが、試合終了後はそれに続いておめでとう!というテロップを流した。

なんと言っても、良かったのはコカ・コーラのコマーシャルだろう。この試合の前に流れていたバージョンは、レストランで人々がメキシコ代表の試合を見ている。「もうすぐ出場が決まります」という解説が入った途端に、メキシコのPKを取られてしまう。がっかりして言葉もない人たち。そこに少年がコーラをひとくち飲んだ途端元気を取り戻して「キーパー、がんばれ!」と叫ぶ。人々もその元気に呼び戻されて、テレビに向って「キーパーがんばれ!」と叫びながら画面を見つめる。画面はテレビになり、PKの場面が映し出されて…。そこでコマーシャルは終わっていた。

この試合が終わった後のバージョンはその続きがあった。キーパーがPKを弾いて、メキシコが逃げきり「メキシコの出場が決まりました!」というアナウンスが入って全員が歓喜の渦に…という落ちになっていたのだ。


試合が終わってパレンシア選手は「メキシコはもはやCONCACAFの巨人ではないと多くの人たちが語っていました。我々が語るべき場所はピッチであり、そこで我々はその人たちに向って返事をしたと思っています。」と語り、「この勝利は12番目のプレーヤーの皆さんのものです」と続けた。アギレ監督は「この勝利を私の家族と、メサ監督の御家族に捧げたい」と語った。一時期は6ヶ国中5位に甘んじていたメキシコ。そこから不死鳥のごとく蘇ったメキシコ。ワールドカップ出場おめでとう。

Mexico vs El Salvador

メキシコはディフェンス左サイドにバルデラス、中央にデ・アンダ、右サイドにガルシア・アリアス、ディフェンシブハーフにソサ、トマス・カンポス、オフェンシブの右サイドがグティエレス、中央にエスピノサ、左サイドにレイエス、フォワードにジャイル・ガルシアとオチョアという予想スタメン通りのメンバーでキックオフです。試合前アギレ監督は「選手全員にワールドカップへ行く可能性がある。このチャンスをつかみ取って良いサッカーをし、ワールドカップへのチケットを自分で勝ち取れ」と激を入れていました。だから彼等に期待されていたのは90分気合いをいれ続け活躍すること、これからも成長できる可能性を示すことだったのです。

しかしながら試合が始まってみると、メキシコは気合いが入っているのは分かるのですが、その気合いが空回りしているのが良くわかりました。特にフォワードの選手のポジションが悪く、エルサルバドルのディフェンスに易々と捕まり最後迄いけません。

13分頃から、ディフェンス一方だったエルサルバドルに疲れが出て来たのか、ファウルが目立つようになりました。18分コーナーキックからジャイル・ガルシア選手がフリーでヘディングをしましたがボールはゴールの上方へ。19分エスピノーサ選手がミドルシュート。ゴールからはずれて飛んで行きました。勢いは一方的なのですが、最終的な脅威にはなっていませんでした。26分オチョア選手がシュート。ボールはまたしてもゴールの上方へ。28分カンポス選手を倒したエルサルバドルのナヴァロ選手が試合最初のイエローカードをもらいました。

オチョア選手が自発的に消極的なプレーをしていたのかあるいは作戦だったのかわかりません。彼はポストプレーをこなそうとして、ボールを受け背後にいる仲間にボールを供給しようとし続け、自分で振り返って前進するというプレーは全然見られませんでした。でも、それが結局ゴールに結びついたのは皮肉です。31分オチョア選手が落としたボールをカンポス選手が後ろから走り込んでシュート。ボールはキーパーにあたったのですが、キーパーが勢いに負けてボールを取りこぼしてしまいました。そのボールをジャイル・ガルシア選手が詰めて遂に1点を決めました。36分エルサルバドルのハンドで得たフリーキック。トマス・カンポス選手のフリーキックは壁の間を通ってゴールへ向かいましたがキーパーのファインセーブで得点にはなりませんでした。。ゴールへのシュート数は7対1と圧倒的にメキシコでしたが、得点は1点どまりで前半を終了しました。

後半エルサルバドルは選手を二人替えてスタートしました。後半1分エルサルバドル2本めのシュートがありましたが、キーパーのアドリアン・マルティネス選手が難無くキャッチ。エルサルバドルが完全に引いてしまい、いよいよメキシコにとってゴールをこじ開けるのが難しくなって行きました。6分オチョア選手がボールをもらい独走しましたが仲間をまっている間にエルサルバドルの選手たちも戻ってきてしまい、シュートコースを絶たれてしまいました。そして後方へパス。結局カンポス選手のパスミスで盛り上がった場面は盛り下がりました。7分にメキシコ最初の交代が行われました。エスピノサ選手にかわってガルセス選手が入りました。

10分グティエレス選手がクロスをあげたのが割と盛り上がった場面でした。しかし、エルサルバドルの選手がヘッドでクリアしゴールには至りませんでした。続いたコーナーキックでも得点には結びつきません。13分コーナーキックをジャイル・ガルシア選手がヘッドでゴールへボールを運んだものの、ポスト横にいたディフェンダーにクリアされて得点になりませんでした。18分オチョア選手のヘディングはエルサルバドルのディフェンダーの手に当たりましたが、ファウルとして認められない不運もありました。そして、ガルシア選手に替わってバウティスタ選手が入りました。

ガルセス選手が入ってからパスの種類が増えてきたのが後半の見どころだったと思います。それまではかつてメサ監督時代に手詰まりだったサイドからの無理で孤独なドリブル攻撃ばかりが目立っていたからです。ガルセス選手がパスを散らし、グティエレス選手を走らせるコンビネーションはなかなか良い感じでした。またバウティスタ選手もガルシア選手の交代だったので、右サイドのポジションを任されたのですが、小さい範囲に留まらず左右に動き、自らポストもこなし方向を変えて前進するという意欲も見せました。大きく外れましたがお得意のアクロバティックなシュートも披露しました。

後半エルサルバドルはいよいよ追加点を防ぐという作戦に変えたのか、全く攻めるということをせずゴール前にだんごのように固まってメキシコの攻撃をサンドバッグの様に耐え続けました。それに伴ってメキシコも手詰まりになりディフェンスでボールをまわす時間が増えていきました。35分右サイドからのフリーキックをレイエス選手が頭であわせましたがボールはゴールの外へ。36分バウティスタ選手がゴールキックを妨害したとして警告をもらいました。41分エルサルバドルの3人めの交代が時間稼ぎの様に行われました。結局追加点を奪えないまま試合は1-0で終了しました。去年ヴェラクルスで行われた親善試合でエルサルバドル相手に4点とったことを考えると、勝ったものの満足はいかないものだったでしょう。

アギレ監督は試合前に「後ろでたらたらボール回しをしないこと」と言っていたので、この状況はあまり満足行くものではなかった様です。試合直後には「満足だ」とコメントしましたが、翌日テレビアステカのインタビューには「人生にチャンスが巡ってくるのは本当に一度なんだ。そのチャンスを与えられた時に掴まなかった選手が何人かいた」と普段の陽気な雰囲気とうって変わって残念な気持ちといら立ちを表明していました。

Mexico vs South Korea 0 - 0 PK 2 - 4

パサデナでの準々決勝はキーパーにマルティネス、ディフェンスにデ・アンダ、バルデラス、イエロ、ミッドフィルダにソサ、ガルセス、トマス・カンポス、ノリエガ、サンチョ、フォワードにバウティスタとオチョアというメンバーでスタートでした。2試合「実験」に使ったアギレ監督が18人の選手の中からワールドカップのメンバーに「近い」として選んだ11人でした。

最初はメキシコに勢いがありました。2分にバウティスタのシュートはポストに跳ね返されゴールにはなりませんでした。メキシコのコーナーキックが韓国の選手によって自殺点になりそうでしたが、もうひとりの韓国人選手がとめてゴールになりませんでした。メキシコの攻撃はほとんどこれで終わりでした。

その後は上手じゃないのだけれど気魄でまさる韓国が試合を互角に持ち込みました。韓国はフォワードの二人-オチョア選手とバウティスタ選手に密着マンマークをつけ、さらにはマルコ・ガルセス選手にも激しいマークをつけていました。特にガルセス選手がボールを持つと、容赦のないタックルやファウルでボールを奪い、攻撃の起点を完全に潰していました。韓国のヒディング監督がきちんとメキシコのメンバーを研究していたのは明らかでした。

12分メキシコがフリーキックを得ましたがボールは直接キーパーの手中に。韓国はフィジカルにものを言わせてボールを奪うと、左右のオープンスペースにボールを出し、スピードにものを言わせて押しあげるという戦術を繰り返し使って攻撃を続けました。そのうちメキシコの選手にじわりじわりと疲労がたまってきて勢いは完全に韓国となっていきました。

メキシコはその韓国の戦術にすっぽりとはまり、自分達のサッカーをさせてもらえませんでした。小さいパスをちょこちょこまわす位しか方法がありませんでした。ガルセス選手が完全に抑えられていたため、サイドチェンジを出せる選手がいなかったのも理由のひとつでした。右サイドの中盤のバランスが崩れていたのも問題でした。サンチョ選手とノリエガ選手が中央に入ってしまい、右サイドで勝負する選手が一人もいなかったのです。右サイドにはぽっかりとオープンスペースがあいていました。しかし、そこにパスを出せる選手もいなければ、そこを使ってドリブルで前進できる選手もいなかったのです。サンチョ選手とノリエガ選手の組み合わせよりはどちらか一人を変えてグティエレス選手を入れたほうがいいんじゃないかと思いました。

30分韓国の絶対的なチャンスをキーパーのマルティネス選手がセーブ。メキシコはことなきを得ました。

後半アギレ監督は右サイドの問題を解決するべくサンチョ選手に替えてグティエレス選手を入れました。後半1分韓国がまたもや絶好のチャンスを得ましたが、デ・アンダ選手がつま先でクリアしてことなきを得ず。

しかし、攻める韓国なす術なく呆然としているメキシコという構図はますます鮮明になって行きました。韓国のシュートが続きました。後半6分の時点でマルティネス選手がボールに触ったのはもう4回程。対する韓国のキーパーは暇な時間を過ごしていました。7分オフサイドではありましたが、韓国の選手がうまい飛び出しでマルティネス選手と1対1になりました。

メキシコは前半の短いパスまわしではボールを奪われて反撃されるばかりだというのがわかったので、今度は仕方なく中盤を省略した当てのないロングパスを多用するようになっていきました。メキシコで活躍しているのは左サイドのイグナシオ・イエロ選手とセンターバックのデ・アンダ選手ぐらいでした。9分韓国のコーナーキックをマルティネス選手がとろうとしたところをバルデラス選手と交錯してしまい、ボールがこぼれてしまいました。韓国のシュートは焦ったためゴールの遥か彼方に飛んで行きました。

こんなにひどいメキシコはひさしぶりで、あまりのことに見ていて唖然としてしまいました。フォワードが全く機能しなくなったので、19分アギレ監督はバウティスタ選手とガルシア選手を交代しました。

25分後半初めてのメキシコのコーナーキック。オチョア選手のヘディングはそのままキーパーの手中へ。25分頃から韓国のマンマークが少し甘くなってきてやっとメキシコがボールに触れるようになってきました。でもへぼいことは相変わらずでした。両者疲れが出てきて試合は膠着していきました。36分韓国の選手がメキシコのディフェンスをかいくぐり1対1になりましたが、シュートは枠の外へ。37分メキシコの初めてゴールになるかもというチャンスでしたがゴールにはならず。38分トマス・カンポス選手が飛び出しました。結局オフサイドになりましたが、そのプレーすらメキシコの光明として感じられるぐらいメキシコのプレーは冴えないものでした。41分ガルシア選手が振り返ってシュートしましたが、正面からの勢いのないシュートはキーパーが難無くキャッチしました。42分ソサ選手へのファウルで左サイドからメキシコのフリーキック。今度は43分グティエレス選手へのファウルで右サイドからフリーキック。韓国も疲れが出てきていて、無理な体勢からのファールが増えているのは明らかでした。この場面を乗り越えて勝機につなげられれば、メキシコも「さすが試合巧者」と言われたのですが…ゴールに結び付けることはできませんでした。3分の延長の後0-0で90分が終了しました。

その後30分の延長でもお互いに得点を入れられなかったのでPK戦に持ち込まれました。ソサ選手とイエロ選手のシュートをとめられてしまいメキシコは2-4でPK戦に破れました。試合の勢いからしたら韓国が勝ち進んだのは順当と言えます。メキシコのメンバーは若手中心ではありました。しかしながら、チームとして全く建て直すことが出来なかったのは問題だと思います。メキシコチームには冷たい批評が待っていることは間違いありません。

親善試合 Mexico vs Albania 4 - 0

当初予定されていた対戦相手のキャンセルにより、急に組まれたアルバニアとの対戦。「仮想クロアチア」と考えての選定だが、アルバニアはメンバーを刷新したばかり、6人が「初代表」ということでメキシコにとって本格的な練習とはならなかった。試合終了後、メキシコのメディアは「収穫のない勝利」と相手が簡単すぎたとコメントし、代表のアギレ監督は「数人の選手について更によく見ることが出来て心が決まりつつある」と収穫があったことを強調した。確かに、エリベルト・モラレスやアルベルト・ロドリゲスはしばらくぶりの招集で、勝つての調子を維持しているか、活躍できるか再確認をするには良い機会だっただろう。

スターティングメンバーは以下の通り:
キーパーにオスカル・ペレス、
ディフェンスは右からアルベルト・ロドリゲス、マニュエル・ヴィドゥリオ、クラウディオ・スアレス、エリベルト・モラレス、
守備的な中盤にシギフレド・メルカド、ラファエル・ガルシア、
その前方にガブリエル・カバイエロ ラモン・モラレス
そしてフォワードに ボルゲッティ メンドーサ (全て右から)という布陣だった。アルベルト・ロドリゲスは常に他の3人よりは多少高めの位置にいて、攻撃に参加しており、半分守備で半分攻撃といった役割だったように思う。そして、今回のメンバーではやはり初招集の帰化メキシコ人ガブリエル・カバイエロ選手の活躍が注目された。メンドーサ選手は左にポジションを取るも、ボールを追い掛けて右にも運動量豊富に動き回っていた。アギレ監督は、しばらくして「どのあたりに陣取るように」という指示をメンドーサ選手にだして、全体が効率良く攻められるように多少の修正をしていた。

10分ごろメンドーサ選手が左サイドから振り向きざまにパワフルなシュートを放ち、それは枠に飛ぶもキーパーの手中におさまった。メキシコの攻撃は右サイドに集中。ヴィドゥリオからボールがアルベルト・ロドリゲスへ、そして、カバイエロを通過して、ロドリゲスが更に前進といった具合で、まるで彼等の所属クラブパチュカの試合を見てる様だった。とは言え左サイドも黙っていた訳ではなく、ラファエル・ガルシアが前方にポイントをついたパスを繰り出すと、ラモン・モラレスがドリブルで相手を脅かす、あるいはラファエル・ガルシアも自ら前進し、攻撃に参加していたりした。

相手が弱いというファクターはこの際お預けにしておいても、「このメンバーならいける」という気にさせてくれた。しかし、ゴールが決まる迄には24分という時間が必要だった。

20分アルベルト・ロドリゲス選手が右サイドを前進しクロスを中央に入れた。それをボルゲッティ選手が頭をあわせたがボールに勢いがなくキーパーの手中に。22分今度は左サイドをラモン・モラレス選手が独走するもディフェンスに阻まれ無理な体勢のシュートはゴールキックになってしまった。

そして24分ついにゴール。右サイドをロドリゲス選手ががドリブルであがり、右サイドによっていたメンドーサにふわりと浮いたパスを供給。供給されたメンドーサ選手自身も一瞬オフサイドかと思いきょろきょろしたが、オフサイドではないとみてとると、ゴールへ向ってドリブルで前進を開始した。本人がシュートしても不思議ではない感じだったが、メンドーサ選手は鋭角なクロスをゴール中央へ入れて、ゴール前に張っていたボルゲッティ選手がそれに足をあわせた。

26分右サイドロドリゲス選手がクロスをあげるも、ボルゲッティ選手はボールを押さえることができず。

30分右サイドからヴィドゥリオ選手がチーム全体を押し上げ大きなクロスを左前方へ入れ、おお外からラモン・モラレス選手がアルバニアのディフェンダーと競りながらもヘッドで難しいゴールを決めた。

33分全速力で前へ走っていたラファエル・ガルシア選手がアルバニアの選手と交錯し、プレー続行が不可能となったので、ガルシア・アスペ選手に交代。

40分コーナーキックを得るも、ボルゲッティ選手のヘッドはまたもや真上にあがりゴールには結びつかず。42分左サイドでラモン・モラレス選手がドリブルで前進。アルバニアの選手がたまらずファウル。メルカド選手が直接ゴールをねらったが、ボールはゴールを外れて行きゴールにはならず。43分左サイドをあがっていたラモン・モラレスに対して背後からファウルをしたアルバニアの選手が一発退場。試合再開後前半終了となった。


後半ボルゲッティ選手に替えてバウティスタ選手が入り、ラモン・モラレス選手に替えてオソルノ選手が入った。彼等が直接ポジション的に交代しただけで、他の選手達は陣型をかえることはなかった。

後半7分右サイドをドリブルであがっていたカバイエロ選手をアルバニアの選手が激しくファウル。そのリスタートで、カバイエロ選手本人がふわりと浮いたボールを前線へ供給。それをきちんと足元に落として自分のものとしたバウティスタ選手がゴールを決めて3-0となった。8分スアレス選手を下げて攻撃的な中盤の選手としてマルコ・ガルセス選手を投入。これによって3バックになった。そして程なくアルベルト・ロドリゲス選手に変えてハヴィエル・サアヴェドラ選手が投入された。

この陣型の変化および、まだ交代の選手達の守備の受け渡しが完璧ではなかったため、11分にメキシコのマークミスが起きた。そして、危うくアルバニアの選手がキーパーと1対1というチャンスになりかけたが、アルバニアの選手もボールを自分のものにすることが出来ずシュートを放つことは出来なかった。

ひとり少ないアルバニアに対して、メキシコは後半決定的なチャンスをそれ程作ることなく、時間だけが過ぎて言った。3バックにして中盤を厚くしたものの、各人の連係が今一つで、前半より攻撃的になったか?と言われたら否と答えざるを得ない状態だった。なれて来たカバイエロ選手がスルーパス等を供給して、バウティスタ選手が走り込んだりといった場面はいくつかあったものの、前半のメンバー及び布陣の方が面白かったというのは否定しようもない。

そして、終了間際バウティスタ選手がだめ押しの4点目を上げて、ワールドカップ出場へアピールした。

このページの最終更新日は
12/24/02