 |
 |
|
|
|
|
|
|
| 国籍 |
メキシコ |
| 出生地 |
アカプルコ |
| 誕生日 |
1977/3/27 |
| 身長 |
181cm |
| 体重 |
78kg |
| ポジション |
フォワード
|
| 所属チーム(2004年冬期) |
クルス・アスル |
|
|
|
|
「こんどこそ?」
昨シーズンの終わり頃からクルス・アスルの27番の選手がピッチに立つ様になりました。この選手はエリック・マリン選手といいます。移籍リストには全く名前を連ねていなかった彼がいきなりピッチに出てくるのは、彼がクルス・アスルの選手として長くいるからに他なりません。クルス・アスルの情報では17歳の1994年からずっとクルス・アスルの選手なのです。
しかし、ここまでの道のりはお世辞にも平たんとは言えません。1部の試合にデビューしたのは2000年の冬期リーグのことでした。そして、次のシーズンもトップチームの一員として名前は連ねていたものの、決してレギュラーをとるまでには至らず、ベンチを温めていることが多かったのです。そして、そのうちベンチからも姿を消していきました。
2001年のある日、たまたまつけたFox Sports World Espan~olでプリメラA(2部リーグ)の試合を放送していました。Fox Sportsは1部リーグの放映権を失って、放送するものがなくなったため、暫定的にプリメラAの放映権を得て放送していたのです。その時の試合はたまたまクルス・アスル・イダルゴとどこかのチームの試合でした。クルス・アスルはクルス・アスルとクルス・アスル・イダルゴの選手の背番号を通しでつけています(欠番はあっても重複はないという意味です)。当然のことながら、イダルゴの選手の背番号は30番台だの40番台だのといった大きな番号をつけている選手が多いのです。そして、イダルゴの選手はこれからの将来を夢見る10代の若者が多いのです。その中に、一人動き方が周囲の選手と全く違う明らかに格上の選手がいました。その選手は27番を背負っていました。マリン選手が1部リーグでポジションを確保しきれず、プリメラAに帰って来ていたのです。
「結局ポジションを確保しきれなかったんだぁ」
と、それまでのパフォーマンスを振り返り、納得しつつ、明らかに周囲の選手よりは優れた動きをしている彼を見て、「イダルゴじゃなくても他に1部のクラブに行くというオプションはなかったのかなぁ」と少し寂しく思ったのでした。
そして、2002年。クルス・アスルにとってはウルグアイ人のアブレウ選手がばりばりとゴールを決め、若手が沢山デビューしたシーズンでした。代表に呼ばれただの怪我だのといってレギュラーの選手が足りなかった試合が沢山あったからなのです。その若手に混じって、エリック・マリン選手がひっそりとクルス・アスルに戻って来ていました。名前が呼ばれ、サイドラインに立つマリン選手を見て私は正直びっくりしました。もうとっくに他のクラブに行ったか、イダルゴで万年選手としてやっていると思っていたからです。しかし、明らかに彼は諦めることなく、いつかやってくるかも知れないトップチーム復帰を胸に頑張っていたのでした。
やっと得られたプレーの時間、マリン選手はゴールを決めました。
試合の後インタビューに答えたマリン選手は、「もうイダルゴに戻ってプレーをする様な辛い思いはしたくない。トップチームに残れる様もっと頑張りたい」と気持ちをメディアに語っていました。
しかしながら、現実は厳しいものでした。
その後彼をベンチで見ることすらなかったのです。結局彼の運命はイダルゴへ戻っていたのです。こうして彼がもがいている間にカチョ選手ら彼より若い選手達が次々とクルス・アスルでデビューして、少なくともベンチを確保する様になっていました。彼の立場でみたら自分より若い選手が自らを追い越してレギュラーのポジションを確保して行ったということなのです。普通これだけ上がり下がりを経験し、若手が追い越して行くのを経験したら、少なくとも他の1部リーグのクラブへの道を探すと思います。しかし、明らかに彼はあきらめませんでした。どうしてもクルス・アスルのトップチームでプレーしたかったのでしょう。
2003年開幕シーズン、終盤になりエリック・マリン選手の名前が呼ばれるようになり、私は再び驚かされることになりました。そして、途中から出場したマリン選手がゴールを決めたのです。彼の喜び様は経緯を知らなければ「大げさ」と見えたでしょう。しかし、2000年からの彼の苦難を知っている私はその不死身の闘志に手放しで拍手を送っていました。
今シーズン外国人やU-23の選手達がオリンピック予選で不在の間マリン選手はレギュラーを確保しています。そして、アスルの選手ならプレーしてみたいクラシコ・ホベンでゴールも決めました。今までの所イダルゴに戻る可能性は低そうではありますが、彼等代表選手が戻ってくれば、レギュラー争いは熾烈を極めるでしょう。実力でトップチーム残留を勝ち取れるぐらい頑張ってもらいたいものです。
|
|
|
|
|
|
|
|