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私のマンマーク

ヴァルテル・ガイタン

国籍 アルゼンチン
出生地 ラ・リオハ
誕生日 1977/3/13
身長 184cm
体重 80kg
ポジション フォワード
所属チーム(2004年開幕) ティグレス
代表
「ドリブラーの進む道」

さて、6節ティグレスはUNAMを迎えての盛り上がる一戦でした。しかし、天候はハリケーンの影響であいにくの雨。後半が始まる頃には逆サイドが見えないぐらいの土砂降りとなり、瞬く間にピッチに水が溜まっていきました。そうして水が溜まると、当然のことながらボールが思う様に動いてくれなくなってきます。パスを出したつもりが届かず、相手に拾われて、焦りまくるという場面が頻発する様になりました。

こういった状況に大多数の選手達は球出しに工夫をするようになっていったのです。地面を這わせるドリブルより、浮き球でパスをつなげていった方が前へ進むのが速いからです。サッカーと日本の「蹴鞠」は違う競技ではありますが、まるで蹴鞠をしている様に選手達はボールをほいっほいっと足で浮かせてはパスをつなげていきました。

その中にあって、敢然とその水たまりに立ち向かい、あくまでもドリブルで突破しようとする一人の選手がいました。ティグレスの10番であり、ファンから絶大な信頼を勝ち得ているヴァルテル・ガイタン選手です。

最初はさすがのガイタン選手も新たな敵に悪戦苦闘していました。スルドイ切り返しで自らの体は切り返っても、ボールを置き去りにすること数度。

「そんなにしてまでドリブルしなくても、あっさりパスを前方に出したらいいのに」
と言う私の爆笑をよそに、ガイタン選手はあくまでもドリブル突破を試みていました。

そのうちにどの辺りが難敵か、どの辺りが御しやすいか分かって来たらしいガイタン選手は、他の選手達が蹴鞠をしているのをよそに、どんどんとドリブルで前進する様になっていきました。

そして、その努力が実ってティグレスはUNAMに対して3-1で勝利を収めたのです。

状況がどんなに変わっても、その状況に左右されずに、我が道を行ったガイタン選手を見て、「ドリブラーは死んでもドリブラー以外にはなり得ないのだろうか」と、ドリブル道の奥の深さを思い知った一こまでした。                            (2004年9月22日)