C.S.ルイス「悪魔の手紙」
この本は、年老いた悪魔のスクルーテイプが、甥の新人悪魔ワームウッドへ送った31通の手紙で構成されている。ワームウッドは一人の患者(人間)を誘惑し堕落させる任務を担当しており、スクルーテイプの手紙は、ワームウッドから送られてきた進捗報告に対する返信となっている。ワームウッドは、なかなか患者を上手に堕落させることができない。そんなワームウッドに対して、スクルーテイプは「如何にして人間を堕落させるか」について手紙を通して助言する。そもそも、この本を読もうと思ったのは、U2の「Hold Me, Thrill
Me, Kiss Me, Kill Me」のビデオクリップに出てきたからである。このプロモは全編アニメーションになっていて、U2のメンバーもアニメのキャラとして登場する。ストーリーの途中でボノ(U2のボーカル)が本を読みながら道路を歩いているシーンがある。その直後にエルビスプレスリー風のヤクザが運転する車にボノが跳ねられ、ゴミの山に突っ込む。その時のボノの読んでいた本が、この本の原著「The
Screwtape
Letters」なのである。その他にも、「The
Screwtape
Letters」とU2のエピソードについて、Terry
Mattinglyという方が以下のコラムで触れていた。プロフィールを見る限り、Terry
Mattinglyさんはキリスト教系の大学で教授をされている方のようだ。「U2 bedevils the
modern church
」このコラムの中で、Zoo
TVツアー中のエピソードが紹介されている。90年代にU2がZoo
TVツアーをやっていた頃、ボノはマックフィストという道化師に扮してステージパフォーマンスを行っていた。道化師と書くと格好よいけど、その容姿は顔面白塗り、金ラメのスーツ、頭には小さい角、という悪趣味なものであった。ライブで汗だくになり、化粧が崩れてヒドい形相になったボノは、外国版バカ殿様と言えなくもない有様だった。そのZoo
TVツアーのイギリス、ウェールズ公演で、ボノがオーディエンスから一人の少女をステージへ引っぱりあげた。観客の誰かをステージへ上げるのは、Zoo
TVツアーではお決まりのパフォーマンスになっていたらしい。少女はボノに尋ねた。「アンタまだキリスト教徒なの?もしそうなら悪魔の格好して何やっとんじゃゴルァ!」ボノは答えた。「C.S.LewisのThe
Screwtape
Letters読んだ事ある?それを読めば俺のやってる事がわかると思うよベイビー」そんなことをボノに言われたら、U2ファンとして読まないわけにいかんでしょう!実際、読んでみたら、非常に身につまされる内容だった。きっかけはフジテレビ、、、じゃなくてZoo
TVだったので、長々とU2について書いてしまったけれど、それを置いといたとしても、この本は自分にとって非常にシビアな内容だった。一回読んで終わりというより、これから何度も読む必要がありそう。時代によって変化する流行と、時間が経っても変化しない普遍の真理があるとしたら、この本は後者。この本はカニ氏とアップルストア銀座に行ったときに、その横にある教文館というキリスト教系の書籍を扱う本屋さんで買った。その時はAmazonで売り切れだったので。今はAmazonでも買えるみたいだ。
Posted: 水 - 2月 9, 2005 at 12:14 午前