絲山秋子「沖で待つ」



会社の同僚との関係は、仕事と絡まない友達とは微妙に違う距離があるわけで、そんな距離感が淡々と書かれている。普段の生活を36.5度の平熱だとすると、だいたい±1度ぐらいの変化で時間が進んでいく。ずっと39度の高熱が続いたりすると、エンターテイメントだけども、実はこういったずっと平温な話の方が普段の自分たちの生活に一番近い。それをそのまま小説にしても、あんまり面白くないので、なんらかの味付けがされるわけだけど、この作品におけるそれは何だろう?と考えるに、「不思議だよなぁ、こういう関係というのは」という問いかけのような気がする。そして、確かに「不思議だよなぁ」と思ってしまった。

絲山秋子「沖で待つ」

Posted: 日 - 2月 26, 2006 at 11:53 午後        


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