設計の進め方



もし設計が30日間だったら 

           設計はこんな流れで進みます。(一戸建て住宅の場合)

           実際の設計は数ヶ月から1年ぐらいかけて行います。


         

1日目 ステップ1 
    家族から住宅の要望や夢を聴く。設計の進め方を説明する。

2日目 住宅地図を持って現地に行く。土地の空気を感じる。
    一日かけて周辺を歩いてみる。発見が多い。敷地に向かって「何にな

    りたいですか?」と尋ねてみる。心を空っぽにできればゲニウス・ロ

    キの声が聞こえることがある。

3日目 地域の図書館に行って、その土地とエリアの歴史や風土を調べる。こ

    れが結構設計に役立ち、土地の魅力をプランに取り込むアイデアが生

    まれる。

4日目 愛用のスケッチブックにイメージを描きはじめる。
    どこにもない唯一の案を目ざす作業の開始。

5日目 浮かんでくる案が何枚も描き留まる。

6日目 たまった案を見比べて、より可能性が膨らむ案をピックアップする。
    ここではデザインをあまり詰めないでおくことが肝心。


7日目 一回目のプレゼンテーション。家族に見せる。感想をきく。具体的な

    やりとりから、どんな価値観、生活感を持っているかの理解が進む。
    家族の間にズレがあれば、軽く「ツッコミ!」を入れて、後の不安材

    料を減らす。
    打ち合わせの図面は、赤ペンで真っ赤になる。

 


8日目 ステップ2 
    要望を整理しながら、プランを練り直す。


9日目 考えてる最中に描いたプランの中を家族が歩き出す。そのためにも家

    族全員の顔は知っておきたい!


10日目 家族が本当に欲しい物は何なの!なんてことを考えだす。


11日目 設計は小手先でやるものでないのだ!と胸の内で叫ぶ。

12日目 再度、敷地に足を運ぶ。ヒントが転がっているからです。


13日目  創造力は生みの苦しみ。要望を満たした上で家族の期待を超える物が

    見つかれば、心に晴れ間がやってくる。ワクワク感が膨らむ。中味が

    すごくクリアーになってくる。


14日目 2回目のプレゼンテーション。見せたい気持ちがはやる。いい意味で

    驚かせたいのもまた建築家。
    家族が案を見入る間の沈黙が私のドキドキ感を高める。受け入れられ

    ればその後、お互いがはじけたように会話が弾みだす。

 


15日目 ステップ3 
    細かい要望や使い勝手をスタディして案の修正に入る。


16日目 スケッチパースを描いてデザインを固める。


17日目 模型をつくる。


18日目 予算に照らして使う素材を吟味する。


19日目 3回目のプレゼンテーション。家族の笑顔と会える。家族が「覚悟

    」を決める日。みんなの承諾を得て基本設計が出来上がる。


20日目 地盤調査をもとに構造家と打ち合わせ。

 


21日目 ステップ4
    ここから、基本設計に沿って実施設計に入る。


22日目 意匠の実施図面を描く。居心地の良さとか細部を押えるのがポイント


23日目 構造の実施図面を描く。このあたりでペンだこができる。使い勝手や

    細部の打ち合わせはこの期間に数回行う。


24日目 設備の実施図面を描く 細かい要望を聞く。


25日目 外構の実施図面を描く 時には造園家に相談する。

26日目 建築法規を確認する。関係機関と協議する。


27日目 仕様書を書く。図面の表紙を描く。

    実施図面完成


28日目 4回目のプレゼンテーション
    実施設計の内容を説明して家族の承認を得る。

 


29日目 ステップ5
    設計図を渡して工事会社に見積を依頼する。
    確認申請を出す。


30日目 でき上がった工事見積書をチェックして、工事会社を決める助言をお

    施主さまにする。  
    予算と開きがあれば、減額交渉、仕様変更の検討をする。この作業で

    は、いってみれば無駄を省いて贅肉を落とす(減額する)のも、逆に

    本当に大事な物を再確認するというデザイン作業と心得る。
    準備が整えば工事に入り、監理で現場に通うことになる。

 

    

 追記:設計とは何だろう?最近あらためて気づいた。「現実に負けないこと

    」ではないかと。だから世の中に設計というものがあるのだといえば

    、哲学的かな!






おすすめホームページ:
What's NEW ギャラリー プロフィールにもどる