アジアのビリヤード場をさがして
はじめに





海外旅行と言えばリゾート。
綺麗な海、豪華な食事。それもいいけどそれだけじゃちょっと物足りない。そう感じるようになったなら、ビリヤード場でものぞいてみたらどうだろうか。

どこの国でもビリヤード場には健全な人とそうでない人が同居している。もう少し書くと、怪しい人たちの宝庫であると言える。
その国のエリートから泥棒まで、あらゆる階層の人々が集い、ゲームに熱中する。ビリヤード場の屋根の下では誰もが剥身の人間になる。そんなすがすがしさがビリヤード場にはある。
それは整備されたビーチとは対極にあるその国のとある街の生身の顔でもある。

初めて訪れた国で私がまずすることは、ビリヤード場をみつけることだ。そしてビールをオーダーして、球を転がす。その国の気候により微妙に転がり具合がちがうことを感じ取る。そうこうしていると見慣れぬ顔の出現にあたりがかすかにざわめいてくる。やがてひとりの男が近づいてきて、こう声をかける。

「こっちで一緒にやらないか・・・」

サッカーが世界的なスポーツとしてやっと日本人にも認知されるようになってきた。実はビリヤードもそうなんだよ。と多くの人に知ってもらいたい気持ちが私にはある。言葉が話せなくてもビリヤードができれば世界中のどんな街にでも友人ができる。なにもなくても大丈夫。利き腕にキューさえ握っていれば。





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