NEVER MIND THE BOLLOCKS◆Sex Pistols
いきなりなんですが、パンクです。セックス・ピストルズです。キライな人には、大嫌いなバンドであり、ジャンルであり、その「存在」でもあると思います。はっきり言って、「クソ」です。すべてが。ムチャクチャです。しかし、それがパンク。このバンドとの出会いは15歳くらい。既にパンクの衝撃は通り去った80年代半ばでした。もう、決定的に「なにか」を突き刺されましたね。なにが無茶苦茶かって、このアルバムじゃないですが彼ら「Johnny
B
Good」をマトモに演れないんですよ。ヴォーカルのジョニー・ロットンは途中で「歌詞がわかんねえや!」って吐き捨てながら止めちゃいます。そんなロックバンド、日本のアマチュアでもないですよね。ロックの教典とも言える楽曲をコケにしてしまう。そして、そんなのをレコーディングしてしまうのは、やっぱりプロデュースしていたマルコム・マクラーレンの強かな計算なのでしょうか。自我の再構築を余儀なくされる若さの中で、これほどぴったりとハマる音楽は他にないでしょう。自由について、世の中について、権力やしがらみや、生きることそのものについて、すべて「自分で」考え悩み判断すること。その過程で、どうしても納得がいかないものには中指おっ立てろ!そして、結果についてはぜんぶ「自分で」責任をとれ。(もっと他にも方法はあるのでしょうが)そんなことを若者に教えられるのは、パンクロックの良いところだと思います。私がジョニー・ロットンから得た一番重要なメッセージは、「フォロワーにはなるな」でした。彼はデブデブになったいまでも、あらゆることに毒づきながらそのメッセージを発しています。現役若者で、キリンに出てくる台詞「若さは武器であり、若いことは枷だった」を実感できる人には、必要なアルバムでしょう。大人の方には、もう必要ありません。
Posted: 火 - 6月 29, 2004 at 11:34 午前
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