London Calling◆The Clash
梅雨ですか。
梅雨ですね。バイク乗りにとっては悩ましい季節ですね。私はけっこう雨の中を走るのもキライじゃない
ですけどね。で、雨といえばイギリスですね。ロンドンですね。あの霧のような細かな雨の降る街には、人をなにか内省的にさせる雰囲気があるのではないかと思います。例えば西海岸や地中海沿いのカラッと乾燥した陽気に育まれるポップ・カルチャーと比べると、なんていうか”陰のある”裏を予感させちゃうような、ある種の屈折というか。そういう内省的な雰囲気、陰のある屈折、が垂直思考に拍車をかけてマニアックな文化の土壌となるのかもしれません。ジミ・ヘンドリクスもストレイキャッツも、本国よりも先に英国で評価されたっていう事実もそういうマニアック文化の土壌と関係しているような気がしますね。で、クラッシュです。ジョー・ストラマーです。オリジナル・ロンドン・パンクを代表するバンドの79年発表の3作目アルバム。アナログ版では二枚組でしたね。米ローリングストーン誌では80年代で最も重要なロックアルバムに位置づけられたり、最近じゃタイトル曲の(1)ロンドン・コーリングをタクシーの中で流した若者がテロリストと間違われて通報されるなんていうニュースも聞きましたね。初期パンクのバンドの中で、私はクラッシュがあんまり好きではありません。パンクロックとしては。それはなぜなんだろう、と長い間考えていたのですが、一言で端的に言うと”暗い”んですよ、ユーモアが無いんですよ、初期クラッシュには。例えばピストルズなんかも同じように怒りや不満が動機となっているのですが、同時に片一方では半分おちゃらけというか遊びというか、世の中なめきった態度の向こうにお笑い的センスが見え隠れするんですよね。それは(お笑い芸人としてでもやっていけそうな)頭のいいジョニー・ロットンのキャラによるところが大きいのかもしれませんが、ユーモア混じりのアイロニーで既存の価値をとことんコケにはするけれど、シドの最後みたいに極端にシリアスな方向へいっちゃうことをよしとしないような姿勢が感じられるのです。同じように、ストラングラースにもダムドにも、そういうアイロニカルなユーモアが感じられるのですが、初期クラッシュだけは、なーんか”真剣”(と書いて”マジ”と読む)なんですよねー。ま、そーいう真剣さは一方では気骨溢れる男気でもあるわけですし、そういうとこに惹かれるファンも多いのでしょうけれど、ね。そんな(私にとっては)重かった初期クラッシュがパンクを卒業して新たな境地に達したストレート・ロック・アルバムが、この『London
Calling』なのです。このアルバムは、パンクロックじゃないですね、私にとって。レゲエ、R&B、ロカビリー、ジャズなんかを咀嚼して骨太のロックに昇華させた音は、確かにケーハクな音楽が主流だった80年代を通して考えると、残っていくべきアルバムなのだろうなあ、という気がします。いま現在の時代気分で聴いても、とってもしっくりすっきり身体に入ってくる曲たちばっかりです。もともとクラッシュは当時の流行だったパブロック
のバンドとして細々活動していたのが、ピストルズに影響受けてパンク・バンドとしてデビューしてきたと言われてますが、そういう意味では(パンクの呪縛から解けて)原点に返った音楽性を打ち出せたアルバムだということができるかもしれませんね。それにしても私は、どーしてこうユーモアが好きなのでしょう。それはきっととんでもなくネクラな性格の裏返しだと思うのですが、周りの誰に言ってもなかなか信じてもらえません。ほんとはね、ほんとにね、暗ーい性格なのですよ、とっても。人見知りだし、口ベタだし。短小だし、ほーk…(ryで、梅雨ですね。ゾクフー行って二週間後にちんちん痛くなってくるのは梅毒ですね。気をつけましょうね。
Posted: 火 - 6月 13, 2006 at 04:45 午後
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