End Of The Century◆RAMONES
いや〜、紅葉真っ盛りバイク乗るのにも良い気候”さわやか”って、こーいうお天気を言うのですね。
っていう週末に、ヒネクレ者の私はバイクに乗らずに暗〜い映画館でクラ〜い映画の鑑賞。パンクロックバンドRAMONES
のドキュメンタリー映画『End Of The
Century
』です。いやー、良い。パンクロックに関心のある方、観て損は無いですよ、ぜったい。パンクロックに興味のない方、とんでもなく退屈ですよ、ぜったい。泣きましたね、しょうじき。わけもなく涙溢れてきました。パンクロックというムーブメント(というかひとつの生き方)が生まれた背景については諸説言われるところですが、間違いなくそのひとつのイコンとして位置づけられるロックバンド、パイオニアであり、そのスタイルを貫き通して生きながらえ続けた最後のパンクバンド。そんなバンドの生い立ちから内紛まで、シーンの証人たちのインタビューを中心に語られるドキュメントです。ニューヨーク・ドールスがロンドンパンクへ与えた影響はよく知られるところですが、ラモーンズのロンドンライブにデビュー前のピストルズ、クラッシュ、ダムド、ストラングラース全員が来ていたというのはとてもとても印象深かったです。ジョー・ストラマーの証言「ジョニー・ロットンはラモーンズの楽屋を尋ねるのをビビって『殴られるんじゃないか』って言ってたよ」には、大笑いしました。ジョニー・ラモーン、ジョーイ・ラモーンの長年の確執とバンド内の緊張感、ジョーイの最期を迎えたときのジョニーやディーディーの心境など、とてもとてもリアルに語られます。しょうじき、ジョニー・ラモーンがちょっとマトモに見えるだけで、あとの全員が周りも含めてみんな変わり者(フリークス)の集団です。こういう連中だからこそ、パンクロックという音楽が生まれたんだろうともの凄くなっとくします。ロクデナシの若者の音楽PUNKは、閉塞感と抑鬱の中で弾けたのだと思いますがその象徴は私の中ではジョニー・ロットンとジョーイ・ラモーンです。(シドはまた別)シーンをリードした他のタレントは、スタイルがパンクでなくてもなんとかなったのではないか、という印象を持ちます。時代が生んだパンクというスタイルに乗っかっただけで、べつにそれじゃなくても良かったんじゃないか、という気がします。事実、クラッシュやストラングラースなんかはパンクの枠組みを越えて”音楽的に”聞かせるバンドへと成長していきますしね。ラモーンズだけ、ですよ。生まれたときから(シーンが消滅して他のバンドが消え去ったあとも)たったひとつのスタイルに固執して続けたのは。NYパンクって言っても、パティ・スミスやテレヴィジョン、ブロンディなんかは(私の感覚では)最初から既に純粋パンクでは無かったですしね。(みんな大好きですけど…)恵まれて満たされたアメリカ社会ではなく、不安定な南米などでの人気のほうが絶大だった、っていうのもよく理解できて、ジョーイの屈折したネクラ少年時代との繋がりを感じてしまいます。本人たちは大爆発無しに終わってしまいましたが(そーいう意味ではブロンディなんかはほんとスゴいですね)いろんなバンドやミュージシャンに影響与えまくりで、レッチリのジョン・フルシアンテなんかもラモーンズがいなけりゃバンド初めてなかったって言ってましたし、様々な業界人からのコメントで埋め尽くされたパンフには浅野忠信さんが"TADANOBU
RAMONE"としてクレジットされたりしててオモロいです。ロックはやっぱり3コード。スピードとドライブ感です。やっぱり”3分間の革命”なんですね。ロクデナシの音楽、パンクロック万歳。いや、ほんと良い映画です。パンクロックに関心のある方、観て損は無いですよ、ぜったい。パンクロックに興味のない方、とんでもなく退屈ですよ、ぜったい。あ、このエントリ自体がそう?スミマセン。
Posted: 月 - 11月 29, 2004 at 03:20 午後