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寒さのありがたさ


いやー、やっぱり寒は冬いですね。


暖冬だとか言ってましたけど、やっと本格的に冬らしくなってきました。
北海道あたりじゃこの季節にはバイクに乗るなんてあり得ないんでしょうね。

気温が下がってくると始動にもコツが要ります。
エンリッチナー開度を少し多くして、空開け二回ほど、セルを回してエンジン起きたらエンリッチナー戻してアイドル・アジャスタを高めに維持。
丁寧に1速に入れて、ゆるゆる走行しながら暖気の時間がだいたい10分近くは必要でしょうか。

その昔乗っていた英国旧車のSUキャブは、メンテ不足もあって寒くなるととたんに機嫌を悪くしていたので、それに比べるといまのSportsterのS&Sはとってもイイコちゃんに感じます。

完全防寒を期待して購入したバズリクソンズB-2 ですが、さすがに極寒では”暖かい”とは言えず、やっぱりそれなりに寒さを感じます。
足下はロングブーツに革パン、首元はムートンファーにネックウォーマー、手首はガントレットなので、基本的には外気を遮断しているはずなのですが、シールドの隙間からや腰回りから少しずつ入ってくる冷気に耐えられる時間は、そう長くはありません。

こんなにまでして、何故に冬場にバイクに乗るのでしょう。
自虐、変態、マゾ…、そんな言葉が頭をよぎります。

フィジカルの観点で”快・不快”を言うと、明らかに不快な時間の方が多いのですが、気持ちの方は”寒さ”を楽しんでいるようなところもあるようなのです。

信号待ちで痺れた指先をエンジンにかざして暖をとる。
やっと辿り着いたサービスエリアで缶コーヒーの暖かさに至高の幸せを感じる。

逆説的ですがきっと、”暖かさを知る”ために寒さが必要なのではないでしょうか。

粉雪舞う寒空をとぼとぼ歩き、恋人や家族が待つ部屋の明かりに辿り着くとき。
ひんやりした空気の中で、大好きな人と裸で抱き合うとき。

そういうのもきっと、”寒さ”のなかでこそ余計に大きく感じられる幸福のひとつなのではないでしょうか。

バイクの持つ大きな魅力のひとつである”圧倒的な孤独感”というのも同じで、そういう孤独を知るからこそ他人との繋がりの幸せを大切に感じられるのかもしれません。


ああ、日本には冬があってよかった。
寒くて寒くて凍えそうななかで、ほんとうの暖かさを感じられる幸せがあってよかった。


なので、私の笑いも寒いのです。ワザと。(寒は冬いですねー)
世の中にお寒い笑いがあるからこそ、ほんとうに大爆笑できる質の高い笑いのありがたみが大きくなるのです。

すべては、相対的なのです。


たぶん。

Posted: 金 - 1月 7, 2005 at 11:05 午前          

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