規制対応マフラーでヘタレ度アピール
スペル間違いとスペルマ違いはえらい違い。
どっちも聞いただけじゃわかんないんですけどね。いやね、納車後まっさきに取り替えたマフラー(スクリーミン2
)がうるさすぎて、モータステージ製のブラス・マフラー
にしてここまで乗ってきたわけなのですが、それでもやっぱりなんかまだまだうるさいように感じてきて、もういっそのことノーマルに戻そうかなあ、なんて考えていたのです。いやね、私ね、べつに規制が厳しくなるからとかコンプライアンスっていうんですか、遵法精神が高いわけでもなんでもなくて、たとえばサーキットとかツーリング先の道の駅とかでは誰かのバイクの排気音を聞いて「あーイイ音させてるなぁ」って思うこと多いです。それがドラッグパイプでもサンダーヘッダーでもパイソンでも。でもね、それと同時にですね、日常の生活の中でバイク乗ってないとき、たとえば歩行者としての立場で横をうるさいバイクが通り過ぎていったときなんかにはかなり”イラッとくる”んですよ。どうしてですかね、これは。自分もバイク乗ってるときにはドカドカうるさい排気音まき散らして走ってるくせに、立場が変わるとどーして急にイラッときたりするのでしょう。それもですよ、なにもうるさい爆音マフラーだけじゃなくって、へたしたら郵便配達のスーパーカブの音にも反応しちゃったりもするのです。人間というのはどこまでも自己肯定的な生き物である、という大前提を思い起こしてみるとですね、クルマ乗ってるときにはバイクが危なくて邪魔な存在に感じて、バイク乗ってるときにはクルマは危ない運転しやがってとか感じちゃったり、歩行者や自転車を危険で邪魔な存在だと感じたり、歩いてれば歩いてたでバイクもクルマもぜんぜん歩行者に優しくない運転してるなあと感じちゃったりするのですが、ことバイクの排気音に関しては、そういう自己肯定性を象徴するような強い矛盾を感じてしまったりもするのです。なんていうか、客観性と想像力
を試されてるのか、っていうか、ね。と、そんな自己矛盾を自分に問うてみると他人のバイクの音にイラッとくる度合いや頻度が歳とともに増えていってるような気もするのですよ。ほんとたまには殺気に近い悪意が生まれそうなほどに。これはひょっとして想像力に蓋をして自己肯定を続けてることの弊害じゃないのか、とかも思えちゃうのです。なのでとりあえず自分のバイクの音を静かにしてみようかな、などと考えていたときにですね、毎度のネットオークションで規制対応マフラーが格安出品されてたので入札してみると、ほとんどライバルなしに落札できちゃいました。痒いところに手の届く二輪パーツを数多く生産販売されてるデイトナ(DAYTONA
)さんのキャタ入り94dbで排ガス、騒音規制共に対応したJMCA認定マフラーです。
人気がないのかほとんど傷なしのピカピカ状態が1万円で落札。まあね、装着してエンジンかけてみるとたしかにトコトコした排気音はノーマルとほとんど変わりないように思えて、これに定価(税込み71400円)を出してわざわざ交換しようという気にはあんまりなれない人も多い気がします。開発生産と需要を考えると、きっとそれでもぎりぎりの価格なんでしょうけどね。
ああしかし、やっぱもの足りない。静か。走行中はエンジンノイズのほうが耳に届くくらいなので、ほんとノーマルとほとんど変わらない感じだと思うのですが、そこはやっぱり商品化されてるくらいなので厳密に比べてみると違いはあるのでしょうね。スペル間違いとスペルマ違いくらいには。ほんというと私が誰かの排気音にイラッとくるのは、それが105dbでも99dbでも94dbでも74dbでもそれほど違いはなくって、その時の気分や体調や環境で左右されてると思うので、規制値内かどうか、リーガルかイリーガルかというのはあんまり関係ないとは思うのです。逆に言うと、ほんとどんな小さな排気音でも気に障るときには気に障る。なので自分自身が規制対応マフラーに替えることで、自己矛盾をどれだけ克服できるかというと甚だ疑問ではあるのですが、それでもとりあえず、しばらくはこれでいってみようかと思います。秋には車検もあるしね。私がバイク乗り始めた十代の頃、バイク乗るというのは純粋にライディングを楽しむというのとは別に”世の中に対する姿勢を露にする”という意味があったように思います。(あくまで個人的にということですが…)なんてーいうか、”眉をしかめられるようなこと”だから、するんだ、みたいな。社会に対して斜めの姿勢を示すっていうか。そういう不純な動機でバイク乗り始めてるものだから(ま簡単にいうと”族”といっしょ、ですね)そのままずっと社会に真っ直ぐ顔向けできないソーローでホーケーな大人になっちゃったのかなとも思うのですが、いいかげんこの歳になって”世の中を斜めに見る”っていうのもどうかと思い出してきたりするのですよ。いやいやモノホンのバイカーや1%erなアウトロウならば、歳なんか関係なくって、一度決めた生き方を死ぬまで貫き通すんだ、っていうのが本当に筋の通ったカッコいい生き方なんだろうな、とも思います。そういう意味では、いまさら規制対応マフラーなんてちゃんちゃらおかしいや、っていう自分自身のヘタレ度に対してツッコミ入れるもうひとりの自分がいたりもするのですが、そこんとこ、なんとかバランスとっていこうよ、なんて思ったりもするのです。
なにはともあれ、どんどんどんどんおっさんツーリングバイク指向になっていく最近の私。ヘタレなバイク、が気分の最近の私。直管マフラーの若者に、フンって鼻で笑われるような仕様がどんどん好みになってきたりしています。Mですから。自虐系ですから。ソーローですから。ホーケーですから。
Posted: 火 - 6月 26, 2007 at 02:58 午後
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