オートバイに教えられたこと
さて、納車待ちというバイク好きにとってこれまたウキウキする時間を過ごさせていただいている今日この頃です。
もうね、パーツ・カタログ隅から隅まで眺めたりWebでいろいろ情報検索したり、新しい相棒の姿形とその走りを頭の中でイメージしながらニヤニヤしたり、こういう気持ちを持って生きていられることは、とてもとても幸せなことです。このところ毎日チェックしていたハーレーダヴィッドソン・ジャパン
のサイトですが、昨日ついにリニューアルされて2006モデルに切り替わりました。4輪なんかでもそうなのですが、そのモデルやメイカーに歴史があればあるほど、個人的な思い入れがあればあるほど、モデルチェンジ時の印象というのは違和感が先行してしまって馴染みにくいものだと思うのですが、案の定今回のダイナ系フルチェンジは(私にとっては)もうしばらく時間が経たないと受け入れ難いような、そんな感じです。(ていうか型落ちモデルをいまの時期に手に入れる自分への言い訳でもあるのですが…)あのローライダーやワイドグライドのタンク・グラフィックスはなんですか?いったい。とか思いますし、そもそもFLとXLのハイブリッドという生い立ちのFX、そのアイデンティティでもあるスポーツスターのフロント周り、あのライトバイザーがなくなってしまってどーなんだ?とも思います。ああよかった、05ダイナにして。(←負け惜しみ?)ま、ダイナ35周年アニバーサリーのあのグラフィックスは70年代大好きの私のツボにハマりそうな魅力はあるのですが、どうせならも少し気合い入れてボートテールで出して欲しかった。売れると思いますけどねー、いまの時代なら。で、勢いだけで決めてしまったようにも見える今回の乗り換えなんですけれど、いろいろ考えるとなんかとっても人生の節目みたいなことに気づかされるのです。そして改めて、私にとってオートバイ乗ることの意味も考えさせられます。いまのスポーツスター、いいバイクです。とっても気に入っています。私があと10年、いや5年若ければ、もっともっと濃密にこの車種と付き合っていけたのだろうと思います。自分の人生の中で、とても重要な役割をしてくれた一生忘れられないオートバイになると思います。バイクって、それを手に入れて乗り回す、という”本来の魅力”以外にも様々なシアワセを人生にもたらせてくれますよね。モーターサイクルは人生を豊かなものにしてくれる、っていうのは出会いや縁を運んでくれることと同義なのではないでしょうか。私の場合、スポーツスターを手に入れて、このBlogをはじめたことがとてもとても大きなことでした。バイクを通じて(それこそ住んでる地域や年齢や性別や職業や、その他諸々の”違い”という垣根を越えて)多くの方と繋がれたということが、とてもとてもとてもシアワセなことなのです。私はね、バイク乗るという行為が持つ本来の魅力の大きな部分に”圧倒的な孤独”があると考えています。それは、人生にどうしても必要な種類の”孤独”。なににもすがらないで、なににも甘えないで、格好つけたり虚勢をはったりすることの無い自分と対峙する時間。素の自分と向き合える時間。人間というのは、けっきょくのところひとりぼっちだし、自分の人生というのは誰の所為にもできず、すべて自分自身が受け入れて責任とらなきゃいけないんだという(成熟した社会生活の中では忘れがちだけれども、ある意味とっても当たり前で自明な)ことを突きつけられる時間。きっとね、多くの(”すべての”と書きたい)バイク乗りは、そのことを知っているからこそ、他者に優しくなれるのだと思うのですよ。”圧倒的な孤独”を知っているから。自分と違う考えや感じ方、価値観を持ってる他人を受け入れること、ってなかなか楽にできることじゃありません。無視しておくのが楽。関わらないほうが楽。けどね、人間は究極的にひとりぼっちなのだけれど、”社会”はそーはいきません。ここまで社会が成熟してくると「自分とは関係ないヤツ」だけですまされない関係性が生まれてくるのです。そういうときに、考えや価値観の違う他者とどう向き合うか、というスタンスの問題はとてもとても重要で、”圧倒的な孤独”や”本当の自由”を知っているかどうかというのは、立ち位置を決める大事な要素でもあると思えるのです。違いのある他者と真正面に向き合って、高飛車にではなく卑下するでもなく自分を主張し、相手の意見を聞く。わかりあえる部分を探す。共有できる価値観を見つけて、そこを積み上げる。そういうことができるようになるために必要なことを、バイクって教えてくれるんじゃないでしょうか。もちろん”圧倒的な孤独”や”本当の自由”を知るのは、バイク乗ることだけじゃないですけれどね。少なくとも私は、オートバイに乗ることでそういうことを教えられました。これまでもいろんなバイク乗ってきましたが、スポーツスターという車種に乗ることによって、ネットを通じて全国の多くの皆さんと繋がれたことは、一気に自分の世界を押し広げてくれることでもありました。バイク歴もバイクの車種もライディングのテクニックも走ってる道も、みんなそれぞれバラバラなのでしょうが、なんかちょっとずつ、少しでも共感できるっていうことを持ち寄って、こうしてネット上の繋がりができてることに感謝してます。日本中でいろんなバイク乗りが、それぞれにバイクを愛し、バイク乗ることで生まれる出会いや繋がりが広がっていくのだなあ、ということをあらためて教えられました。いまの日本での人気車種だったってことも大きかったのだろうな、って気もします。私が最初からダイナ乗ってたら、ここまで多くの方と交流できたかどうかわかりません。そういう意味でも、スポーツスターはとてもとても愛着のある一台です。私にとって、とても大切なタイミングで私の愛車になってくれたこのバイクのこと、ずっとずっと忘れずにいたいと思います。
そんなわけで、もすうぐスポ乗りではなくなる私ですが、どーか皆さん今後もカランでください。な〜んかキャラ違いのエントリになっちゃってますね、これ。私らしくない。うーん、反省。マ○コ!
Posted: 水 - 9月 14, 2005 at 10:50 午前