脈絡の無いバイク好き
16歳くらいの頃にモーターサイクルという「モノ」を知って以来、様々な内燃機関付き二輪車に股がってきましたが、そのどれもが私にとってのかけがえの無いたったひとつのバイクたちでした。
初めて乗った国産マルチの250スポーツバイク。2スト250や400マルチのレプリカ系、シングル、ツイン、V型などなどのエンジン形式。思いっきり低いセパハンとバックステップの前傾バイクから、のんびりプルバックのアメリカンまで。排気量も50ccから1500ccまでいろいろ。友だちが持っていたオフロードのレーサーなんかも河原で乗り回したりもしてたなぁ。それらのどれもが、本当にモーターサイクル・ライディングの楽しさを教えてくれたし、バイクを通じて関わる人々との交流や、初めて行く土地での思い出や、「旅」の素晴らしさをもたらしてくれ、それらをひっくるめて大袈裟に言えば「人生の喜び」を与えてくれたのです。なのでいまでも私は、どんな種類、排気量、メイカー、生産国、最新モデル・旧車の別に関係なくバイクが好きです。ほんとうに、脈絡無く。
個々人によって「バイク」に求めるものはそれぞれ違うでしょうし、とうぜん目的や趣向やスタイルの違いによって選択するバイクの種類も変わってくるのでしょうけれども、ふと自分を振り返ると「オレはこのスタイルだ」と胸を張って言い切れるだけの信念みたいなものはないんだと気付きました。例えば、本格的にサーキット走行をしようとする人の選択。例えば、テントとシュラフを積んだ長距離ツーリングを目的とする人の選択。通勤のため、仕事のため、あるいはファッションのひとつとして自分を表現するために、や、(暴走族のように)反社会的であるための道具として、というような選択もあったりするのでしょう。「何のためにバイクなんか乗ってるんだ?」私の場合そう問われると、まったく答えることができません。まったく答えることができないからといって重要ではないのではなく、やっぱり自分という人間を形作っている中心の部分に位置しているのだとも思います。答えられないんだけれど、それでもどうしても理由を探せ、って言われたら…それはたぶんバイクに乗る時間というものが「完全な孤独」だからなんじゃないか、、、って(なんとなく)思います。あれほど内省的になれる時間を、私は自分の生活の中で他に見つけることができません。何度かスキューバダイビングを経験しましたが、唯一似ているのはそのくらいです。バイクもダイビングも、目の前のことに100%集中していなければならないはずなのですが、そういう集中力とは別に、もっと深いところで自分の内面にアクセスしてる…、そういう感覚があるのです。不思議です。そして、私はそういう不思議を愛しています。ですから、私はどんなバイクでも、それが化石燃料を消費しながら駆動するレシプロエンジンを積んだ二輪車なら、すべて大好きなのだと思います。私の愛する「不思議」を与えてくれるから。いや今日ね、高速のSAでNinja ZX-10R
を見かけて「イイな〜このバイク。カッコいいー」と強烈に感じたものですから、何故に自分はどんな種類のバイクでも好きなんだろう?と自問してみて、こんなこと考えちゃいました。バイク乗りの皆さんにも、教えてほしいです。貴方は、どうしてバイクに乗るのですか?
Posted: 木 - 7月 22, 2004 at 12:26 午前
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