レイニーブルー
雨です。
また台風が来ているようですね。
いまじゃあすっかり週末趣味走りのライダーな私ですが、お仕事や通勤にバイク利用されている方は本当に憂鬱になりますね。
今日のようなお天気に街を走るバイクを見ると、「ああ、転けませんように…」って知らない誰かなのになぜだかお祈りしたい気持ちになったりします。
雨の中のバイクって、良いことはほとんどなにもありません。
とても危険でとても不快です。
目的があって移動する手段として二輪車を運転する以上、天気は晴れているに超したことはありませんね。
なのにしかし、私は雨の中をなんども走ったことがあります。
それも無目的に。
クルマでもそういうことはあるのかもしれませんが、公道という舞台を"無目的に"走る行為はある側面では本当に馬鹿げたことですね。
その馬鹿げたことを平気でしてしまうのですから、バイク乗りという種類の人間はやっぱりバカなのでしょう。
そしてそれが気持ちの良い晴れ渡った日でなく、こんな土砂降りの中だったら、それはもう酔狂以外の何者でもありません。
シールドにぶつかる雨粒と湿気による曇りに遮られて視界はどんどん狭くなる。
雨具を着用していても、袖口や踝や首筋から染み込んでくる冷たい冷たい液体。
スリッピーな路面、跳ね上がる水しぶき。
誰にともなく恨み言を呟きたくなるヘルメットの中。
あぁ、考えただけでブルブル震えそうになってきます。
そんな雨の中を走りたい気分、のいまの私。
バイクの何が最も素晴らしいかは人それぞれですが、私にとってはハートブレイクな気持ちを少しでも紛らわすことのできる時間を与えてくれること、がいちばんなのかもしれません。
じつは”大人の男が誰憚ることなく涙を流すことのできる場所”というのは、世の中にそう多くはありません。
ライディング時のヘルメットの中。
私にとって唯一そこは、そういう特別な場所でもあるのです。
もし"悲しみ"というものに形や質量があるなら、スロットルを空けてゆく右手に力を込めて、流れて行く景色の中に、黒く光るアスファルトの表面に、シリンダーに吸い込まれる混合気の中に、少しでも散らせることができるのではないかと夢想します。
そしてそれがおあつらえ向きの雨なら、ぜんぶいっしょに洗い流してくれるだろう、とも。
雨の中を走りたい。
ビチャビチャに濡れながら…
あぁぁ、完全なマゾ気質ですね、これ。
わけのわかんないこと告ってゴメンナサイです。
Posted: 水 - 9月 29, 2004 at 09:27 午前