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Tailor東洋スカジャン


これはアメカジスタイルなのか、はたまた「ジャパニーズ・チンピラ」スタイルなのか?
東洋エンタープライズのオリジンともいえるスカジャンのご紹介。

やられちゃいました。
べつにスカジャン買おうなんて考えてもいなかったのに、ショップで一目見た瞬間に、ズドンとツボを打ち抜かれました。
そういうことって、有りますよね。

写真でうまく伝えられなくて残念。
めちゃくちゃ雰囲気有ります。
この何ともいえない「ワルさ」加減、どうでしょう。

メイカーは私のほとんどの普段着を支えてくれている東洋エンタープライズさん。
ほんとに何もかも、ここにはお世話になってます。

スカジャンというのは横須賀ジャンパーを略した俗称で、もともとは第二次大戦後に占領軍として駐留していた米軍兵士が、東洋へやってきた記念やお国へのお土産としてオリエンタルな雰囲気の刺繍を施したジャケットを日本人に造らせて買って帰ったスーベニア(お土産)ジャケットのことです。
(同じようにベトナム戦争時にベトナムで造られたのが「ベトジャン」)
修学旅行生が京都に来て買っていく金閣寺の刺繍の入ったペナントと同じようなものです。(今でもあるのかな?)

東洋エンタープライズの前身は、港商社という会社で、ここは1940年代後半に駐留米軍に対してスーベニアジャケットを造って売っていた、いわばスカジャンの本家です。
通常刺繍のモチーフになるのは(アメリカ人が見た)日本的なモノ、例えば龍、虎、鷹、富士山などが一般的です。
中には芸者や神社の鳥居のようなものも有りますが、ほとんどは龍と虎。
でもこれって、日本的というよりも中国的じゃないのか?と思えます。
当時のアメリカ人にとっては極東の島国にイメージできるものは中国とそう違わなかったのかもしれません。

今回私が手に入れたのは、ちょっとマニアックなモチーフです。
日本が敗戦してから間もなく始まった朝鮮戦争。
コードネーム「モスキート(蚊)」と呼ばれる偵察部隊が有りました。
当時、戦地を慰問したアメリカを代表するアイドル、マリリン・モンローがこの部隊のパッチの付いたB-15Cというフライトジャケットを羽織ったことで(オタクには)有名な部隊です。
昨季のリアルマッコイズもそれにちなんだモンローのカスタムA-2を発売してましたね。

その、モスキート部隊のパッチが刺繍されたスーベニア・ジャケット。
こういうサンプルが実際に存在するのかわかりませんが(たぶん東洋さんの演出でしょう)、1953年から1954年まで在籍した当時の隊員が自分の部隊のパッチとオリエンタルなモチーフを一緒に刺繍して記念に造った物、という雰囲気がプンプンに匂うリアルな作りです。
マテリアルは光沢のあるポリエステル100%。
パッチや文字の刺繍も、フライトジャケットなどで見られる精密な表現ではなく、いかにも刺繍職人の東洋人が正規のパッチを見よう見まねでコピーした、という感じがにじみ出ています。
お約束通りリバーシブルになっていて、裏面は白地に白刺繍の虎です。
これがまたカッコいい。
光沢のある白ポリ素材は、エレガンスな気品すら漂わせていて、タイユバン・ロブションでのディナーにでも着ていけそうです。(嘘)

しかし東洋Eさん、オリジナルスカジャンに飽き足らず、スカジャージ、スカTシャツ、あげくはスカキャップなんてものまで商品化していますね。
やはり原点としての誇りなのでしょうか。
私はスカキャップなんて着こなす自信は有りませんが。


正直、今まで私はスカジャンには手を出しませんでした。
ほんとうは良い子の私ですが、こういうちんぴらチックな格好すると恐ろしくハマってしまう、ということが一番の理由ですが、今回だけはもう抗えませんでした。
試着した0.3秒後には「これください」って言ってましたから。
(いや、ほんとうは試着する前から購入することは決めていた)


これはもう着込んで、ボロボロになって、刺繍があちこち解れてきてっていうふうになったら、もっともっと様になりそうです。
味が出てきたら、また紹介したいと思います。


うーん、しかしほんとうにカッコ良過ぎ、です。


Posted: 火 - 4月 27, 2004 at 10:46 午前          

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